2024.11.29
STRIDE LABに新たなシューズブランドが仲間入り!① アメリカ発のベアフットシューズブランドの<LEMS(レムズ)>のご紹介
こんにちは。STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。
本日より、STRIDE LABに新たなシューズブランドが加わりました!しかも2つも!
アメリカから LEMS(レムズ) 、そしてチェコからは SKINNERS(スキナーズ) 。どちらも国を代表するような新進気鋭のベアフットシューズブランド。
とはいえ、日本ではご存知ない方が大半だと思うので、本日のブログではこの2つのブランドを徹底解剖!
ブランドの成り立ちや魅力、代表的なモデルの特徴までまとめてお伝えしていきます。
まずはアメリカからやってきたLEMSの魅力をお伝えしていきます!
ぜひ最後までご覧ください。
・普段履きしやすいベアフットシューズを探している
・LEMSのことについて知りたい
Contents
はじめに
LEMSのご紹介に入る前に、そもそも ベアフットシューズってなによ? という方に向けて、ベアフットシューズがどんなシューズで一般的なシューズとはどう違うのかご説明していきたいと思います。
ベアフットシューズってなに?メリットは?
ベアフットシューズとは、 裸足(ベアフット)で歩くような感覚を提供するシューズ です。
一般的なシューズと異なり、足本来の自然な動きを最大限に引き出すことを目的として作られています。
これにより、自然な歩行やランニングが可能となり、足や体全体の健康をサポートしてくれるシューズです。
特に特徴的なのは、ゼロドロップ(かかとと前足部の高さが同じ)や、ワイドトゥボックス(つま先が広めにデザインされている)といった構造。
これらは足の自然な形を保ち、歩行中の負担を軽減します。
また、厚みのないソールや柔軟な素材で、地面をしっかりと感じながら歩けるため、足裏の感覚を大切にしたい方に最適です。
ベアフットシューズを履くメリット
冒頭でお伝えした通り、ベアフットシューズを履くことで、 人間の足本来の自然な動きを再獲得する ことができます。
自然な動きを再獲得すると、具体的には以下のようなメリットがあるとされています。
- 足裏感覚が活性化し、バランス感覚や安定性が向上
- 足のアーチがしっかり保たれることでランニングパフォーマンスが向上する
- 自然な姿勢を獲得することで体の歪み、膝や腰の負担が減少する
- 足指が広がり、外反母趾などの足のトラブルを軽減する
LEMSの歩み
LEMSは 2011年にアメリカで創業 したベアフットシューズのブランドです。
創業からさかのぼること3年、創業者であるアメリカ人の青年 Andrew Rademacher(以下アンドリュー)は大学時代に陸上チームに所属していましたが、当時から従来の靴が足の自然な形状を損なっていることに疑問をいただいていたそう。
履き心地が悪く、自分の足の形とはまったく似ていない靴を履いていると感じた彼は、自分にとって理想的なシューズを探していくことに。
その中で当時小さな潮流となりつつあったベアフット・ムーブメントと出会いますが、アンドリューの理想を叶えるようなシューズを見つけることはできませんでした。
無いなら自分で作っちゃえ!ということで自ら靴の会社を立ち上げることを決意。3年にも及ぶ研究、試作の末、LEMSの最初の製品である Primal が完成しました。
また、当時はランニングシューズ業界を中心に起こっていたベアフットムーブメントでしたが、日常的に履けるシューズでベアフットと呼べるシューズが市場に無いことに着目。
「いくら運動中に足にいい靴を履いても、それよりずっと長い時間着用する普段の靴が足にいい靴でなければ意味がない」
このように考えたアンドリューは、ライフスタイル向きのベアフットシューズを作っていこうと決意しました。
ブランドコンセプト・哲学
レムズのブランドコンセプトは、創業者アンドリューがブランドを立ち上げた当初から一貫して、
「足の自然な動きをサポートし、人間本来の快適さを取り戻す」 ことにあります。
これは履き心地や健康を何よりも優先する理念として、ブランドの基盤を成しています。
また、LEMSの哲学として特筆すべきは、流行や一時的なスタイルを追い求めるのではなく、常に「足を起点に設計する」という基本姿勢を貫いている点です。
デザインの出発点を足の構造や自然な動きに置くことで、見た目だけでなく機能性と快適性を兼ね備えた靴を提供しています。
この辺りからもブランドの姿勢がうかがえますね!!
