2024.05.03
【Teton Bros.】 抜群の履き心地!Scrambling Pants レビュー
こんにちは。STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。
本日はTeton Bros の春夏シーズンでは欠かせない Scrambling Pants(スクランブリングパンツ)のご紹介。
5月に入り、冬山シーズンが終わって本格的に山遊びができる時期の今こそぜひ手に取っていただきたい1本です。
本ブログではスクランブリングパンツの基本的なスペックから生地の特徴、山行を遊び倒すのにぴったりなディテールからサイズ感までまとめて解説していきます。
今年こそ登山初めてみようかな?という方からパンツの新調を考えている方までぜひ最後までお読みください!
・丈夫だけど軽くて蒸れないパンツが欲しい
・Teton Bros.が好き
・最初の1本としてマルチに使える汎用性の高いパンツが欲しい
Contents
Scrambling Pants とは?
Scrambling Pants とはあらゆるフィールドを遊び尽くすためのこだわりのパンツ。
「スクランブル」と聞くと、スクランブル交差点やスクランブルエッグ、スクランブル発進などを想像しますが、ここでいう「スクランブリング」は整備されたトレイルだけでなく、岩をよじ登ったり時には沢をせり上がったりしながらゴールを目指す山行スタイルのことを指しています。
Teton Bros. の春夏シーズンでは定番のパンツで、多彩なポケットワークや動きやすい立体裁断などの特徴を継承しつつ、毎シーズンアップデートを続けています。
24SS シーズンの今季は、素材を「PERTEX EQUILIBRIUM」にアップデート。耐久性、軽量性、ストレッチ性、通気性が向上しました。さらに今季からは要望の多かったウィメンズモデルも追加されています。
基本SPEC
サイズ:S・M・L・XL(S・M・L)
生 地:PERTEX EQUILIBRIUM (82% ナイロン 18% ポリエステル)
重 量:135 g (125 g)

PERTEX EQUILIBRIUM について
まずは今季から使用されている生地について見ていきましょう。
PERTEX®(パーテックス)は1979年に英国で開発された機能性ナイロン素材で、用途に合わせて様々なシリーズの生地をリリースしています。
PERTEX®(パーテックス)は耐水性、防風性、透湿性といったシェルとして求められる基準をクリアしながらも、数あるそうした機能素材の中でもとりわけ「軽く・しなやか」ということが最大の特徴です。
・PERTEX® SHIELD:耐水性、防風性、通気性に優れた無孔質メンブレン素材
・PERTEX® SHIELD AIR:耐水性を維持しつつ換気性能を重視した特殊な多孔膜メンブレン素材
・PERTEX® QUANTUM:20デニール以下の極細糸を高密度で織り上げた軽量かつ耐久性に優れた耐久撥水素材
・PERTEX® QUANTUM AIR:QUANTUMの軽さを維持しつつ、より高通気で透湿性に優れた素材
その中で今回ご紹介する PERTEX® EQUILIBRIUM は、軽くてしなやかという共通の特徴は備えつつ、運動量の多いスクランブリングでも快適に使えるような次のような特性を持っています。
・岩場で擦れても安心の 耐久性
・アクティブな動きに追従する ストレッチ性
・渓流など水場や雨天でも安心の 撥水性
・湿気や衣服内の蒸れを素早く逃す 通気性
・ハードな動きでかいた汗を素早く吸い取る 吸汗性
まさにフィールドを自在に駆け回るスクランブリングにぴったりな特性を備えています!
そしてPERTEX® EQUILIBRIUM は
複数の生地を組み合わせるのではく、一枚のナイロン生地でこうした特性を実現している
というのが凄いところ。
その秘密は特殊な生地構造にありました。
二重織り構造
PERTEX EQUILIBRIUM の生地構造は「二重織り」と呼ばれる、生地を織る際に表に出るものと裏に出るものの2種類の糸を使い、表と裏で組織を変える織り方になっています。
PERTEX EQUILIBRIUMでは表側には極細糸、肌に当たる裏側には太い糸が使われており、織密度も表と裏で変えています。
出典:PERTEX 表側は密に、裏側は甘く織り上げている
こうすることで表地はしっかりした組織なので耐久性があり、その反面で肌に当たる裏地は太い糸で凹凸が生まれ肌あたりがよく、(表と比較して)甘く織られていることで通気性もあるということです。
さらに、糸密度が裏から表にいくに従って高くなっているので、液体がより細い管の方に移動しようとする毛細管現象を発生させ、かいた汗を素早く吸収し表面で発散させることが可能になっています。
その際に気加熱によって体表の温度も奪われるため、オーバーヒートした衣服内の温度が下がり、結果として過剰な発汗を抑制してくれます。
生地が汗を吸う仕組みついてはこちらでも解説しています↓
さらにさらに、Teton Bros. ではその生地の糸密度を微調整し、使用する糸も厳選することで通常以上の耐久性、ストレッチ性、通気性を付与しています!

