2025.07.17
登山で気をつけたい「道迷い」遭難を防ぐ準備と対処法
Contents
登山での道迷いを防ぐために

「道迷い」は登山事故の最多原因
令和4年の警察庁「山岳遭難統計」によると、
遭難原因の約40%が「道迷い」。
年間およそ1200件以上のケースが、転倒や滑落ではなく「ルートを見失ったこと」によって起きています。
つまり、登山中の最大のリスクは道を間違えること。
しっかり準備すれば防げるだけに、対策の重要性は非常に高いといえます。
「低山だから安全」ではない
標高が低くても、分岐や作業道が多い場所では迷いやすくなります。
特に里山や人気のある低山では、踏み跡や横道が多く、道が多すぎるがゆえに迷うことも。
また、低山でも日没や天候悪化によって視界が悪くなれば、一気に危険な状況に変わります。

道迷いを防ぐためにできる4つのこと
① ルートを事前に調べておく
登山前にルートの全体像や分岐の場所、難所の有無を把握しておきましょう。
YAMAPやヤマレコなどの登山アプリを使えば、距離・時間・標高差・注意箇所を視覚的に確認できます。
危険箇所の情報や他の登山者の記録も参考になるので、事前チェックは重要です。
② スマホ地図は「オフラインで」使えるように
電波がない山中では、オフライン地図の事前ダウンロードが鉄則。
スマホのGPSは圏外でも位置を示せるため、現在地がリアルタイムで表示されます。
③ GPSウォッチを活用する
COROSやGARMINなどのスポーツウォッチは、
あらかじめルートデータを入れておくことで、時計だけでのナビゲーションが可能です。
特に便利なのが「Back to Start」機能。
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現在地からスタート地点までの軌跡を表示
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道標がなくても、自分が歩いたルートをたどって安全に戻れる
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「どこで間違えたか分からない」という時にも冷静に対応できる
ただしこの機能を使うには、登山開始時にGPSログの記録をスタートしておく必要があります。
記録がなければ、戻るルートも表示されないので注意を。
④ 登山届の提出は「いざという時」の備え
道迷いに限らず、遭難時に登山届があるかどうかは救助の手がかりになります。
コンパスや各都道府県警の登山届サイトを使えば、スマホから簡単に提出可能。
行き先やルート、予定時間などはしっかり入力しましょう。
もし、登山中に迷ってしまったら
基本は「戻る」
「おかしいな?」と感じたら、まず立ち止まること。
焦って進むと、道をさらに外れるリスクがあります。
迷ったときの行動フロー
①まず立ち止まる
焦って動き回らないことが最重要。
その場で深呼吸をして、落ち着きましょう。
慌てて進むと、さらに迷いやすくなります。
②現在地の確認
地図やGPSで、今どこにいるかを確認します。
最後に通った確実な地点(道標・分岐・小屋など)を思い出しましょう。
コンパスがあるなら、自分が今どの方向を向いているかも確認します。
③来た道を戻る Back to Start
分岐や見覚えのある場所まで引き返します。
GPSウォッチの「Back to Start」機能がある場合は活用しましょう。
これにより、軌跡(通ってきたルート)を表示でき、間違えなくコースへ復帰出来ます。
④ルートを再確認
分岐まで戻ったら、地図やアプリで正しいルートを見直します。
進行方向とコンパスが一致しているかも確認。
焦りや不安が残るなら、下山も選択肢。
どうしても分からなければ、救助を要請
スマホがつながる場合は、110(警察)または119(消防)へ連絡。
登山届を出していれば、救助が早まる可能性も高くなります。
まとめ 道迷いを防ぐために
道迷いは登山事故の最多原因。低山でも油断は禁物。
事前のルート確認・地図のダウンロード・GPSの活用で、多くのトラブルは防げる。
「Back to Start」やスマホの現在地表示を活用し、迷ったら戻る判断を。
登山届の提出は、自分を守る万が一の保険。