2025.10.05
秋山・紅葉登山に必須 防寒着の選び方
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秋の登山に必須の防寒着

秋も深まり、アルプスでは紅葉が美しい季節になってきました。登山シーズン真っ盛りですが、標高が上がると気温もぐっと下がります。秋山・紅葉登山を快適に楽しむためには、防寒着の準備が欠かせません。
紅葉シーズンの防寒着の選び方や、化繊・ダウンの特徴、さらに動きながら暖かさを保つ「アクティブインサレーション」を使ったレイヤリングのポイントまで解説します。
これからの秋山・紅葉登山の参考にしてください。
秋山登山で防寒着が必要な理由
秋の登山は、標高や風の影響で気温が思った以上に下がることがあります。日中は比較的暖かくても、山頂付近や朝晩は一気に冷え込むことも少なくありません。
例えば高尾山の10月〜11月の平均気温は以下の通りです。
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10月:日中15〜20℃前後、朝晩10℃前後
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11月:日中10〜15℃前後、朝晩5℃前後
標高が上がるほど気温は下がり、風も強くなるため、体感温度はさらに低く感じます。登山中に汗をかいたあと、風に吹かれると体温は急激に奪われ、軽い防寒着でも持っていないと体が冷えてしまいます。
このような気温変化や風の影響を考えると、防寒着は「安全面」だけでなく「快適に登山を楽しむため」にも必須です。
行動中の汗や濡れにも対応できる素材を選ぶことで、秋の紅葉登山でも体温管理をしっかり行えます。
防寒着の素材、化繊かダウンか?

登山の防寒着は、大きく分けて化繊(化学繊維)とダウンがあります。それぞれ特徴を押さえておくと、シーンに合わせて選びやすくなります。
化繊の特徴
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濡れても保温力が落ちにくい
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乾きやすく扱いやすい
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比較的リーズナブルで軽量
化繊は、秋の不安定な天候や沢沿いなど濡れやすい場面でも安心。濡れても保温力が落ちにくく、行動中も快適です。

ダウンの特徴
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圧倒的な保温力
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軽量でかさばらない
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濡れると保温力が低下しやすい
ダウンは軽量で暖かく、寒さが厳しい稜線や休憩時に活躍しますが、濡れには弱いので雨や汗には注意が必要です。

行動中でも快適 アクティブインサレーション
登山中に動いていると汗をかきます。上りで汗をかき、稜線で風に吹かれて寒くなる…これは登山あるあるですよね。そんな状況に最適なのが「アクティブインサレーション」です。

アクティブインサレーションの特徴
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軽量で通気性が高く、汗冷えしにくい
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濡れても乾きやすく、保温力が落ちにくい
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稜線や休憩時でも快適に保温
行動中の保温を想定して作られているため、ハイクアップやトレイルランのように運動量が多くても快適。汗をかいても乾きやすく、秋登山特有の寒暖差にも対応できます。
軽量メッシュフリース<STATIC/ADRIFT CREW>

特徴的なジッパー<Teton Bros./Run With Octa>
秋登山の防寒着の選び方まとめ
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アプローチ中や運動量が多い場面:化繊やアクティブインサレーションが◎
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休憩や寒い稜線での保温:ダウンを重ねるのが効果的
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レイヤリングを意識すると、汗冷えや体温低下を防ぎつつ快適に登山できます
秋の登山は、気温や風が変わりやすく、油断すると一気に寒さを感じる場面もあります。防寒着を上手に選んで、秋の山歩きを快適に楽しみましょう。
高尾山や奥多摩、里山でも秋は気温が下がり、風が強まることがあります。軽量で動きやすく、濡れに強い防寒着を1枚持っていくことで、行動中も休憩中も快適さがぐっと変わります。