Scrambling Pants を着てみた
素材に関して理解できたところで実際に履いてみます。
ティートンのパンツというと、履いた時の身体に沿う感じがなんともたまりませんよね。
ディテール
多彩で使い勝手の良いポケットワーク
Scrambling Pants の1番の特徴といえば多彩なポケットワーク。身体の動きや美麗なシルエットを維持したまま使い勝手の良いポケットが備わっています。
フロントのポケットは出し入れのしやすい斜めの切り口。
ヒップ部分にはジップ付きのポケットが。スマホはもちろんウィンドシェルなども収納可能。
サイドにはフラップ付きのポケット。フラップが付いている分かがんでも落ちにくく、行動食やジェルなんかを入れておくのが良さそうです。
イージーなウエスト周り
ウエストはゴムのイージー仕様。脱ぎ履きが楽ちんでドローコードも付いているのでサイズ調整も容易。
ドローコードは摩擦の強い平紐なので一度縛ってしまえば緩むことなくフィッティングをキープしてくれます。
立体的なパターン
Teton Bros.といえば人体構造に沿った立体的なパターンワーク。
運動域をしっかり確保しながら、街着としても違和感ないくらいテーパードしたシルエットは秀逸です。
膝部分もダーツを入れるなどして足上げの際のストレスを解消しつつ、足のラインに沿う作り。
股部分もガゼットを入れることで、段差の大きい斜面での開脚時も足が突っ張る感じがありません。
サイズ比較
S | M | L | XL | |
ウエスト | 72 | 75 | 77 | 80 |
股下 | 72.5 | 74 | 76 | 79 |
わたり幅 | 32 | 33 | 33.5 | 35 |
裾幅 | 17.5 | 18 | 18.5 | 19 |
実際に測ってみたところ上のような結果に。
ウエストはゴム仕様なので上の表記から十数センチ伸びました。
(平置きで計測 個体差もあるので参考値程度で見ていただけると幸いです)
身長175センチ体重66kgのニシカワで今回 Mサイズ を着用しております。
元々ふくらはぎが太いので、その部分が当たるかなと思っておりましたが、後ろの分量を多く取った立体的な構造になっているだけに張り付く感じもなくMサイズでストレスフリーに履くことができました。
Lサイズだとよりリラックスしたフィットでしたが、今回のスクランブリングパンツはアクティブに動いた時の動きやすさを考慮してジャストなサイジングがオススメです。

股下も長すぎず短すぎずのグッドバランス
着用感
履いてまず一番に感じるのは肌あたりの良さ!裏面が凹凸構造になっているおかげで接地面が少なく、ドライなタッチが汗ばむ時期でも快適に過ごせそうです。かといって麻のようなカサカサ、ジャリジャリした感じはなく、生地と肌が擦れても安心のソフトな触り心地は唯一無二かと思います。
特徴的なポケットもマチが抑えてある分、激しく動いた際もポケット内でばたつきにくい良いバランスだなぁという印象。ドローコードもキツく縛れるのでポケットにたくさんものを詰め込んだ際もずり落ちてくることは無さそうです。
まとめ
以上、「【Teton Bros.】 抜群の履き心地!Scrambling Pants. レビュー」のご紹介でした!
改めて今回取り上げてみて、山行で必要な機能の全てが詰まっているといっても過言ではないくらいマルチな魅力が満載のパンツでした!!
軽さ、耐久性、汗抜けの良さ、どれをとっても高スペックなのでスクランブリングのようにハードなアクティビティをされる方から、今年からハイクや登山、トレイルランニングを始めてみたいというビギナー方まで広くオススメの1本ではないかと思います!!
こちらは全国のSTRIDE LABでお取り扱いしておりますので、気になる方はぜひお試しくださいませ。