2025.10.16
紅葉登山の装備・服装完全ガイド 秋ハイキングを快適に楽しむ
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紅葉登山の装備と服装ガイド

少しずつ空気が澄んできて、山の木々も色づきはじめました。10月〜11月は紅葉登山のベストシーズン。
紅葉登山を快適に楽しむためには、服装や装備の準備も欠かせません。
高尾や奥多摩、低山エリアでも、日ごとに秋の気配を感じられます。秋は登山初心者でも歩きやすく、景色も抜群ですが、朝晩の冷え込みや日照時間の短さなど、秋登山ならではの注意点もあります。
今回は、紅葉登山をより安全に、快適に楽しむための装備と服装のポイントを紹介します。
(※防寒着については、前回の記事「秋登山の防寒対策ガイド」で詳しく紹介しています。)
紅葉ハイキングの魅力
秋山の魅力は、なんといっても「色」と「空気」。
標高や樹種によって紅葉の色合いが変わり、同じルートでも季節によってまったく違う景色が楽しめます。
空気が乾いて遠くの山まで見渡せるこの季節は、写真を撮るにも最高のタイミング。
特に10月中旬〜11月は、低山でも紅葉が見ごろを迎えます。
里山や森林限界の下に広がる自然林は、燃えるような赤や黄金色に包まれます。
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紅葉登山で気をつけたい3つのポイント
秋の山は気候的に歩きやすい反面、気温差・日照時間・乾燥などへの対策が欠かせません。
以下の3つを意識して準備しましょう。
① 気温差と風
日中は20℃前後でも、朝晩や稜線では一桁台まで下がることもあります。
標高が上がるほど風も強まり、体感温度はさらに低下。
行動中はレイヤリング(重ね着)で調整できる装備を選びましょう。
11月の山ごとの平均気温(目安)
紅葉登山の服装や装備を考える上で、標高ごとの気温は重要な目安です。
以下の数値を参考に、レイヤリングや防寒着の選択に役立てましょう。
11月の山ごとの平均気温(目安)
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高尾山(標高599m):日中15〜20℃、朝晩は10℃前後
低山でも朝晩は冷え込むので、軽めの防寒着やミドルレイヤーがあると安心です。 -
陣馬山(標高855m):日中10〜15℃、朝晩は一桁台
高尾山よりも体感温度は低め。紅葉登山の装備として、体温調整できるウェアを用意しましょう。 -
大山(神奈川、標高1,252m):最高16℃前後、最低9℃前後
標高が高くなるほど冷たい風や気温低下の影響を受けやすいです。 -
雲取山(標高2,017m):最高5℃前後、最低は氷点下
低山とは違い、11月の登山は冬の装い。しっかりとした防寒対策が必須です。
② 日照時間の短さ
16時を過ぎると一気に暗くなるのが秋の山。
ヘッドライトは必ず携行し、行動計画は夏よりも1〜2時間早めに設定を。
③ 水分・エネルギー補給
涼しくなると喉の渇きを感じにくくなります。
こまめな水分補給と、行動食でのエネルギー補給を忘れずに。
紅葉ハイクにおすすめの装備チェック
紅葉登山では「夏山+α」の装備があると安心です。紅葉登山の装備としては、ミドルレイヤーや薄手グローブ、レインウェアを準備しておくと快適に楽しめます。
ミドルレイヤー(アクティブインサレーション)
行動中の保温と通気を両立し、気温差にも対応しやすい万能ウェア。
薄手のグローブ・ビーニー・ネックゲイター
稜線や休憩中の冷たい風を防ぎます。軽くて携行性も◎。
ヘッドライト・モバイルバッテリー
日没が早い時期だからこそ、ライトは必須装備。
軽量レインウェア
完全防水風防。身を守る砦です。天気に関わらず必ず携帯したいアイテムです。
防寒着の詳細は、前回の「秋登山の防寒着ガイド」をご覧ください。
山ごはんを楽しむ紅葉ハイキング
気温が下がる秋は、山で食べる温かいごはんが格別に美味しい季節。
お湯を沸かしてコーヒーを淹れたり、ソーセージを焼いたり、鍋を楽しんだり。
紅葉を眺めながらの「山ごはんタイム」は、登山の醍醐味のひとつです。
最近は軽量コンパクトなシングルバーナーやクッカーも多く、初心者でも簡単に楽しめます。

登山前の準備や装備の相談はSTRIDE LABへ
紅葉登山は、季節を感じながら自然の中でリフレッシュできる最高のアクティビティです。
STRIDE LABでは、スタッフが登山スタイルや目的に合わせた装備相談を行っています。
紅葉ハイキング用のウェア・シューズ・ザックのご相談もお気軽にどうぞ。
秋は、山が一年でいちばん美しく輝く季節。
しっかり準備して、紅葉に包まれるトレイルへ出かけましょう。