特徴と魅力:LEMSのここがすごい!
ゼロドロップ
まずひとつ目は、ドロップ(つま先とかかと部分のソールの厚みの差)がないゼロドロップ構造。
LEMSのシューズはラインナップの一部をのぞいてほとんどのシューズがゼロドロップです。
ドロップがないことで 裸足で立っているのと同じような状態を作り出す ことにより、先述したようなメリットを獲得することにつながっています。
一方で、一般的なシューズはかかとが高い構造になっているため、スタイルが良く見えたり前に進みやすかったりする反面、不自然な着地を強いられたり姿勢が歪んでしまう原因となることも。
こちらの図は、ゼロドロップシューズを履いている人とそうでない人の姿勢の違いの一例。
つま先が広がる設計:ワイドトゥボックス
足指が自然と広がり、つま先が靴の中で自然とリラックスして広がるのに十分なスペースがあります。
つま先が広がることでバランス感覚・瞬発力の向上、外反母趾などの問題の軽減や、血行が良くなる など様々な効果があります。
反対につま先の細いシューズでは上記の問題が顕在化し、それによって怪我のリスクも高まります。
ちなみに、ALTRAなどと同じくLEMSにもラストが複数存在し、上記のような3種類のフィットから選んでいただけます。
柔軟性
歩く、走る時の足の自然な動きを妨げないよう、驚くほどのソールの柔軟性を持っていることもLEMSの特徴です。
特に一部のモデルでは、画像のように軽く力を入れるだけで、グニャッと丸くなるほど柔らかいソール構造になっています。
それを可能にしているのが 「インジェクションブロー成形」 呼ばれる製法で作られたラバーソール。
通常の金型に素材を流し込むだけのラバーと違い、金型内部で熱を加えることで膨張させるインジェクションブロー成形では、ラバー内部に気泡が生じ、クッション性、柔軟性、軽量性に優れたソールが出来上がります。
この軽量かつ柔軟なソールによって、足が本来曲がるべきところで屈曲し、自然な足の運びが可能となっているのです。
履くほどに馴染むコルクインソール
LEMSのシューズの多くには、 0.8mm厚のコルクインソール が採用されています。
履き心地だけでなく吸湿性にも優れるコルク素材は、シューズ内の不快な蒸れを吸い取ってくれて、高温多湿な日本の環境にはぴったりな素材。
また履いていくうちにコルクが足の形に合わせて沈んでいくので、あなたの足にあったシューズになっていきます。
モデル別の特徴をご紹介!あなたはどれを選ぶ?
