2024.05.05
夏山登山におススメの防寒着は? 軽くて持ち運びやすいTeton Bros.【Luftシリーズ】
こんにちは横浜店スタッフの安田です。
五月が近づき、日中の気温が20℃を越えるような日が続くようになってきましたね。気温が上がってくると2000mを越える高い山にも登りやすくなってくるので、がぜん休日が来るのが楽しみになってきますよね!
今日は今の時期から夏の高山で重宝する防寒着について、今年Teton Bros.が販売を開始したダウンウェア【 Luft(ルフト) シリーズ】を中心にご紹介します。
初夏~夏の暑い時期になんで防寒着が必要なのか?
これから2000mを越える山に登ってみよう!と考えている人や、山小屋やテントなどを利用して山の中で宿泊を伴う登山・トレッキングをしたことがない人からすると、
「なんでこんなに暑い時期に防寒着を持ってく必要があるんだろう?」
と、疑問を持つ人もいるんじゃないかと思います。じっとしているだけでもじんわりと汗が出てくるような今時期の街にいれば当然の疑問だと思います。
「山」と「街」の決定的な環境の違いは【標高差】にあります。一般的に標高が100m上がると気温は0.6℃下がるといわれています。
1000mを越えないような低山・里山であれば街場と比較すると気温差は1.2℃~5℃くらいの差なので、屋外から空調の効いた屋内に入ったくらいの心配するほどの気温差は起こりません。
しかし、2000mを越える山に登ると街場との気温差は少なくとも10℃以上の差が開くわけです!特に登ってくる過程で汗をかいて濡れた状態でじっとしていれば、あっと言う間に身体を冷やしていきます。
3000m近い山に登るとなれば、その気温差は最低でも15℃以上・・・。日中でも気温が15℃前後、朝晩になれば10℃を下回ることもしばしばあります。
なので3000m近いアルプスの山々や日本一高い富士山に登るときには防寒着が必須になるのです。
ダウンジャケットをおススメする理由
なぜ高い山では防寒着が必要なのかはご理解いただけたかと思います。続いてここからは山登りの防寒着としてなぜダウン製品が重宝されているのか?について、Teton Bros.のルフトジャケットの紹介を交えてお話しします。
ダウンジャケットを持っていくメリットとしては、
- フリースや化繊の中綿を使用した保温着よりも軽い
- フリースや化繊の中綿の保温材よりも圧縮しやすく携帯性に優れる
といったメリットがあります。宿泊を伴う登山や1日の行程が長いトレッキングに出かけると、必然と水&食料が増えたり、持っていくギア・ウェアが増えていつもより荷物の重量が増します。そうすると道具の一つ一つを軽くてスペースをとらないものを選んだ方が、山を歩いている時にかかる負担を減らすことができます。
そんな時に「軽くてコンパクト」になってくれるダウン製品は理想のアイテムというわけです。
今年Teton Bros.が出したルフトシリーズの名前「Luft(ルフト)」は、ドイツ語で「空気」を意味します。「軽さ」を武器にしたダウン製品なのです。
ダウンは質の高い800フィルパワーのグースダウンを65g使用しています。そのため少ない量でもボックスの中でふわっと膨らんで、暖かい空気をため込んでくれます。
また高品質ダウンを使用していることで、ダウンを大量に封入しなくても温かさを確保できるので空気のように軽く、圧縮した時にもより小さくできるのです。
実際ルフトジャケットは胸についているポケットがパッカブル仕様になっており、500mlペットボトルほどの大きさに収納ができます。この大きさでも十分コンパクトではあるのですが、スタッフサックや圧縮袋を使えばさらに圧縮できる余地があります。
ここまで軽いと日帰り~1泊2日のファストパッキング縦走のような荷物が絞られる状況でも持っていきやすいと思います。
【撥水ダウン】を使用!よりアクティブに使える1着
今季出たルフトシリーズの特徴は『圧倒的な軽さ』だけではありません。もう一つの武器 は【撥水加工したダウン】を使用していることです。
