2024.12.27
山岳テント初心者ガイド!NEMOテントの魅力とおすすめモデルを徹底解説
こんにちは。STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。
テント泊登山を始める際に、どんなテントを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
特に山岳テントは、耐久性や軽量性など求められる要素が多く、初心者にとっては選択肢が多すぎて悩んでしまうことも。
そんな方におすすめしたいのが、 NEMO のテントです。
設営のしやすさ、快適性、そして信頼性の高さが魅力で、テント泊デビューにもぴったり。初心者から経験者まで幅広く支持されています。
今回は、初めての方に向けて山岳テントの基本的な選び方や、NEMOのテントの魅力、初めての山岳テントとしてピッタリなNEMOのオススメモデル5つをご紹介いたします。
これからテント泊登山をしてみようと考えている方や、買い替えをご検討中の方の参考になれば幸いです。
・NEMOのテントの違いが知りたい
・軽さと快適性を両立したテントが欲しい
Contents
はじめに:山岳テントを選ぶときのポイント
山岳用のテントは過酷な環境でも快適に過ごせるように設計されていますが、種類が多くて選ぶのに迷う方も多いです。
特に初めてテントを購入する方は、「どれが自分に合ったテントかわからない…」という悩みを抱えることが少なくありません。
アウトドアギアの中でも特に高価なアイテムがテントです。出来れば間違いのない選択をしたいですよね。
この項では、山岳テントを選ぶ際に押さえておきたい基本のポイントを解説していきます。
自立式か非自立式か
テントの構造には、自立式と非自立式の2種類の構造があります。(半自立のようなタイプも存在します。)
自立式はフレームだけで立ち上がるタイプのテントで、非自立式はペグやポールなどで固定することで初めて形が保たれるタイプです。
それぞれにメリットデメリットが存在するので、それらを見極めた上で自分に合ったものを選ぶのが重要です。
自立式 | 非自立式 | |
メリット | ・設営が楽
・設営場所を選ばない ・設営後の移動が容易 |
・軽量
・コンパクトに収納できる |
デメリット | ・非自立と比較するとやや重い
・非自立と比較するとかさばる |
・慣れるまでは設営に手間取る
・ペグダウンできない場所では設営が困難 |
シングルウォールかダブルウォールか
テントの構造では自立・非自立の他に、シングルウォールかダブルウォールかの違いもあります。
テントの生地が「フライシート」と「インナーテント」の2枚で構成されているのがダブルウォール。
シングルウォールはテント生地1枚のみのシンプルな作りになっています。
こちらも同様に以下のようなメリット・デメリットが存在します。
シングルウォール ※1 | ダブルウォール | |
メリット | ・軽量、コンパクト
・設営、撤収が楽 |
・結露しにくい
・前室スペースが使える ・雨でもテント内が濡れにくい |
デメリット | ・結露しやすい
・前室がない(前室ありのモデルもあり) ・通気しにくい |
・シングルウォールと比較して重く、かさばる
・設営、撤収に時間がかかる |
※1 画像出典:ヘリテイジ
設営方法
設営方法は「吊り下げ式」か「スリーブ式」の2種類が代表的です。
吊り下げ式は、テントのポールにフックで吊り下げて設営する方式。
一方でスリーブ式は、インナーテントやフライシートに付いている筒状のスリーブにポールを差し込んで設営する方式です。
吊り下げ式 | スリーブ式 | |
メリット | ・設営、撤収が楽
・テント内に隙間ができるので換気性がよくなる |
・ポール全体に荷重を分散するので丈夫 |
デメリット | ・スリーブ式に比べると強度に劣る | ・吊り下げ式に比べると設営に手間取る
・換気性能に劣る |
収容人数・居住性
山岳テントには同じモデルでも異なる大きさ・収容人数のモデルが複数用意されていることが多いです。
「1P」であれば一人用、「1.5P」であれば1人から2人用など。
大きくなればなるほど重量も当然上がっていきますので、ソロで行くのか家族など複数で行くのか、自分の山行スタイルを考えて選ぶようにしましょう。
また、購入を検討する際に「フロア面積」「室内高」などはチェックされると思いますが、実はこれだけでは不十分。
