2021.09.10
ダイエットに有効なウォーキング
ストライドラボ那須、LAB所長の宮塚です。
ストライドラボ那須では昨年5月のオープンから呼気ガス測定のサービスを行っています。
これまでランナー、トライアスリート、ウォーキングを行っている人、あるいは普段まったく運動していない人まで、多くの方の呼気ガス測定を行ってきました。
もちろんランナーやトライアスリートなど、レベルアップを目的に一生懸命にトレーニングされている方だと、脂肪燃焼効率の良い運動強度、それにレベルアップの為に必要は有酸素性作業閾値(AeT値)、無酸素性作業閾値(AT値)を呼気ガスを測定することで、明確なスピードだったり心拍数を知ることで、今後のトレーニングに役立たせてもらうのが一番の目的です。
それ以外にウォーキングの人、ダイエット目的の人にとっては、一番効率良く体脂肪を燃焼できる運動強度を明確にしてあげることが一番の目的となります。
結果から言えば、やっぱりと言うか、当然と言った感じでした。
つまり健康の為、ダイエット目的の方にとってのランニングは運動強度が高すぎて、脂肪燃焼効率が悪いと言うことです。
まったく運動しないでじっとしている状態だと脂肪燃焼率は良くありませんが、軽く運動し始めると脂肪燃焼効率は良くなります。しかしその運動の強度が高くなってくると多くの方が脂肪燃焼効率が悪くなり、運動に使うエネルギーの多くを糖質に頼ってしまうのです。
よくダイエット目的の方が一生懸命にランニングしている姿を見ることはありますが、その多くが残念ながら脂肪をエネルギーに使っているのではなく、糖をエネルギーに使っていることになるのです。
それでも痩せたいと考えるなら食事の摂取カロリーを減らすしかありません。だったら運動しないでご飯を我慢して体重を落とすのと変わりがないことになります。
例えばランニングで1km4分で1時間走れるランナーであっても、脂肪燃焼効率の一番良い運動強度は1km6分以上のペースだったりが普通なのです。
いい加減に単純により多くのトレーニング、よりハードなトレーニングを行えば、ダイエットになるし、レベルアップになるといった考えから脱却しましょう。
この方の場合は時速5km(1km12分ペース)で歩いた時が一番脂肪燃焼効率が良く、時速8km(1km7分30秒ペース)で走った時にはもうすでに脂肪は一切エネルギーとして使われていないことが分かります。