通常のダウンは湿気・水に弱く、濡れるとダウンがつぶれてしまって暖かい空気をため込めずに保温着としての機能を果たしてくれません。ルフトシリーズに使用されているような「撥水ダウン」は、水気をはじくようになるのでダウンが潰れることなく暖かい空気を保持してくれます。
そのため天候が悪化して濡れて冷えやすいシーンや、大量の汗をかいた後の休憩時も気兼ねなく着ることができるのです。また、ルフトジャケットはプルオーバーにすることで一番冷やしたくないお腹周りもしっかりとダウンが覆って保温してくれます。
また、暑いときにはメインジッパーから換気ができるようにダブルジッパーになっています。わざわざ脱ぎ着を繰り返さずとも体温調節ができるようになっていいます。
逆にルフトパンツは両サイドにフルレングスジッパーを配置。登山靴を履いたままでも容易に用を足したり着脱することができる作りになっています。ジャケットとパンツでほしい機能をしっかりと分けて付加しているところがTeton Bros.らしい1品と言えます。
おススメの着用シーン
ここまでダウン製品のメリットについてルフトジャケットの特性とあわせてご紹介してきました。ここではルフトシリーズのおススメの使用シーンについてご紹介します。
お昼の休憩・宿泊地に到着した時
行動をいったんやめてしっかりと時間をとって休むシーンは、これまで行動していた時にかいた汗や、雨で濡れていた身体が一番冷やされやすいタイミングです。
一度冷え切ってしまうと体がまた温まるまで時間がかかるので、食べ始めるよりも先に上からダウンを着て保温してあげると快適です。
特にテントで寝るとき下半身の冷えが気になる人にはひざ下~おしりをしっかりとダウンでカバーして保温してくれるルフトパンツは重宝するかと思います。
風の強い稜線上を歩く時
2000m以上の山々の稜線は背の高い木々が減り、風から身を守れる場所が少なくなります。そうなると登ってきた時にかいた汗が風にさらされて冷えやすくなります。ウインドシェルやレインウェアを着て風を遮断するのはもちろんですが、シェルウェアの上から生地の冷気が伝わってくることもあります。
そんな時にシェルウェアの下に着ておくとダウンが暖かな空気の層を作ってくれるので、快適に行動できるようになります。
撥水ダウンを使っているので多少であれば発汗を気にせず行動中にも使えるところは強みです。
夏の富士山登山
日本一高い山「富士山」。その標高は3776mにもなり、8合目ですでに標高3000mを越えます。朝晩の気温は10℃以下まで下がるので、真夏であっても真冬の都心部のように寒く、指もかじかむレベルです。
山頂に向けて歩いているうちはいいのですが、問題は山頂手前になると起こる登山道の渋滞やご来光を待っている間の時間。ここまで気温が低いとあっという間に身体が冷えていきます。そんな時にすぐ取り出せるところにダウンジャケットを入れておくことで低体温症になることを防ぐことができます。
さいごに
ダウンジャケットは寒い時期に着るものという印象が強いせいか、夏に使うなんて思ってない方もいたんじゃないかと思います。山に入れば標高差や天候の急変などといった「環境の違い」によって、あっと言う間に凍えるようなシチュエーションに遭遇することがあり得ます。
そんな時でも余裕を持って対応できる「準備」のひとつに、ルフトシリーズのような撥水ダウンを用いたウェアは非常に有効です。
夏の本格的な登山を前にぜひご試着してみてください!
Teton Bros.
【Luft Jacket】(UNISEX):\30,800(税込)
カラー:Gray、Dark Navy
サイズ:XS / S / M / L / XL
素材:7Dリサイクルナイロン、800fillダウン
重量:185g(サイズM)
【Luft Pant】(UNISEX):\26,400(税込)
カラー:Gray、Dark Navy
サイズ:XS / S / M / L
素材:7Dリサイクルナイロン、800fillダウン
重量:200g(サイズM)