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ALTRA LONE PEAK 9+ ストライドスタッフのレビュー・特徴・サイズ感・細かいおすすめ・選び方のポイント・試し履き情報。(新発売アルトラ・ローンピーク)その特徴は柔軟で自由な履き心地

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こんにちはSTRIDE LABの中平です。今回のブログでは、みんな待ってたアップデートを果たした、トレイルシューズの大定番「ローンピーク」の最新版について掘り下げていきたいと思います。

ALTRA LONE PEAK 9+

LONE PEAKとは

LONE PEAKシリーズは、トレイルランニングシューズの代名詞的存在。ALTRA独自のゼロドロップと呼ばれた「バランスクッション構造」と自然な足の形をした「フットシェイプ構造」が特徴。今回のLONE PEAK 9+では、従来モデルよりも耐久性とフィット感そして、グリップが強固に向上し、長距離トレイルやハイキングでも快適に楽しむことができるように進化しました。

LONE PEAKの進化と特徴

初代LONE PEAKが誕生したのは2011年。当時はトレイルシューズ自体が珍しく、高いクッション性を持つシューズはほとんどありませんでした。しかし、時代が進むにつれ、トレイルレースの距離が伸びるとともに、各アウトドアブランドもクッション性を強化したシューズを開発するようになった。

現在のトレイルシューズ市場では、ウルトラレース向けのハイクッションシューズが主流となっています。その中でLONE PEAKのクッションの厚みは25mm。極端なクッション性を追求するのではなく、「適度な」クッション性と柔軟なフィット感を提供するシューズとして確立されています。(もちろん長距離の縦走やレースなどでもいまだに人気ですが。)

LONE PEAKは、極端なグリップ力やふかふかのクッションで足を守るシューズとは異なり、地面の感覚を適度に感じられる自然な履き心地が特徴です。そのためクッションに頼りすぎず、足本来の動きを引き出しながらトレイルを楽しめる。特に登山靴に慣れた方が履くと、より地面との一体感を感じられるでしょう。

決して登山靴を否定するわけではありませんが、LONE PEAKは低山や日帰り登山でも快適な歩行をサポートし、より自然な体の使い方を促します。

9+でのアップデートポイントのまとめ!

①ついにローンピークがビブラム・メガグリップへ。

新発売の「9+」で初めて、ビブラム® メガグリップアウトソールを採用しました。

イタリアの老舗ソールメーカー「Vibram®(ビブラム)」はアウトソールのパイオニア。登山靴、トレイルシューズだけではなく、紳士靴やカジュアルのブーツでもさまざまな種類のビブラムが使用されています。

そのビブラムが、アウトドアアクティビティのために生み出すのが「メガグリップ」。街とは違い、山の中など不安定で滑りやすい環境を想定して開発されたソール。通常のタイプよりもコンパウンド(配合)を変更することで、過酷なアウトドアでも愛されるようになりました。ゴムの組成によって、強烈なグリップ力と極めて高い耐久性を実現。硬く、摩耗しにくく、それでいてグリップ性もいいので、登山靴で使用されるようになってからは、登山者やロングハイカーにも信頼されています。お店でもオリンパスやティンプなどのシューズを見て「ああ、メガグリップを使用してるんですね。なら安心。」と一定の信頼をもらえるような名作アウトソール。

それがついに、LONE PEAKに搭載されました。

②フィット感の向上

従来のモデル(LONE PEAK 7〜LONE PEAK 8)からかかと周りの構造が変更になりました。

前のモデルでは踵のまわりにTPU素材(熱可塑性ポリウレタン)、硬めのプラスチックのようなパーツがついていました。これは足をサポートするためについていたのですが、その一方で固さを感じたり、踵が細い人、太い人には合わないことがあった。

今回からはTPUのパーツが外れ、足の形状に沿うように改良。

スタッフとしては「9+」からは「ローンピークもメガグリップになったし、かなり硬い踏み心地になるのかなあ。」と着用するまでは思っていたのですが、履いてみると思ったよりもソフトな履き心地。これはTPUパーツが廃されたことによる履き心地の向上と言えそうです。

③ストーンガードの改良

トレランシューズは、岩や石などの障害物に備えて、アッパーが丈夫に作られています。

つま先で石を蹴っても痛くないように、トゥガードが付いている。9+では従来のタイプよりもこのガードが広がりました。足を保護しつつ、全体的な耐久性も向上しています。

④リップストップメッシュの生地変更

歴代、引き裂きに強い「リップストップメッシュ」が採用されてきているローンピーク。今回のアップデートでは、より生地の目が細かくなって、質感も変わり強度を増し耐久性がより強化。ジャガードの構造のようでしっかりと織られているため、肉厚で耐久性もあります。 ちなみに、超細かいスタッフのおすすめポイントとしては、生地の裏側に薄いライナーが貼られるようになっていました。(実物を触らないとわからない)これにより、アッパー面もかなりな耐久力UPが見込まれます。

⑤足に合わせてホールド感を改良できる、足を包み込む構造

画像のローンピークのシューホールをご覧ください。

下から2番と3番のシューホールの間に、もう一つシューホールが追加されています!従来からアルトラのサイズ感の中でも一番広めの「オリジナルフットシェイプ」を採用しているローンピーク。

長い長いトレイルでも、楽に足を開放させてくれる。その一方で足が細めのお客様には合わせられないこともしばしばあった。今回のもう一つのシューホールに靴紐を通せば、中間で足を包み込むことができるようになりました。

