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登山地図の読み方初心者向け 基本を押さえて安全登山

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登山地図の読み方初心者向け|基本を押さえて安全登山

登山地図がなぜ読めた方がいいのか

登山地図を読めることは、登山を安全に楽しむための最も基本的で重要なスキルです。地図を使いこなせることで、登山中のリスクを把握し、予測して対策を立てることができます。例えば、山の中では道が複雑で、標識が少ない場所もあります。
地図が読めなければ、どこに向かうべきか、どの道を選べば安全かがわからなくなり、リスクが高まります。

また、今ではスマートフォンを使った地図アプリが便利ですが、アプリに頼りすぎるのも危険です。アプリには便利な機能が多いものの、もしバッテリーが切れたり、圏外に入ったりしたら、頼りにしていた地図が使えなくなります。
またアプリの地図を見たところで、地図そのものの読み方がわからなければ使いこなせません。

地図を正しく読めるようになることで、目的地へのルートを確認したり、危険な場所を避けたりすることができ、リスクを減らし、安全な登山ができます。地図の読み方を知ることは、単なる情報の収集にとどまらず、自分の命を守るための重要な手段です。

登山の地図には何が書いてある?

登山地図には、登山者が安全に山を登るために必要な情報が盛り込まれています。

等高線
地形の高さを示すラインで、等高線が密集している場所は急な坂、広がっている場所は緩やかな道を示しています。これを読むことで、登山道の急勾配や平坦な道を把握できます。

山名と標高
地図上には登る山の名前や各地点の標高が記載されています。標高を知ることで、登山の難易度を判断しやすくなります。

道や登山道のルート
通常、登山道は太い線で示され、登山者が歩くべき道を示します。登山道に沿った標識も描かれ、道迷いを防ぐ手助けとなります。

避難小屋や休憩所
万が一の緊急時に備えて、避難小屋や小屋、休憩所が地図に示されています。これらの情報は、体調に応じたペース配分に役立ちます。

水場の位置
しっかりと水分補給ができる場所も記されています。長時間の登山では、水場の位置を把握しておくことが非常に重要です。

地図からわかること

登山地図を読むことで、登山をより計画的に安全に進めるために多くの情報が得られます。以下のことがわかります:

標高差や登山道の難易度
標高差を知ることで、どれくらいの登山の負担がかかるかを予測できます。また、等高線の間隔から、道の急勾配や緩やかな部分を把握でき、登山のペースを調整する参考になります。

道の長さや所要時間
地図には登山道の距離や、所要時間の目安が記載されています。自分の体力や時間に合わせて、登山の計画を立てることが可能です。

天候の変化に備える
地図を読むことで、天候の急変に備えた計画が立てられます。例えば、風が強い場所や、雨が降りやすい地域を予測し、対応策を練ることができます。

読むためのポイント

登山地図を正しく読むためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります:

等高線の読み方
等高線が示すのは、地面の高さの違いです。等高線が密集している場所では、急な坂が予想され、逆に広がっている場所は登りやすい道であることがわかります。地図を見て、登る前にどれくらいの勾配を歩くかを想定しましょう。

コンパスとの照合
地図とコンパスを使うことで、登山中の自分の位置を正確に把握できます。具体的には、コンパスを使って進むべき方向を確認し、地図の方位と照らし合わせます。これにより、地形と照合しながら進行方向を間違えることなく、安全に目的地へ向かうことができます。

道や標識の確認
地図に描かれている登山道や標識を確認し、進むべき道が間違っていないかを確認します。現地に着いたら、標識や目印をチェックして、道を確かめることが大切です。

初心者が最低限抑えるべき3点

初心者が登山地図を読み解くために押さえておくべき最低限のポイントは、以下の3つです:

  1. 目標地点の確認
    目的地がどこにあるかを事前に確認し、到達するための登山道を地図で把握しておきます。万が一、道に迷った場合でも、目標地点を心に留めて進む方向を見失わないようにしましょう。

  2. 登山道の難易度や標高差を意識
    どれくらいの標高差があり、道の急勾配はどれほどか、地図で確認します。無理なペースで登ってしまわないように、適切なタイムマネジメントを心がけましょう。

  3. 避難場所や水場の位置確認
    避難所や水場の位置を地図で把握しておくと、万が一の事態に対応できます。水分補給のタイミングや、体調が悪くなった場合の避難場所を予め確認しておくと安心です。

地図が読めると対策できるリスク

登山地図を上手に読むことで、リスク管理が可能になります:

道迷いのリスク回避
目印となる標識や道の形状を把握しておくことで、道迷いを防ぎます。地図を使って自分の位置を常に確認できれば、無駄に時間を浪費することなく、安全に進むことができます。

天候や体調によるリスク管理
山の天気は急変します。登山地図には、危険箇所や避難所が記載されているため、予期しない天候の変化にも対応できます。例えば、雷が鳴り始めた場合は、すぐに避難場所へ向かうことが可能です。

急な地形の変化に備える
地図に記された等高線から、急な坂や危険地帯を予測することができます。これにより、無理をせず、自分のペースで登山を進めることができます。

道迷い

山の中で現在地を見失ってしまうと、位置を特定するのが非常に難しくなります。特に藪や樹林帯、起伏がわかりづらい場所では、周囲が似たような景色が続き、目印が少ないため、どこにいるのか判断するのが困難です。また、天候の変化や体力の消耗、さらに道迷いの焦りから混乱を招きます。
そのため、地図で現在地を把握しながら進むことが重要です。

地図とコンパスで現在地を把握

地図とコンパスを使えば、ある程度の目安を持って自分の位置を推測することができます。藪や樹林帯のように視界が限られている場所や、起伏が激しくて地形がわかりづらいエリアでも、コンパスを使って進行方向を確認し、地図上で標高差や地形の特徴と照らし合わせることが可能です。これにより、自分がどの位置にいるのかを明確にし、迷うことなく安全に進むことができます。

実際フィールドで地図をみて、現在地を把握するのは経験必要です。

地図をわかると広がる楽しみ

登山地図を読みこなすと、山歩きの楽しみが一層広がります:

新しいルートを計画できる
地図を使って自分のペースに合った新しい登山ルートを計画することができます。これにより、普段行かない場所や、まだ知らない景色を楽しむことができます。

目的地までの所要時間がわかる
登山地図を見て、目的地までの距離や登りやすさを把握することで、予定通りに目的地に到達できるかを計画できます。無理なく時間配分を考えて進むことができ、安心して登山を楽しめます。

安全に未知の場所を探求する楽しさ
地図があれば、安全に未知の場所へ足を踏み入れることができます。登山のリスクを減らしながら、新しい場所を探検するワクワク感を感じることができます。

地図を見てみよう

高尾店には、ホームマウンテン高尾〜大月にかけての地図を掲示しています。
地図を見ていると、ここからここをつなげて歩けそうとか、ここの山の名前面白いとか、色々発見もあります。

ぜひ、登山後に今日歩いたルートを地図で振り返って見てください!

OMM オリジナルマウンテンマラソン(ナビゲーションレース) の地図

毎年夏に白馬、秋は開催地を変えて、地図より含め山の総合力を試せるイベントです!

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