2024.07.18
シューズのソールついて考えてみました2
本格的な夏になってきたら「もうすぐ秋になってしまう」と思ってしまうストライドラボ那須スタッフの宮塚です。
前回のソールの話しの続きで、前回はナイキのレース用厚底シューズについて軽く触れましたが、厚底シューズの奔りと言えばやはりHOKAでしょう。
10年ほど前に自分も初めてHOKAを見たときは正直驚きました。
初めて見たHOKAはトレイル用シューズでして「こんな厚底でオフロードの道を走れるのだろうか?」と疑問に思ったものです。
でもそのHOKAのトレランシューズを履いた外国人選手が「ハセツネで優勝した」と聞いて、また違う時代が来る予感もしたものです。
ナイキのレース用シューズが注目を浴びたのは厚底シューズだけでなく、ミッドソールにカーボンが入っていると言うことで話題になりました。
ただカーボン入りシューズで言えば、10数年前にトライアスロンブランドであるZOOTからカーボン入りシューズが発売されており、私自身もそのシューズを履いていたのですが、ただカーボンが入っていると言うだけで、特別に速く走れるとか、軽いとかまででは無かった感想が正直なところです。
その後、HOKAの厚底とZOOTのカーボンを組み合わせた形で、ナイキのシューズがランニング界を席巻した感じです。
さて本題ですがシューズにはミッドソールの厚さと、その素材の関係が重要だと感じています。
アルトラのロードシューズで言えばスタックハイトの一番薄いシューズがエスカランテレーサー2の22mm。素材はALTRA EGO。
スタックハイトの一番厚いシューズがレース用のバニッシュカーボン2の36mm。素材はALTRA EGO PRO。
ヴィア・オリンパスの33mm。素材はALTRA EGO MAXが使われています。
バニッシュカーボン2に使われている素材が反発性重視のALTRA EGO PROで、36mmのスタックハイトの組み合わせは完全なるレース用シューズと言えるでしょう。
ヴィア・オリンパスはクッション性重視のALTRA EGO MAXで33mmのスタックハイトの組み合わせは、身体に優しく長い距離のトレーニングに向いていると言えます。
エスカランテレーサー2はクッション性と反発性のバランスが良いALTRA EGOに22mmの薄めのスタックハイトで、スピードを出すトレーニングに向いていると言えます。
アルトラのシューズはミッドソールが30mm以上のトーリン7、パラダイム7にはクッション性重視のALTRA EGO MAXが使われています。
スタックハイトが28mm以下のプロビジョン7、リベラ4、エスカランテ4などにはクッション性と反発性のバランス型のALTRA EGOが使われています。
あくまでもこれらはメーカーのコメントではなく、あくまでも宮塚の個人的な考え方なのですが、それらを理解した上で今後のシューズ選びの参考にしてもらえればと思います。