足が細めの方でも、必要に応じて紐を通せばよりフィット良くすることができる。これは意外と、ゆるゆるで怖いんじゃない?と思っているお客様にとっては朗報です。

ローンピークを選ぶメリットとデメリット

メリット

軽登山でもトレイルランニングでも愛され続けるローンピーク。

グリップ力の強化フィット感の改善により、今回のモデルはより多くの方々にお勧めしやすくなりました。

クッションは25mmで、ミッドソールにはALTRA EGOを採用。程よい厚みがあり、長距離ランにも対応しつつ、足裏の感覚もきちんと伝わる絶妙なバランス。これが何より大切です。

人間にとって、足裏の感覚は立って歩くうえで欠かせない要素。急斜面や滑りやすいトレイルに足を踏み出したとき、岩や土、泥の質感を適度に感じ取れることが重要です。今では高機能なシューズが数多くありますが、柔らかいクッションや耐久性に優れたモデルが増える一方で、足にしっかりと「衝撃」という情報を伝えてくれるシューズは減少傾向にあります。

その点、LONE PEAKは適度なクッションの厚みを持ちつつ、地面の状況をリアルに感じ取れる設計。滑りそうな路面を察知できる感覚が養われ、アウトドアでの体の使い方を自然と身につけることができます。本気で動きたい人にこそおすすめの一足です。

さらに、ALTRA独自のトゥボックス設計により、足の指が自然に広がることで快適な履き心地を実現。正しい姿勢を維持しながら、ストレスなく歩いたり走ったりできるため、「アウトドアでこんなに快適に過ごせるんだ!」と驚く人が続出。多くのファンに支持される唯一無二のシューズです。

デメリット

・履き心地

他にはない自由な履き心地を実現する「ローンピーク」。言い換えれば、「過剰な保護」はしてくれません。

ハイキングシューズとして選ぶ時は注意が必要です。
登山用品店のシューズを見ると、ミッドカット、ハイカットのシューズが当たり前。これは登山を楽しむために足首の保護をするためと、行動中の外的要因(不整地、飛び石、木々や岩のスレ)などから足を保護するためにある。登山やハイキングの愛好家はたくさんいますが、それぞれ体力・身体能力も様々、足腰が元々悪かったり、長時間の行動でがっちりサポート力が欲しいというお客様にはお勧めしません。

逆に言えば、日本アルプスや富士山、もしくは2000m以上の山々、、、

じゃない「低山歩き」を楽しむのであれば、ローンピークでも良いという方々もいます。

感じて欲しいのは、自然の中でもこんなにリラックスした履き心地のシューズがあるんだという感動。
ギアのメリットもデメリットも分かった上で、使いこなせば本当の快適さが手に入ります。

・スペック面のデメリット

今回は相当アップデートしたローンピーク。その一方で、メガグリップを採用したことで少し値上がり、重量が増した。あとはアッパーも強度を増したことで、汗の抜け感は従来よりは遅くなっているかもしれません。しかしながら、メガグリップでここまで完成度が高いシューズで、2万円なら正直安くも感じるし(スタッフとしては)、本気でボロボロになるまで使いたい!というローンピークユーザーには問題ないかな?とも思います。

選び方のコツ

通常のALTRAシューズであれば、「足長プラス1.3cm」ほどをお勧めすることが多いのですが、ローンピークは違います。前述したように「オリジナルフットシェイプ」を採用しつつ、前足部が広がった形状なので、ALTRAシューズの中でもゆったりめのフィット感になります。なので、お客様の足にはよりますが、おおよそ「足長プラス1.0cm」でサイズを合わせるお客様が多い印象です。

とはいえ人の足の形は千差万別。

私も店頭で接客する際は、細めの足の女性や、足が小さめの男性には通常よりもサイズを下げたり、男性によっては、いつもALTRAは男性用の25.0cmを履いていても、ローンピークは女性用の24.5cmを提案することもしばしばあります。

少しでもサイズ選びの参考になれば幸いです。

お近くのSTRIDE LABでは足を計測した上で、お客様にあった1足を提案します。
お気軽にお越しください。

 

 

STRIDE LABの試し履き情報!

ちなみに今回のローンピークは試し履きを全国のSTRIDE LABで開催中

北は北海道のニセコ店から、南は九州・熊本店まで。

各地を「ローンピーク・トライオン・キャラバン」として全国を巡回していきます。

実際に最新モデルを履いて、あるいて、感触を楽しむことができます!

ぜひお近くのSTRIDE LABの情報を確認してみてください。

(東京) @stride_lab_tokyo
(福岡) @stride_lab_fukuoka
(名古屋) @stride_lab_nagoya
(ニセコ) @stride_lab_niseko
(那須) @stride_lab_nasu
(妙高) @stride_lab_myoko
(横浜) @stridelab_yokohama
(川崎) @stridelab_kawasaki
(大阪) @stride_lab_osaka
(小田原) @stride_lab_odawara
(熊本) @stride_lab_kumamoto
(高尾) @stride_lab_takao
(多摩) @stride_lab_tama
(つくば) @stride_lab_tsukuba

最後に

登山だって、ランだって、ロングハイクだって…アウトドアマンに愛され続ける普及の名作

「ローンピーク」

より完成度を増した1足は、本当におすすめのシューズになりました。

ぜひ新しいローンピークで、楽しみましょう。

(中平)

STRIDE LAB ONLINEでLONE PEAK 9+を見るならこちら

LONE PEAK 9+

¥22,000
男性用 327.4g
女性用 263.7g
・シーン:トレイルランニング・ハイキング
・スタックハイト:25mm/25mm(0mmドロップ)
・ミッドソール:EGOミッドソール
・アウトソール:ビブラム・メガグリップ
・オリジナルフットシェイプ

 

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LONE PEAK 9+(男性用)

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