2025.10.23
志賀高原エクストリームトレイルに挑戦してきました
こんにちは、STRIDE LAB東京本店のダンです。
10/19に行われた「志賀高原エクストリームトレイル」ミドル32kmに参加してきました!
初めてのトレランレースに参加した経緯や感想、装備などについて書いていきます。
【参加の経緯】
これまでアルパインクライミングを中心に登攀系の登山を楽しんできており、トレランとは縁がありませんでした。体力作りのためにランニングをしていましたが、特に深い理由はなく「山を走ってみたい」と思ったことがなかったのが正直なところです。
そんな僕ですが、縁があり約半年前にSTRIDE LABに入社しました。
社内にはトレランに精通した方が何人もおり、トレランの基礎知識や魅力について教えてもらいました。徐々に「面白そうだからやってみたい」という大きな気持ちの変化があったのを今でも覚えています。
また、東京本店にはトレラン用品を探しに来られるお客様が多いこともあり、ご案内の幅を広げるためにもトレランレースに出ようと思ったのも大きな理由です。
実はもうひとつ参加を決めた理由があり…
それは同僚のセイラさんが「奥信濃100」に挑戦したのを見て、なぜか悔しくなったからです。
あまり人と比べない性格ですが、年も下に離れているセイラさんが懸命に100kmのレースに参加をしており、常連のお客様やスタッフから応援されているのを見て「自分もやらなくちゃ」と思いました。
【レースに向けて】
どんな装備で臨むのが正しいのか独学で学ぶと共に、その答え合わせをする意味も含めて、トレランに対する造詣が深い細田さん(本店スタッフ)に様々なアドバイスをいただきました。このアドバイスが的中する場面がいくつもあり、「僕は嘘つかないから」という細田さんの言葉がレース中脳裏に甦ってきました。
家のすぐ近くにある高尾山や河川敷で休みの日にはちょくちょく走り込みをしていました。
【装備】
ウェア編
①ウィンドシェル(Patagonia /Houdini Jacket)
②タンクトップ(TETONBROS /AXIO NON SLEEVE)
③ショーツ
④レインウェア
⑤フリース(レース前の保温として着用)
⑥キャップ(Ultimate Direction)
⑦ソックス(injinji)
⑧グローブ
ギア編 
①ポール(Black Diamond)
②ザック 4L(Black Diamond)
③熊鈴・携帯トイレ・ヘッドランプなどのギア&エマージェンシーやケア用品
④補給食
⑤フラスク(スタート時とエイド出発時に1L以上の水分が必携でした)
※写ってはいませんが、軟膏や絆創膏などをジップロックに入れた救急キットも持ちました。
【レース前日】
会場に着くとショートレースの真っ只中で初めて見るその様子に感動しました。雨が降り頻る中、黙々と進み続ける選手の姿はとてもかっこよく見えました。
ストレッチや装備の確認をして、翌日に備えて早めに就寝しました。
【レース当日】
初めてのトレランレースということもありワクワクが止まらなく、朝4:30に起床(笑)
軽く朝食を済ませて、スタート会場に向かいました。
スタート15分前の7:45に続々と選手たちが集まり始め、実行委員の方からの注意事項に耳を澄ませていました。
スタート15秒前、参加者全員でスタートのカウントダウンする場面も「これから始まる」という感じですごく新鮮。

第1エイド(スタート地点)
スタート直後に立ちはだかるゲレンデの急登。事前に細田さんから「最初の急登はタンクトップで走った方が楽だよ」とアドバイスをいただいていましたが、これが的中。
タンクトップを着る予定でしたが、あまりの寒さに直前に化繊Tシャツに変更。
確かに、Tシャツだと腕振り時のストレスがあったので、タンクトップにしておけばよかったと後悔。。。
そんな風に思って進んでいると、雲海が見えて、テンションが爆上がりしました!

適時 VFUELを補給したのですが、とても飲みやすくその後のパフォーマンスが向上したのがわかりました。

そんなこんなで8km地点のエイドに到着。
トイレ休憩と用意していただいたお菓子を食べて、早々に次の21km地点のエイドを目指しました。
ここから本格的なトレイルコースになりました。
第2エイド
狭い山道に加え前日の雨も重なり、驚くほど滑りそうになっていました。
道中、自然保護官の方が登山者の方に「親子グマの鳴き声がするので気を付けて下さい」と言っているのが聞こえたので、「最近、クマ目撃情報をよく耳にするし怖いなぁ」と思いながら先を急ぎました。
転々と続くふくらはぎまでハマる泥沼エリアに突入しましたが、足を取られながらもかなり楽しく進んでいました!そんなのも束の間、15kmくらいの地点で持病の左股関節の痛みの影響で歩行が難しくなりましたが、負けず嫌いな性格もあり進み続けました。
鍼や整体、ストレッチなどを定期的にケアしていたのですが、こういう場面で痛みが起きたことが残念でした。
ほぼ歩いた状態でやっとの思いで21km地点のエイドに到着。
泥沼を通った跡がしっかりと脚に残ってます。

股関節のストレッチを15分ほど時間をかけて行い、ゴールを目指して出発しました。
ゴール
「残り10kmちょっと進めばゴールに着く」と気楽に考え、急登を登り降りしながら進みました。
その道中、濃い霧の中に大きなシルエットが見える。
「うわっ、熊だ…」
そう思い、先ほどの自然保護官の言葉が現実になったと焦りました。
数秒後、そのシルエットが3つに分かれたので不思議に思い様子を見えていると、野生の猿…
約40匹ほどの集団がコースを塞いでいましたが、襲われることなくそれを突っ切り通過。
「色々な意味でエクストリームなレースだな」って改めて思いながらニヤけながら走ってたのを思い出します。
その後はゆるいトレイルや公園内を走り続けました。

スタートから約8時間ほど過ぎた16時頃、制限時間ギリギリでゴールしました。

【感想】
人生初のトレランレース。
股関節の痛みもあり、納得のいくものではありませんでしたが終始楽しめて良い経験になりました。
「どんな装備で挑めばいいのか、レースに向けた適した準備とは何か」を身を持って学ぶことができて、未知だったトレランの経験値が上がったのが大きな収穫です。
人と競うスポーツを好まないですが、誰かと比べるわけではなく、でも妥協することもなく自分なりに走ることができてよかったです。
これからは、手段を区別せず、山を楽しんでいこうと思いました。
大会翌日にセイラさんからメッセージ付きお菓子を貰って、少し照れましたが嬉しかったです。

「志賀高原エクストリームトレイル」を企画運営してくださっている大会関係者の皆様、ボランティアの皆様。
本当にありがとうございました。
また、大会に参加された皆様。
お疲れ様でした!
セイラさんとは切磋琢磨しながら、これからもスタッフ一同、様々なアクティビティに挑戦して、お客様へのご案内の幅が広げられるよう前進していきます!
ダン