Primal 3
ラスト | WIDEST Natural-Shape Fit™ |
アッパー | マイクロファイバー + メッシュ |
アウトソール | インジェクションブローラバー |
スタックハイト | 9.5mm |
重量 | 244g |
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LEMSの哲学を最も象徴するモデルがこちらのPrimal 3(プライマル 3)。
ワイドなトゥボックスやゼロドロップ、ソールに柔軟性などの特徴が随所に反映されています。
見た目もワントーンの配色とシンプルなルックスで、あらゆるライフスタイルシーンで活躍できそうな間口の広さを感じさせます。迷ったらこれという感じでしょうか。
アッパーは立体的な織りのメッシュ。
通気性は申し分なく、薄手ですが立体的な構造のため耐久性も問題なさそうな印象です。
アッパーを覆う補強パーツはソフトな質感のマイクロファイバー。
見た目の上質感に加えて、柔らかい素材のため足を固めすぎることなく、ナチュラルな足入れ感を生み出しています。
かかとまわりはミニマルな仕様でヒールカウンターもほとんど感じないナチュラルな雰囲気です。
これが着地時のしぜんな足の動きを促してくれます。
柔軟性を生み出す、縦横に切れ目が走るアウトソール。
設置面が広く、ラバーソールがアッパーを巻き込むような形状になっているため安定した着地が可能です。
Primal Zen
ラスト | WIDEST Natural-Shape Fit™ |
アッパー | マイクロファイバー + エアメッシュ |
アウトソール | インジェクションブローラバー |
スタックハイト | 11mm |
重量 | 233g |
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代表モデルである Primalをベースに、ビーガンフレンドリーな素材でより快適性に重きを置いたシューズが Primal Zen(禅)です。
アッパーは柔らかいニットメッシュを採用。
通気性に優れるのはもちろん、ニット素材で靴下のような履き心地を実現しています。
アッパーはPrimal 3と同じくマイクロファイバー。
ちなみにPrimal Zen ではアッパーからシューレース、接着剤にいたるまで全ての素材が100%ビーガン。
ぱっと見パーツが増えてるので重そうな感じなのですが、Primal 3よりさらに軽いというのも驚き。
Primal 3と比較するとやや構築的な作りで、実際にヒールも固め。
その分かかと周りはゆとりのある作りになっています。
こちらの方が安心感があるという方もいらっしゃると思います。
ソールは同じくインジェクションブローラバーですが、Primal Zenのほうが土踏まずの部分にくびれがなく、よりゆったりしたソール形状になっています。
Chillum
ラスト | WIDE Natural-Shape Fit™ |
アッパー | スエード、ポリエステル/コットンキャンバス + ウール |
アウトソール | インジェクションブローラバー |
スタックハイト | 10mm |
重量 | 226g |
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スケートシューズっぽさのあるぐるりと囲んだスエード(このカラーのみマイクロファイバー)の補強と、クラシカルなコットンキャンバスアッパーが魅力的なChillum(チルム)。
こちらは真ん中のWIDE Natural-Shape Fit™を採用しています。
他のモデルに比べると重厚な見た目なのでずっしり系と思いきやまさかの226g。超軽量です。
上2つよりもさらにスポーティさを抑えた雰囲気なので、カジュアルな装いの足元には最適ですね!
アッパーはポリコットンのキャンバス素材。
きめの細かい織りとワントーンの配色が洗練された雰囲気。
キャンバスなので、日焼けや水濡れによる経年変化も楽しみながら履いていけます。
履き口周りはウールに切り替えてあります。
少しだけ毛足の立つ素材感がシューズの雰囲気とマッチしていていい感じです。
先ほどの2つのモデルとは異なり、シューレースも薄手の平紐に変更されています。
かかと周りはシンプルな感じ。
上2つよりも一層フラットな雰囲気のアウトソール。
土踏まずのLEMSロゴがアクセントに。
まとめ
以上、「STRIDE LABに新たなシューズブランドが仲間入り!アメリカ発のベアフットシューズブランドの<LEMS(レムズ)>のご紹介」でした!
ベアフットシューズというとどうしてもランやアウトドア寄りの提案が多くなる中で、LEMSは日常で履くことに重きを置いたブランドでした。
それでいて、ライフスタイルシューズでありながら、ベアフットシューズに求められる機能や快適性には一切の妥協がなく、足を起点とした設計思想が感じられる、しっかりした作りのシューズブランドのように感じました。
デザイン的にもシンプルでオーセンティックなものが多く、今まで 「普段もベアフットシューズを履きたいんだけど、スポーティな見た目がちょっと、、」 なんて方にとっては非常に魅力的な選択肢なのではないでしょうか??
気になる方は、ぜひお近くのSTRIDE LAB店舗まで足をお運びください!
一部店舗(東京・大阪・福岡・熊本)にてお試しいただけます!