2025.10.29
【テント泊縦走】紅葉の北アルプス 秋の登山のウェア選びとレイヤリングのコツ
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紅葉の北アルプスを歩く 秋の登山のウェア選びとレイヤリングのコツ
こんにちは、ホシです。
晩秋の北アルプスを、上高地〜涸沢〜大天荘〜中房温泉へと2泊3日で縦走してきました。
標高3000m付近では朝晩が0℃前後、日中は日差しが出ても10℃ほど。
稜線は風が強く、体感温度もぐっと下がります。
冷え込み、寒暖差の大きいこの時期は、まさにウェア選びが難しいシーズンです。
今回は、実際に着用したウェアを中心に、晩秋のアルプスでのレイヤリングのポイントをまとめました。

コース概要と天候コンディション
ルート: 上高地 → 涸沢(テント泊) → 大天荘(テント泊) → 中房温泉
期間: 10月下旬(2泊3日)
天候: 晴れ時々曇り、稜線は強風
紅葉はすでに終盤でしたが、澄んだ空気の中での稜線歩きは格別。
特に天狗池周辺では、うっすらと「逆さ槍」が見られました。
実際に使用したウェア一覧
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トップス: Teton Bros. Axio 3D LS
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パンツ: Teton Bros. Glacier Lite Pant
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ミドルレイヤー: Patagonia Capilene Thermal Hoody
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インサレーション: Teton Bros. Luft Jacket / Houdini Puffy Square
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ウィンドシェル: Teton Bros. Windriver Hoody
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シェル: Teton Bros. Tsurugi Lite Jacket / Breath Pant
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着替え(保温用): STATIC Adrift Crew / Pant
行動中のレイヤリング

行動中の基本は、
Axio 3D LS(ベース)+ Glacier Lite Pant(ボトム)。
風が強い稜線では Tsurugi Lite Jacket を重ねて調整しました。
ウィンドシェル(Windriver Hoody)も持っていましたが、それでは寒く、
通気性と防風性のバランスが取れたTsurugi Lite の方が快適でした。
朝方は体が温まるまではミッドレイヤーのPatagonia Capilene Thermal Hoodyを着用しました。
行動中に関しては、狙い通りのレイヤリングができました。

Teton Bros. Axio 3D LS
軽量で速乾性が高く、Axio Liteよりもやや地厚。
晩秋の2000〜3000m帯でもちょうど良い保温力で、発汗しても汗冷えしにくい。
メリノ×化繊ハイブリッド素材で、乾きやすさと着心地の良さを両立しています。

Teton Bros. Glacier Lite Pant
クライミングパンツをベースにしたデザインで、動きやすく丈夫。
ストレッチケブラーを使用し、岩場やザレ場でも安心です。
ややルーズは、1日中履き続けてもストレス無し。

テント場・停滞時の防寒と就寝時のレイヤリング
涸沢は穏やかでしたが、大天荘の夜は氷点下&爆風。
テント場では、行動中のベース+ミドルにSTATIC Adrift Crew / Pantを追加、
さらにTeton Bros. Luft JacketやHoudini Puffy Squareを重ねました。
軽量ながら高い保温性を持つLuft Jacketは、設営や調理時も快適。
そして今回もっとも頼もしかったのがHoudini Puffy Square。
就寝時には寝袋(OMM Mountain Raid 233+SOLビビィ)に追加して使用。
氷点下近くでも、これがあることでなんとか寝れました。
プリマロフト使用のラップスカートタイプながら、ひざ掛け・掛け布団・肩掛けと汎用性が高く、
秋〜冬のテント泊に欠かせない一枚です。


Puffy Square プリマロフト使用のラップスカート
紅葉シーズンの山を快適に過ごすために
秋の山は、朝晩と日中の寒暖差が大きく、
風による体感温度の変化もあり、レイヤリングが難しい季節。
その日の天候や行動スタイルに合わせて、
「調整のしやすさ」を意識することで、
快適に行動できる時間がぐっと増えます。
秋冬のウェア選び、ご相談ください。
今回のルート
上高地→横尾→涸沢小屋→穂高→涸沢→北穂→南岳→天狗原→西岳→大天荘→燕→中房温泉
