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セイラの奥信濃100への挑戦

東京本店

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こんにちは!STRIDE LAB東京本店のセイラです。

6月7日〜8日に開催された「奥信濃100」の100kmのトレイルランニングレースに挑戦してきました‼︎

この奥信濃100への挑戦を通して感じたこと、伝えたいこと、誰かに届いたら嬉しいなと今の素直な気持ちを残しておきたいと思います。

挑戦のきっかけ

私が「トレイルランニング」という世界を知ったのは半年前。

色んな方に山に連れて行ってもらい、『山を走る』ようになりました。

奥信濃100へのエントリーのきっかけは、ふわっとした話の流れから。

店長の今井さんから『セイラ、一緒に出えへん?』との一言。

半信半疑なのと同時に『挑戦してみたい!』という熱い気持ちが背中を押しエントリーしたのが、私の挑戦の始まりとなりました。

前置きしておきますと、、、

今井さんはSTRIDE LAB東京本店の店長で、100kmウォークを完歩しウルトラマラソンを完走しています。そんな今井さんと同じ土俵に立とうと、私を動かしたのは、ただただ好奇心でした。笑

未知の100kmに向けて

100km__

私には想像がつかない世界への挑戦。

「何履く?何着る?何が必要?」沢山の方にアドバイスをもらいながら、少しずつ見えてくる景色を浮かべながら、ギアを揃えて行きました。

身に付けるものや着るものはもちろん、補給食だったりエマンジェーシーキットなど、長時間活動する中で自身を守るための大切な道具。

YouTubeでもギア選びの紹介をしてます↓

あれもこれも必要なものが徐々に揃い、山に行くこと、レースに出ることに対しての準備ってとても重要だなと実感しました。

当日のギアや持ち物はまた紹介します!

 

そしてついに前日までやってきました。

会場の雰囲気や景色は想像以上の迫力で、ワクワクと同時に緊張。

事前にメールに送られた電子チケットで受付を済ませ、ゼッケンを受け取ります。

『明日ここを走るのか、、。』

一気に緊張に襲われ、実は夜は中々眠れませんでした。笑

レース当日

いざ当日。5:00 START。

会場の空気や景色は想像以上の迫力で、ワクワクと同時にまだまだ緊張する中スタート!

あっという間にカウントダウンが始まり、今井さん(左)と一緒にスタートしました‼︎

第1関門27km(ロマンスの神様)

『走れるところは走る。』

奥信濃100(100km)の制限時間は21時間。

登りで歩けるように、時間をめいいっぱい使っても走れるところは走る。

私たちの約束通り、着実に進んでいきました。

第1関門までの急な登りと下りに私は脚が止まり、20kmあたりで今井さんとは離れましたが、何とか高社山に到着。

『最初の難関登った〜!』

最高の景色を心に焼き付け、そしてここから降ります。膝に痛みを感じますが、進みたい気持ちと絶景が私を押してくれます。

なんとか27km地点に。ずっと私の先にいた今井さんが待っててくださり、一緒に再スタート。

『置いてくわけないやろ。絶対連れてったるからな。』

その言葉にずっと支えられ、脚を前へと前へと。

第2関門48km (カヤの平エイド1)

新しい景色の世界へと。水の音が心地良い。

歩きながら、踏ん張りながら、ドボンもして、この時点で既に身体はボロボロ。笑

日中は30℃超えで、水分ばかりが無くなり口に物が運べず。動きながら食べる練習ってこんなにも必要なんだとここでも学び。

『もう行けないかも。今井さんだけでもゴールしてきてください。』

そんな弱音も吐きました。

『辞める?脚はみんな痛いねん!みんな頑張ってんねん!完走するって気持ち!』

そう返ってくる言葉に『辞めたくない。』と泣きながら走り出しました。笑

第3関門58km(カヤの平エイド2)

心との戦いに何度も負けそうになりながら、腕を振ってもなかなか前に進まない。けど、確実に進んでる。

50kmの選手の方々が横を通りながら

『100km頑張ってください!』『凄いですね!』

同じ場所で頑張っている人がいる安心感は、私の中での一番のパワーでした。

なんと、以前お店に来てくださった50kmに出走するお客様にここで出逢い、こんな奇跡があるんだなと凄く嬉しかったです。

そしてカヤの平エイドへ戻ってこれました。13時間が経過し、時刻は18時。

第4関門72km(糠千エイド2)

ここからは14kmのくだり林道。

走らないと72kmの関門には間に合わない。行けるのか?と自分に何度も問いかけました。

けどやっぱり私を押してくれたのは今井さんで、行くという選択を私の口から出してくれました。

食べ物も通るようになり、エイドで補給。

絶対に動かないと思っていた脚を動かし、またもや泣きながらスタート。笑

14kmをなるべく歩かないように走り続けました。驚いたことに、脚は痛いのに時々痛みがなくなる時がある。身体と対話しながら、自分で選択した72kmまでは行くという挑戦と向き合いました。

 

そして72km地点__

15時間30分が関門時間。

ここまで来れたんだという嬉しさと達成感に対し、心と身体は限界で、このまま進んでも次の関門に間に合わないと思い、走り出す今井さんの背中を見送りここで私は終了を決断しました。

【記録:72km(糠千エイド2)/15:06:45 →DNF(途中棄権)】

想い

奥信濃100km、完走はできませんでしたが、この挑戦が、私の中に確実に“強さ”として積み重なっていると感じています。

もちろん悔しさが残っていますが、この挑戦ができたこと、沢山の得た学びは何にも変えられない今後の私のパワーになりました。

レース中に誰かとすれ違う度に人の温かさや、みんな頑張っているという安堵が溢れ、きっと1人だったら早々に心も折れていたはず。私が72kmまで進むことができたのは、沢山の方の支えがあったからです。

そしてずっと離れずに支えてくれた今井さん。私を連れて行くという選択をし、背中を押し続けてくれた今井さんがいたから見れた景色です。ありがとうございました。

 

挑戦することは簡単ではないですが、私のこの挑戦が誰かのパワーになり、背中を押すきっかけになれば嬉しいです。

『挑戦するだけでもすごい!』

終わってから何度もいただくこの言葉が、挑戦することを選択した私の報いです。

そして、幾度ない自分との戦いに打ち勝とうとする選手の姿はすごくカッコ良かったです。

 

改めまして、「奥信濃100」という大会を創り続けてくださっている大会関係者様、ボランティアの皆様、参加者の皆様、応援し温かい声を届けてくださった方々。全ての方の大きな支えに心から感謝いたします。ありがとうございました。

『100年先もおもしろい』まだまだ続く素敵な大会。

また来年、あのスタートラインに立ち、ゴールの景色を見たいなと私の心に強く残る、人生で最高の思い出となりました!!

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。

皆さんの挑戦、心から応援しています。

セイラ

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