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ロングトレイルレースに向けて心の必携装備

小田原店

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こんにちは、STRIDE LAB 小田原 まめ店長です。
国内最大の100マイルレース“ Mt.FUJI“がスタートしますね。第1回から選手(STY 2回、UTMF 3回、KAI 1回)かボランティアで関わってきたので思い入れのある大会。
国内でも100マイル等の大会が増えてきて、初めてロングレースにチャレンジする方、完走をリベンジしたく不安に思われている方も多いと思い、経験談を踏まえて自分がいつも持ち合わせている「心の」必携装備について書いてみました。

メンタルが強くないと完走できないのか?

全然そんなことはありません。私自身も以前は、フルマラソンでも思うようなペースで走れなかったり、ちょっとした膝の痛み等でDNF(途中棄権)していまっていたようなメンタルの持ち主です。
今では、レース中に辞めたいとは思わなくなり、時間がかかってもいいからゴールを目指そうというマインドを持てるようになりました。人から影響を受けたり、たくさんの経験をすることで変わってきたので、誰かのゴールへのヒントになれば嬉しいです。

身体を張ったゲーム攻略

ロングレースでは、トップ選手でも何かしらのトラブルはあります。トラブルの対応力が高い人ほど強いのだと思います。
ゴールまで予定通りの走りができるとは思わず、自分の身体を張ったゲームだと思って、トラブルをひとつずつ攻略していきましょう。攻略方法は、自分やサポートの知識や経験の引き出しを目一杯探してみてください。見つからなければ、他の選手でも家族でも友達でも頼っちゃいましょう。もちろん、ルールの範囲ですよ。

2019年のPTL(ヨーロッパアルプス300km)に出場した時に、やっと完走が見えてきたラスト20km地点で、膝上の内側(内側広筋)の痛みで着地ができなくなりました。痛み止め、テーピング等を駆使しても解決せず、同じレースに出てDNFしていた接骨院の先生に連絡し対処方法を聞いて何とか完走することができました。

トラブルを攻略した分だけ、自分の攻略本のページが増えていきますよ

ポジティブ変換

第1回の旧UTMFでは、満月が富士山をうっすら浮き上がらせて幻想的な光景の中をSTYを走りました。
翌年は満月じゃないから残念と思っている時に「月明かりがないから、烏帽子山山頂でライトを消して空を見上げて星空を楽しもう」書かれたブログを読みました。満月ではないことをネガティブに思っていましたが、ちょっと捉え方を変えるだけで、同じ状況でもポジティブに変えられるのか!!と自分の心に刺さりました。
そこから、ネガティブに思える状況も自分しだいだと思えるようになり、ロングレースの前はこの言葉を思い出
してスタートしています。

自分を実況中継

ネガティブにならないに意識しても疲れてきて余裕がなくなってくると、ポジティブマインドになるのは難しくなってくるものです。そんな時は、その状況を実況中継してみると辛いという感情に流されず、自分を客観的に見ることができたりしますよ。「まめ選手、とうとう100km地点の登りで脚が上がらなくなり弱音を吐いています・・・」という感じで、心の中でですよ。
いつ、自分がどういう状態、心境だったのか、後程SNSに残そうという意識でいるのも客観的に自分を見れるかもしれません。

自分の応援団

近くにいる選手は敵ですか?優勝を狙う選手にとっては、近くにいる選手はライバルかもしれません。
完走を目指す人にとって、まわりの選手はゴールに向かう同士です。長い登りや林道等では、積極的に会話をしたり、エールを送り合いましょう。お喋りしているうちに距離が進んでいるものです。
初めての100マイル挑戦だった2014年のUTMFでは、話しかけたお兄さんとの会話が楽しく、退屈な自衛隊の敷地を登ることができました。なんと、そのお兄さんは後のSTRIDE LABの1号店の店長という偶然!!
2018年のUTMFでは睡魔が酷く、昼間のロードを蛇行して歩いていたら、サングラスのイケメンが話しかけてくれたおかげで眠気がぶっ飛びましたw。 他にもレース中に仲良くなった選手もたくさんいたりします。レース中の会話がきっかけで結婚してしまった選手もいますよ。

ボランティアスタッフは、最大の選手の味方です。だって、仕事でもないのに、睡眠を削って大会をサポートしたり選手を応援してくれているんですよ。誘導やエイドスタッフには、ありがとうの気持ちを持って、ちょっとした会話も楽しんでみましょう。SNS等を使って家族、友達にレース中の近況報告をしたり、応援メッセージをもらったりするのもいいですね。

諦めない心

よくある言葉ですが、本当にロングレースでは何が起こるかわかりません。もう駄目だと思ったレースでも、後半に身体が復活したりするものです。

2014年のUTMFでは、120kmから絶好調になり長いロードの登りをガンガン走っていたら補給を忘れて低血糖になっていました(これは失敗談)。
2018年のUTMFでは生理が重なり一晩目から睡魔が酷く、おまけに膝を曲げられなくなり杓子山からの下山が大変でした。何とか制限時間内にゴールだけはしようと最後のエイドを出発したところ、身体が動くようになってきて霜山あたりを大爆走してそのままゴール。最後の区間だけ、女子優勝選手よりも速く、ウォーミングアップに155kmもかけてしまうスロースターターぶりを発揮してしまいました。

良い意味でも悪い意味でも何が待っているかわからないのがロングレース。人生みたいですね。

鈍感力

以前、ハセツネ(長谷川恒男カップ日本耐久山岳レース/71km)の入賞者のインタビューをした時に、特にトラブルはなかったと言った選手がいました。途中でハイドレーションから水漏れしてしまい水分補給が上手くできなくなっていたのに・・・トラブルをトラブルと思わない鈍感力も時には必要ですね。

簡単にゴールさせてくれないのがロングレースの魅了。トラブル込みで楽しみましょう!!
装備で解決することもあるので、これからレースが控えている方は、店舗に相談にお越しくださいね。
レース報告もお待ちしております。

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