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呼気ガス測定は脂肪がどれだけエネルギーに替えているかが分かります。

那須店

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いわきサンシャインマラソンプロジェクトが始まり、自分も参加者と同じようにウォーキングから開始したストライドラボ那須スタッフの宮塚です。

さて呼気ガス測定を行い始めて3年以上が過ぎました。
その間に多くの方の測定をやらせて頂きました。
呼気ガス測定は測定するだけではなく、その測定のデータを見て、お客さんの現状を分析して、今後のトレーニングのアドバイスが一番重要になります。
それには多くの人を測定して、どれだけそのデータを分析してアドバイスしたかの経験値が必要になります。
測定前に事前の情報をもとに、ある程度の予測を立てながら測定を行うのですが、その予測通りのデータになるときもあれば、予測から外れることもあります。

先日、女性ランナーの測定を行いました。
彼女はかなりの走力の持ち主であり、身体も絞れていましたので、かなりの好結果が出るのではないかと予測しながら測定しました。
結論から言えばAT値(無酸素性作業閾値)、VO2Maxともに女性としてはかなりの結果がでました。
しかし一つ驚くことがありました。
それは低強度のときでもあまり脂肪をエネルギーに使えていなかったのです。
通常はゆっくりの軽いランニング強度では糖よりも脂肪を優先してエネルギーに替えられるものですが、その女性は低強度のランニングでも脂肪よりも、糖を優先して使っていたのでした。

つまりAT値は高くても、AT値以前の強度でも糖を多く消費してしまっているので、マラソンのように長時間のレースではペースが速くなくても、30km以降にエネルギー不足になってしまうのでは?と思われます。

聞けば普段の食事でも脂質の摂取は少な目とのことでした。
身体はある一定量の脂肪を蓄える必要があるので、低強度のトレーニングでもその脂肪を使い過ぎないように糖を優先してエネルギーとして使っているのでと思われます。

そんな感じで呼気ガス測定ではただAT値やVO2Maxが分かるだけではなく、どの強度の時に脂肪がエネルギーとして使われていて、どの強度の時が脂肪をエネルギーに使われていないかが良くわかります。
それが分かることで今後のトレーニングに必要な強度や、食事の改善点などが見えてきます。

 

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