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登山ルートの選び方 初心者でも安心のコース選びのポイント

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登山ルートの選び方

初心者でも安心のコース選びのポイント

登山を楽しむためには、自分に合ったルートを選ぶことが重要です。無理なコースを選ぶと、体力的にきつかったり、予想外の危険に直面したりする可能性もあります。そこで今回は、登山ルートを選ぶ際に考慮すべきポイントや気をつける点を詳しく解説します。

1. コースの選び方

登山ルートにはさまざまな種類があり、自分のレベルや目的に合わせて選ぶことが大切です。

自分の登山経験と体力を考慮する

登山ルートは、難易度によって初心者向けから上級者向けまでさまざまです。自分の経験や体力に合ったルートを選びましょう。

  • 初心者向け:標高が低く、整備された道がある(例:高尾山、筑波山)
  • 中級者向け:標高が1,500m以上で、急な登りや長時間歩く必要がある(例:谷川岳、北八ヶ岳)
  • 上級者向け:岩場や鎖場があり、天候の影響を受けやすい(例:槍ヶ岳、剱岳)

所要時間を確認する

登山ルートの所要時間は重要な要素です。日帰りか、宿泊を伴うのかによって選ぶべきルートは変わります。

  • 短時間(2〜4時間):気軽に楽しめるハイキング向け
  • 中時間(5〜8時間):本格的な登山を楽しめるが、体力が必要
  • 長時間(9時間以上):山小屋泊やテント泊を前提とした縦走向け

標高と高低差をチェック

標高が高くなると気温が下がり、高山病のリスクも増します。また、高低差が大きいほど体力が必要です。

  • 標高1,000m未満:初心者向け、森林浴を楽しめる
  • 標高1,000〜2,000m:比較的登りやすいが、装備が必要
  • 標高2,000m以上:気温が低くなり、高山病対策が必要

ルートの種類を確認する

登山ルートにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。

  • ピストンルート:往復同じルート(例:富士山吉田ルート)
  • 周回ルート:異なるルートを歩く(例:八ヶ岳)
  • 縦走ルート:山から山へ連続して登る(例:槍ヶ岳〜穂高連峰)

2. 気をつける点

季節や天候を考慮する

登山ルートは季節ごとに適したものがあります。

  • 春(3〜5月):低山ハイキングに最適(高山はまだ雪が残る)
  • 夏(6〜9月):高山向き。ただし熱中症や雷に注意
  • 秋(9〜11月):紅葉が美しいが、冷え込みに注意
  • 冬(12〜2月):雪山登山が主流(装備と経験が必須)

アクセスの良さを確認する

登山口までのアクセスも重要です。

  • 公共交通機関が便利:電車やバスでアクセスしやすい(例:高尾山、大月エリア)
  • 車で行く場合:駐車場の有無をチェック(例:上高地)

山小屋や避難小屋の有無をチェック

登山ルートによっては山小屋や避難小屋があり、補給や宿泊が可能です。時期により営業していない場合もあるので確認が必要です

  • 山小屋がある:安心して休憩や宿泊ができる。水や食料も購入できるので背負う荷物も少なくて済みます。
  • 避難小屋のみ:緊急時の利用がメイン。もしもの際に避難小屋の位置を頭に入れておけば、リスクの回避に繋がります。

危険度を考慮する

登山ルートの危険度も把握しておきましょう。

  • 天候が変わりやすい:特に高山
  • 岩場や鎖場がある:経験が必要
  • 道迷いしやすい:地図やGPSを活用

体調不良や天候の悪化により急いで下山しなければいけない場合や安全に留まれる場所まで避難しないといけない場合に備えてエスケープルートも確保しておくと安心です。

地図を見るとわかること

山の情報は地図を見るとある程度情報を得ることができます。

1. ルート情報

  • 登山道の種類(登山道、林道、迂回路など)
  • 登山口の位置
  • ルートの分岐点(どの道を進むか判断できる)
  • 距離・標高差(ルートごとの難易度を確認)
  • 所要時間の目安(コースタイムが記載されていることが多い)

2. 地形と標高

  • 等高線の間隔 → 間隔が狭いと急登、広いと緩やか
  • 山の標高 → 高山病のリスクや気温変化を想定
  • 谷や尾根の位置 → ルートの特徴を理解できる

3. 危険箇所と注意点

  • ガケ・崖崩れの可能性があるエリア
  • 鎖場・岩場(初心者には厳しいポイントを確認)
  • 沢・渡渉ポイント(水量や天候によって影響あり)

4. 目印・ランドマーク

  • 山小屋や避難小屋の場所(補給・宿泊の計画に役立つ)
  • 水場の位置(水の補給が可能かどうか)
  • 道標やチェックポイント(迷いやすい場所を確認)

5. アクセス・エリア情報

  • 駐車場の有無(マイカー利用時に重要)
  • 公共交通機関の利用可否(バス停・駅の位置)
  • 周辺施設(温泉・コンビニなど登山後の便利情報)

6. 天候や緊急時の情報

  • 登山口や下山口の緊急連絡先
  • 電波がつながるエリアの目安
  • エスケープルート(遭難時の脱出ルート)

登山地図を事前にチェックしておくことで、安全で計画的な登山が可能になります。

登山地図がわかること地形図がわかることは少し違う

登山地図にはコースタイムや水場など安全な登山をする上で必要な情報が載っています。
さらに地形図を理解することで地形についても把握でき、

キツイ登り降りがあるからコースタイムよりも時間がかかるかも
植生がわかればこのルートは風が抜けやすく冷えやすいかもしれない

という予想がつき、準備対策ができるようになります。

まとめ

登山ルートを選ぶ際は、自分の経験・体力・目的に合ったコースを選ぶことが大切です。特に、標高・天候・所要時間・山小屋の有無を事前にチェックし、安全で楽しい登山を計画しましょう!

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