2026.08.07
信越五岳トレイルランニングレース 100マイル・110km 装備紹介 2026
今年は選手として出場しませんが、「もし自分が走るなら」という目線で装備を選んでみました。
9/21(月)〜9/23(水)で開催される「信越五岳トレイルレース」まであと少し。今年は選手としては出場しませんが、「もし自分が走るなら」という視点で、現時点で選ぶ装備を紹介します。
100マイルや110kmの装備は、天候や気温、走力、発汗量などによって最適解が変わります。あくまで私ならこう選ぶ、という一例として参考にしていただければと思います。
※必携品や推奨品は必ず大会公式サイトでご確認ください。

トップス
メインはTETON BROS. Vaporシリーズ。
当日の気温や天候によって、ショートスリーブかスリーブレスを選びます。暑い時期のロングレースでは、快適性を優先してその日のコンディションに合わせたいところです。
また、必携品の長袖ベースレイヤーにPPP Long Sleeve(Elevation)を選択します。
軽量でコンパクトなうえ、撥水性の高さから多少の雨ならレインウェア代わり(レインウェア上下は別途必携品として必要です)にもなり、汗を含みにくい素材なので長時間でも快適です。
ただし、発汗量や暑さ・寒さへの耐性は人それぞれ。ベースレイヤーは自分の体質に合わせて素材を選ぶことが大切だと思います。
ショーツ
TETON BROS. ELV1000 5.5in Hybrid ShortかELV1000 5.5in Short。
シンプルなELV1000 5.5in Shortもいいですが、私ならフラップ付きポケットが使いやすく、補給食や小物の出し入れもスムーズなELV1000 5.5in Hybrid Shortをチョイスします。
特に100マイルの場合、こうした小さなストレスを最大限減らすことが後半の快適な走行につながります。

シューズ
今回選ぶなら、
ALTRA Mont Blanc Carbon
Mount to Coast T1
の2足です。
信越五岳は比較的走れる区間や林道が多いコースなので、長時間走り続けられる快適性と、走りやすさのバランスが重要になります。
Mont Blanc Carbonは、カーボンプレートによる推進力とクッション性が魅力。林道などの走れる区間では気持ちよくペースを維持しやすい一足です。
前回110km完走時もMont Blanc Carbonで出走し、ドロップバッグには別のシューズ(旧モデルのALTRA TIMP 5)を用意していましたが、結果的には履き替えることなく最後まで走りました。
一方、今年日本に上陸した新しいフットウェアブランドMount to CoastのT1もロングレースでの快適性が魅力のシューズ。100kmを超える超長距離では、脚への負担をいかに減らせるかも重要なので、こちらも候補になるでしょう。
本番までのコンディションや試走を重ねながら、どのシューズを使用するか、ドロップバッグにもう一足シューズを置く場合どちらを温存するか決めたいところです。

レインウェア
TETON BROS. Feather Rain Jacket&Pant。
100マイルでは軽さだけではなく耐久性も重要です。
長時間着用する可能性や悪天候への対応を考えると、安心して使えるFeather Rainを選びます。
バックパック
バックパックは、必携品がすべて収納できることが最低条件です。
容量は10L前後が多いですが、個人的に重視したいのはフロントポケットの容量です。
補給食やボトル、ライトなど必要なものを前面だけで管理できれば、基本的にはバッグを降ろす必要がありません。
前回110kmではUltimate Direction Exodus Vestで出場しました。ボリュームは約7Lと、かなり攻めた容量でしたが、フロントポケットを効果的に活用することで快適に走ることができました。
また、レインウェアを背面の横口ポケットなどに収納できる構造も、天候が変わりやすいレースでは便利です。

ヘッドライト
前回出場した時は、メイン機にmilestone MS-i1、サブはTrailmaster(同じくMilestone=終売品)を携行しました。
今後発売予定のmilestone MS-i2 : Endurance PROも非常に気になるライトです。
信越では夜間走行が必須になり、特に瑪瑙山(めのうさん)周辺は霧が発生する可能性もあります。Trailmasterのようにイエローライトがあると視認性の面で安心です。
もちろん予備バッテリーも必携品に入っているので、忘れずに携行しましょう。
補給食
装備と同じくらい大切なのが補給食です。
練習の段階から実際にレースで使うものを試し、自分に合うものを見つけておくことが重要です。
長時間のレースでは、カロリーを摂取できるかだけではなく、「最後まで食べ続けられるか」がポイントになります。
例えばVfuelのドリンクミックスは、味が良く口に残りにくいうえ、電解質も含まれているため、約200kcalを効率よく摂取できます。
ロングレースではお気に入りのジェルでも、10時間後や気温35℃の状況で同じように補給できるとは限りません。味や胃腸への負担も含めて、自分に合うものを探しておくことが大切です。
また、固形物を少し入れることで咀嚼によって内臓が働きやすくなることもあります。
干し芋やお菓子など「体力が消耗していてもこれなら食べたい」と思えるものを用意しておくことも、長いレースでは大切なポイントです。
ドロップバッグ
110kmなら笹ヶ峰、100マイルならアパリゾートや黒姫でドロップバッグを活用できます。
私なら、
- シューズ
- ライト(必携品の2セットとは別にもうワンセット)
- 着替え(靴下含む)
- レインウェアの替え
- フラスク予備
- 補給食
- ワセリンなど擦れ対策用品
などを準備します。
60kmを超えた頃には、身体だけでなく足裏や皮膚、胃腸にも疲労が蓄積しています。そのため、ドロップバッグでは装備を交換するだけでなく、次の区間を快適に走るための「リセット」を意識すると、休憩の質が大きく変わります。
例えば、レース中には携行しにくいサイズの補給食や、温かい・食べ応えのある食品を入れておけば、気分転換にもなり、必要なエネルギーをしっかり補給できます。
また、シューズを脱いで足の状態を確認し、ガーニーグーやワセリンを塗り直したり、靴下を履き替えたりするだけでも、マメや擦れの予防につながります。脚の張りが気になる場合は、マッサージオイルやクリームで軽くケアしておくのも効果的です。
さらに、エイドに到着してから何をするか迷わないよう、走りながら「まず給水、次に補給、その後に靴下を履き替えてワセリンを塗り直す」といった行動をあらかじめ決めておくことも大切です。疲れていると判断力は低下するため、やることを決めておくだけで休憩時間を短縮でき、必要なことのやり忘れも防げます。
ドロップバッグは単に荷物を置く場所ではなく、後半戦に向けて身体を立て直すための場所です。限られた時間を有効に使い、次の区間をより良い状態でスタートできるよう準備しておきましょう。
高尾星店長の装備紹介はこちら。
昨年選んだ装備はこちら↓
まとめ
私は心配性で、山へ行くときや遠出をするときも、必要以上に荷物が多くなりがちです。
ただ、100㎞を超えるウルトラレースでは少しの重量差が後半になるほど大きく響きます。
だからこそ安心感と軽量化のバランスをとることを意識して装備を選びます。
装備に絶対の正解はありません。
天候、コース状況、そして自分自身の体質や走力に合わせて、自分にとってベストな選択をすることが大切です。
今年、信越五岳に挑戦される皆さんが最高の一日を迎えられることを願っています。
妙高店・駒村
