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駅伝でパワーメーターの数値でペースコントロールしてみました。

那須店

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ストライドラボ那須、LAB所長の宮塚です。

10月2日に行われた那須塩原市駅伝大会に出場してきました。
コースは1区だけ少し長く、2区から6区までは2.8kmの周回コースを走ります。
自分は最終の6区を担当。コースは前半が下り基調、中盤が上り基調、そしてまた後半が下り基調のコースです。
以前も何度か走ったコースではあるけど、毎回最初の1kmの入りが速すぎて、残りの1.8kmがペースダウンしてしまい、いつも辛い思いをしてしまう苦い経験がありました。

駅伝では1区以外はそれぞれスタートが違うために、ある程度自分のペースを決めて、イーブンペースで走る必要があります。
しかし自分の前に選手がいるとその選手を追いかけたくなり、結果オーバーペースになって、後半失速するのは良く聞く話しです。

そこで今回はパワーメーターを頼りにペース配分することにしました。
1kmのラップでペース配分する方法は一般的ですが、今回のコースの様に、最初入りの1kmが下り基調、次の1kmが上り基調、そして最後の0.8kmが下り基調となると、1kmのラップもあてになりません。心拍で管理する方法もありますが、心拍の場合は最初の入りから10分程度ではまだ心拍が上がり切らず、心拍が安定してくるのは10分以上経ってからなので、この距離を心拍で管理するのは得策とは言えません。
その点、パワーで管理する方法は下り基調だろうが、上り基調だろうが出力で管理した方が、本当の意味でイーブンペースで走ることが出来ますので、一番良い選択だと言えます。

ただそのどの程度の出力で走るが決めるが難しいところです。
本来ながら事前に駅伝コースをタイムトライアルして、その時の平均パワーを目安にするのが一番のベストではありますが、今回は事前の試走タイムトライアルをしてなかったので、ウォーミングアップで決めることにしました。
アップは3kmを走り、最初の1kmゆっくり、次の1kmを少し速く、そして次の1kmをレースのペースをイメージして走ってみました。
その結果ラストの1kmは、4分12秒、出力255W、心拍152拍/分と出ました。

そこで私の本番のレース想定出力は250~260Wで走ることに決めました。
そして結果は最初の1kmが4分20秒、259W、心拍136拍/分。

想定通りに心拍はまだ上がり切っていないものの、出力は260W弱、タイムの4分20秒ともう少し速いかと思ったけど、今の実力ではしょうがないペース。
次の1kmが4分27秒、265W、心拍158拍/分。

タイムは最初の1kmより落ちているけど、出力は上がっているので、決してペースが落ちた訳ではありません。逆に上がったと見て良いでしょう。
そして残りの0.8kmは1kmペースにして3分57秒、出力は266W、心拍163拍/分。
タイムは30秒ほど上がったように感じるけど、出力を見ると1Wしか上がっていないので、決して大幅にペースアップした訳ではないことが分かります。

今回の駅伝のようにレースでありながら、それぞれの選手が別々にスタートしてイーブンペースで走らなければならない、レースでは、出力を目安にペース配分することが非常に有効だと言うことがお解り頂けたのではないでしょうか。
そういう意味で今後は、高校駅伝や箱根駅伝などでは、早くこのパワーメーターを活用したチームが上位に入って来るのではと思います。

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