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テント泊の基本マナー5選 初めてのテント泊でも安心して過ごすために

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テント泊は、自然の中で自分だけの時間を過ごせる、特別な体験です。
日常のルールから解き放たれ、自由を感じられるのも山の魅力のひとつ。

でも、「山=自由」ではありません。
山小屋やテント場には、それらを管理・整備してくれている人たちがいます。

そして山の中でも、周囲の人や自然への配慮を忘れないことが大切です。
ひとりひとりがマナーを意識することで、誰にとっても気持ちよく、安心できる山時間になります。

今回は、テント泊が初めての方でも安心して過ごせるように、最低限おさえておきたい「5つの基本マナー」をご紹介します。

① 行動時間に注意 余裕を持った到着を心がけて

テント場への到着が遅れると、暗がりでの設営や、周囲の登山者への迷惑につながります。
また、夕方以降は天候が崩れやすくなることもあるため、14〜15時頃には到着できるプランを立てるのが理想的です。
早めの行動は、安全面とマナーの両立にもつながります。

② テントは「幕営指定地」で張る 山ごとのルールを確認しよう

山では、自由な場所にテントを張っていいわけではありません。
多くの山域では、指定されたテント場以外での幕営は禁止されています。
登山計画の段階で、どこにテントを張れるか、事前に必ず確認しておきましょう。
近年では、予約制のテント場も増えてきているので、その点もチェックが必要です。

③ トイレ・ゴミのマナー 「自分のものは持ち帰る」が基本

テント泊や山小屋では、基本的にゴミ箱は設置されていません。
ティッシュ、袋類、缶類など、すべてのゴミは自分で持ち帰るのが登山者のマナーです。
また、食べ残しやスープを地面に捨てるのもNG。
トイレがないエリアでは、携帯トイレの使用が義務づけられている場合もあります。
「誰かが片づけてくれる」ではなく、自分で自然を守る意識を持つことが大切です。

④ 就寝時間に注意しよう 静かな夜をお互いに

山の夜は、想像以上に音が響きやすい環境です。
明確なルールがあるわけではありませんが、20時以降は静かに過ごすのがマナーとされています。
話し声、ジッパーの開閉音、ヘッドライトの光など、些細なことも周囲への配慮が必要です。
静けさもまた、山で過ごす楽しみのひとつです。

⑤ 直火は禁止 調理はバーナーで安全に

山では、直火は原則禁止されています。
調理は必ずガスバーナーなどの火器を使い、風防や耐熱マットを活用して、安全に行いましょう。
また、テント内での火器使用は一酸化炭素中毒などの危険があるため、十分な注意が必要です。

マナーを知って、気持ちのよいテント泊を

テント泊は、自然の中で過ごす自由なひとときです。
けれど、その自由が心地よく感じられるのは、山を整えてくれる人たちや、周囲の登山者、そして自然への配慮があるからこそ。

今回ご紹介した5つの基本マナーは、どれも難しいことではありません。
でも、知らずに過ごしてしまうと、思わぬトラブルや迷惑につながることもあります。

初めてのテント泊だからこそ、マナーを知って、安全に、気持ちよく山の時間を楽しんでみてください。

きっと次の山行が、もっと豊かで、もっと自由なものになるはずです。

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