STAFFBLOG

スタッフブログ

登山で気をつけたい「熱中症」 山でも起こる暑さの危険と対策

公式

  • facebook
  • twitter
  • line

山での安全を考える「暑さ」

夏山で注意したい熱中症の危険と対策

「山の上は涼しい」と思っていませんか?
確かに標高が高いほど気温は下がりますが、夏の登山では熱中症のリスクが意外と高いのです。

ここでは、山で起こりやすい熱中症の特徴と、正しい予防・対処法をわかりやすく紹介します。

近年の夏山は「暑い」

近年は山でも30℃を超える猛暑日が珍しくありません。
特に登山口や低山エリアでは、都心と変わらないほどの気温になることも。

また、湿度が高い森林帯や、風が通りにくい谷間では体感温度がさらに上がります。暑さに強い装備と計画が必要です。

標高と気温の関係

「標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がる」と言われています。
たとえば標高0mで30℃なら、標高2000mでは約18℃の計算になります。

しかし、日差しの強さ・湿度・風通しなどの影響で、実際にはそれほど涼しく感じない場面もあります。
稜線上の直射日光や無風の林道では、強い暑さにさらされることも。

熱中症とは?日射病との違い

熱中症とは、体に熱がこもって冷やせなくなった状態の総称です。
その中でも、直射日光を浴びすぎて起こるものを「日射病」と呼びます。

主な症状

  • 脱水症状(のどの渇き・めまい・吐き気)

  • 筋肉のけいれん(熱けいれん)

  • 頭痛・だるさ・集中力の低下

  • 大量の汗 or 逆に汗が止まる(重症サイン)

  • 意識がもうろうとする・応答が遅れる

熱中症を防ぐには?基本の予防法

こまめな水分&塩分補給

喉が渇く前に少量ずつ飲むのが基本。
汗で失われた塩分を補うために、スポーツドリンクや塩タブレットの併用が有効です。

日差しを避ける装備

ツバの広い帽子、ネックガード、サングラス、サンフーディーなどを活用して、直射日光をブロック

早朝スタート・早め下山

最も暑くなる正午〜14時ごろを避けて行動しましょう。

登山中の水分補給の目安

体重(kg) × 行動時間(h) × 5ml = 最低限の必要水分量

例:体重60kg × 5時間 × 5ml = 1,500ml(1.5L)

暑い日やきつい登りが続く場合は、2〜3L以上必要になることも。

熱中症の症状が出たら?対処法

  • 日陰や風通しのいい場所で休む

  • 衣類をゆるめ、首・脇・太ももの付け根を冷やす

  • スポーツドリンクなどで水分・塩分を補給

  • 回復しない・意識がぼんやり → すぐ下山または救助要請を

暑さに強い体をつくる「暑熱順化」

暑熱順化とは?

暑い環境に体を慣らすことで、以下のような変化が起こります:

  • 汗をかきやすくなり、体温調節がスムーズに

  • 汗に含まれる塩分が減り、脱水しにくくなる

  • 心拍数が安定し、体への負担が軽くなる

どうすれば順化できる?

登山の5〜10日前から、1日30分程度の軽い運動や入浴で汗をかく習慣をつけましょう。
これだけで、熱中症になりにくい体づくりができます。

まとめ 夏山を安全に楽しむために

山でも熱中症になる!

  • 高温・高湿・無風など、山特有の環境に注意

  • 「山は涼しい」は過信しない

熱中症を防ぐ3つの基本

  • 水+塩分をこまめに補給

  • 直射日光を避ける装備

  • 早出早着で暑い時間を避ける

症状が出たらすぐ休む・冷やす・下山判断を

「暑さ対策=安全登山の第一歩」

準備と意識で、夏山はもっと楽しく、安全になります。
無理せず、涼しく、安全に。 この夏も山を楽しみましょう!

  • facebook
  • twitter
  • line