例えば、上のイラストのような同じフロア面積と室内高のテントがあったとしても、そのテントの形状によってはこれだけ室内空間の広さに差が出てきます。
テントを比較検討する際に、スペックだけを見比べて優れた数値の方を選びがちですが、実際にテントを張ってみたら思った以上に狭かったなんてことも。
テントを選ぶ際はスペックだけでなく、テントがどのような形状で、実際の居住性はどうか?を必ずチェック するようにしましょう。
NEMOのテントの特徴・魅力
山岳テントは過酷な環境下での使用が前提となるため、強度や設営のしやすさ、軽量性や快適性などが求められます。
今回ご紹介するNEMOのテントは、これらの要素を高いレベルでバランスよく備えており、テント泊がこれからの初心者はもちろん、玄人の登山者まで幅広いユーザーに選ばれています。
ここでは、NEMOのテントがなぜ多くの登山者に支持されるのか、その魅力を一つずつ紹介していきます。
強度・耐久性が高い
NEMOの山岳用テントは、 「OSMO™(オズモ™)」 と呼ばれる、耐久性、撥水性、強度に優れたテント生地を使用しています。
これにより、過酷な環境下でも安心して過ごせる強度とタフな使用でも長く使える耐久性を獲得しています。
また、テント生地だけでなく、コーナー部分のアンカーパーツやテントポールなど多くのパーツをNEMOオリジナルで開発しているというのが凄いところ。
OEMでは実現できないユニークな機構を実現しながら、高水準の強度を誇っています。
設営撤収がカンタン
設営撤収が素早く行える造りになっているということもNEMOの魅力の一つ。
山岳テントのカテゴリーではほとんどのモデルがスピーディに設営が出来る吊り下げ式を採用していて、かつ事前にペグダウンして場所を固定することが可能なので、荒天時の設営でも安心です。
その他にも、直感的に分かるようにフライとインナーのコーナーの色が分けてあるのも嬉しいポイントです。
居住空間が広い
NEMOのテントは見かけのスペック以上の居住性の高さが特徴。
独自の構造が数多くのモデルで採用されるテントポールは垂直に近い立ち上がりで、テント内での圧迫感がありません。
また、長辺側にドアを採用しているので出入りがスムーズで、前室スペースもゆとりがあるので荷物の置き場に困ることはありません。
さらには居住空間を広げるためのディテールがそれぞれのモデルで備わっているため、実際に使ってみるとカタログスペック以上の広さを感じるはずです。
換気性能(ベンチレーション)が優秀
テントを購入するときに見落としがちなのが換気性能。
ここをおろそかにしていると、結露が多く発生してしまうというのはもちろん、うまく外気を取り込むことが出来ず、夏場などは空気がこもって過ごしにくいなんてことがよくあります。
その点NEMOのテントはベンチレーションシステムには力を入れていて、
換気のためのディテールが数多く備えられ、かつ空気の流れを考慮したデザイン設計になっているためオールシーズン快適に過ごせる抜群の換気性能を持っています。
フィールドで使いたくなるデザイン
NEMOのテントはデザイン的にも美しく、それでいてフィールドでの快適性を上げるディテールが盛りだくさん。
ちょっとした箇所でも、実際に山で使ってみるとグッと快適になるディテールが多く、使うたびに感心してしまいます。
例えば、前室を開放するときの始末に使う「ゲートキーパー™」。
よくあるのが最後にループに通して留める方式ですが、グローブをしていたり寒くて手がかじかんでいる状態だと意外と手こずるんですよね。
その点このゲートキーパーは最後にフックに引っ掛けるだけなのでとっても簡単。
また、テンションをかけたときに荷重を分散させ、生地の持つ特性を100%発揮できるよう、手間のかかる曲線状の縫製を多用したデザインもNEMOの特徴です。
サステナビリティへの配慮
テントに限らずですが、サステナビリティに配慮した素材・製法にこだわっているのもNEMOの特徴。
テントに採用されているオリジナルのOSMO™は、リサイクル素材でできていることはもちろん、人体へのリスクが懸念されるPFASフリーの撥水剤を使用することで人にも環境にもやさしい素材です。
また、一部の染色工程をカットすることで環境負荷を抑えるなど徹底した配慮がされています。
こうした工夫や開発努力が認められ、環境、労働、消費者の観点における持続可能なサプライチェーンを経た製品に付与される 「 bluesign®認証」 を取得しています。
NEMOのテントオススメ5選
TANI(タニ)
商品ページはこちらNEMOが日本の山岳環境に合わせてデザインしたフラッグシップモデルといえるのがこの「TANI(タニ)」。
NEMOの特徴と技術の全てが詰まったモデルと言っても過言ではなく、3シーズン用のテントとして、これ以上に快適性と軽量性のバランスに優れたモデルはないと思います。
山岳用テントに求められる要素の全てを高いレベルで備えているタニですが、とりわけ優れているのが換気性能。
至る所にベンチレーションが付属し、熱が籠る夏のテント泊でも快適に使うことが出来ます。
・全ての要素を兼ね備えた、完成度の高いモデルが欲しい
・シーン、ロケーションを選ばず使えるテントが欲しい
・換気性能に優れたテントが欲しい
DRAGON FLY(ドラゴンフライ)
商品ページはこちら日本ではあまり馴染みがない「バイクパッキング」用のテントとして開発されたのがこの「DRAGON FLY(ドラゴンフライ)」というモデル。
自転車に乗りながら気ままにアウトドアを楽しんで、気に入った場所でそのままテント泊をする。憧れます。
そのため、反射材を使わないステルス性の高いカラーを採用していたり、インナーテントに服を干すデイジーチェーンやヘッドライトを入れるポケットがついていたりと他のモデルとは毛色の違う特徴を備えています。
また、自転車に取り付けられるようにポールを短く継いでいるためコンパクトにパッキングでき、短いことでポールの強度も高いので山岳用としても申し分ありません。
・コンパクトにパッキングしたいけど高い居住性も欲しい
・通気性の高いテントが欲しい
・収納力に優れたテントが欲しい
ATOM(アトム)
商品ページはこちら「ATOM(アトム)」は、タニと同じく日本向けにデザインされたテントで、初めてテントを購入するユーザーにも、NEMOのクォリティとイノベーションを提供するというコンセプトのもと開発されたモデル。
なので、高いコストパフォーマンスでありながら、OSMO™ファブリックやNEMOらしい特徴はしっかり備えていて、初心者だけでなく熟練のユーザーまで幅広いニーズを叶えるモデルと言えます。
また、フロアに使われている素材はなんと驚異の68Dポリエステルで、いわゆるフットプリント(グランドシート)と同程度の強度を誇るため、初めての山岳テントとしては絶大な安心感がある作りになります。
・コスパに優れたテントでしっかりしたものが欲しい
・なによりも強度に優れた安心感のあるテントが欲しい
・山岳テントでも広々した前室が欲しい
HORNET(ホーネット)
商品ページはこちら軽さと快適性の両方を高いレベルで両立しているのがこの「HORNET(ホーネット)」というモデル。
他のモデルよりも軽量なOSMO™ファブリックを採用し、無駄を削ぎ落としたY字型のフレームワークにすることで、2Pでも1kgを切るほどの最小重量を実現しています。
それでいて、曲げ加工を施したポールや頭上空間を広げるフライバーなど、テント内の空間を広げるディテールが盛りだくさんで、軽いからと言って決してストレスを感じない快適な居住空間を確保しています。
・軽いテントが欲しいけど快適性も失いたくない
・コンパクトなパッキングがしたい
・樹林帯でのテント泊がメイン
HORNET ELITE(ホーネットエリート)
商品ページはこちら軽さを追求するユーザーのためにホーネットをNEMOの特徴が失われないギリギリまで削ぎ落とした超軽量モデルがこの「HORNET ELITE(ホーネットエリート)」。
ホーネットよりもさらに20%以上軽量なポールを使用し、フロア面積やインナーテントを見直すことで1Pで657gの最小重量を実現しています。
その分使えるシーンは限られますが、ミニマルなパッキングを求める方にとってその軽さは魅力的です。
また、圧倒的な軽さを実現しながら居住性を上げるNEMOらしいディテールは健在。
近年市場に溢れる、軽さだけを追求したULテントとは一線を画す快適性となっています。
・限りなく軽くてコンパクトなテントが欲しい
・ULテントにはない快適性も欲しい
・樹林帯でのテント泊がメイン
まとめ
以上、「山岳テント初心者ガイド!NEMOテントの魅力とおすすめモデルを徹底解説」 でした!
ご自身にあったテントが見つかりそうでしょうか?
2 .設営撤収がカンタン
3. 居住空間が広い
4. 換気性能(ベンチレーション)が優秀
5. フィールドで使いたくなるデザイン
6. サステナビリティへの配慮