2023.04.30
ランニング大会で応援して分かった「応援することの心理的効果」について
ストライドラボ横浜川崎の須藤です。
皆さん、マラソン大会やトレイルランニング大会に出場すると、ボランティアさんや沿道、トレイルコース上にいらっしゃる方々に応援されたことありますよね?
またこれを読んでいる方には応援専門の方もいらっしゃるかと思います。
応援されると本当に元気が出ます。そして感謝の気持ちがグッと沸き上がりますよね!
逆に応援するとランナーから元気をもらいますよ。感動しますよね!
ランニング大会やスポーツイベントなどで応援すること、また応援されることには心理的な効果があると言われています。この記事では応援することと応援されることのそれぞれの心理的効果について、私の経験を踏まえてお話します。
応援することの心理的効果
スポーツイベントやランニング大会などで応援することには、以下のような心理的効果があります。
意義のある行為をすることで幸福感が得られる
応援することは、そのスポーツイベントに意義を持たせることができます。また、自分自身もそのイベントに参加しているかのような気分になり、幸福感を得ることができます。
要するに言葉は悪いかもしれませんが「やってる感」があります。私の場合はもう少し下心もあり、「応援している自分っていいな」と思えることもひとつでしょう。
プレーヤーとして参加していないイベントですが、一緒に運営している気になっている自分もいます。気持ちよいですよね!
社会性を感じることができる
イベントで応援することは、その場の雰囲気や他の応援者との交流を通じて社会性を感じることができます。特に、同じチームや地域の人々と一緒に応援することで一体感を感じることができます。
社会性というと少しカタイですが、一緒に応援することでいつの間にか友達になってしまいますよね。
自己紹介もなく、みんなで大きな声を出しているだけで友達になるのです。なんか不思議な世界ですよね。
ストレス解消になる
応援することは自分自身が競技に参加しているわけではないため、リラックスしてその瞬間を楽しむことができます。また、応援することで自分自身がストレスを感じていた問題から一時的に解放されることができます。
私は応援は「思いっきり良い意味での無責任」という見方もしております。私が応援する場合ですよ!
応援側はイベントに参加していないので、ランナーの辛さや緊張感は正直分かりません!
(ホントは分かってます!)
特にトレイルランニング大会ですとトレイル(森)の中で大声を出すので、とても気持ち良いですよね。
ポジティブな感情を持つことができる
スポーツイベントやランニング大会などで応援することは、ポジティブな感情を持つことができます。
競技者が自分の目標を達成したときには、感動や喜びを共有することができます。また、応援者自身が「頑張れ!」と声をかけることで、競技者に勇気を与えることができます。
初めてトレイルランニング大会にチャレンジするお客様のゴールは本当にうれしかったです。本当に感動し、お客様からも感謝の言葉をいただき、本当に良い気分になりました。私に足りなかったのは「応援力」だと実感した瞬間でした。
「頑張れー!」
「ありがとー!」
と逆に感謝されるのが応援することの気持ちよいことのひとつですね。
応援されることの心理的効果
スポーツイベントやランニング大会などで応援されることには、以下のような心理的効果があります。
自己肯定感を高めることができる
自分が応援されることで自己肯定感を高めることができます。
自分が頑張っていることに対して、周りからのサポートがあることでさらに自分に自信を持つことができます。また、応援されることで、自分自身が重要な存在であることを実感することができます。
これ、とっても大切です。「自分がスゴイ人間になった気がする」「スゴイ人間であると思ってみる」ことは経験上とっても大切です。
私の場合はスポーツの時以外でも、応援がなくても「スゴイ人間だと勘違いしている」ことがデフォルトです。
よく「自分は運がいいと思え」って本に書いてあるじゃないですか、アレです。
モチベーションが上がる
応援されることは、自分自身のモチベーションを上げることができます。競技者として、自分自身が頑張らなければならないというプレッシャーがある中で、周りからのエールを受けることで気持ちを奮い立たせることができます。
応援の人数や応援の声の大きさにより運動のパフォーマンスが左右されるという実験結果もあるようです。
野球やサッカーでホーム側のチームの方が有利なのはこれですね。
感謝の気持ちを持つことができる
応援されることで、競技者は周りの人々に対して感謝の気持ちを持つことができます。特に、自分自身が頑張っていることに対して、他の人々が応援してくれていることにはとても感謝することができます。
トレイルランニング大会に出場していると、本当に多くの方が山奥で、しかも真夜中に大きな声で応援してくれています。本当に感謝しかありません。
道が永遠に続く感覚に陥っている時に、遠くから聞こえる声や鐘の音を聞くと「あそこまで頑張ろう!」という気にもなります。
こんな山奥で応援してくれて本当にありががとう!
そして真夜中のコース誘導やエイドステーション運営、本当にありがとう。と。
これは街中のフルマラソンの応援とは大きく異なるものです。
是非100km以上の大会に参加していただき、この応援のスゴさを感じていただきたいものです。
やり遂げた達成感を得ることができる
周りからのサポートがあった中で自分自身が目標を達成したことで、自信を持つことができます。
サポートの大切さを知ることもできます。達成感もありますが、人間は一人では生きていけないことも実感できるでしょう。
特に100マイルの達成感ったら気持ちの良いものです。
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まとめ
応援することと応援されることのそれぞれの心理的効果、いかがでしたでしょうか?
皆さんは応援する方ですか?応援される方ですか?
スポーツイベントやランニング大会などで応援することや応援されることは、双方にとって良い影響を与えることができます。そのため、イベント参加者や応援者にとって、応援することや応援されることを積極的に楽しむことが大切です。
私は今までほぼ応援される側の人間でした。
2022年からランニングショップを持ったことによりお客様を応援することも増え、4月のストライド主催のゼロリミッツ、そしてその後の青梅高水トレイルランニングレースでも心から応援させていただきました。
応援していると、ランナーのゴールを目指す勇敢な姿や「ありがとー!」という言葉に本当に感動しました。
どうやら人間の脳は主語を認識できないようです。
なのでランナーに「(あなたが)頑張れ!」と応援すると、自分にも「(私も)頑張れ!」と認識され、応援することは自分を応援することにつながります。
サッカーのPKで相手選手に「外せ!」と言うと、それは自分にも「外せ!」と言っているようなものなのです。
普段応援されることの多いプレーヤーの皆さん、たまには応援する側に回って本気で応援してみてはいかがでしょうか!
何か変わるかもしれませんよ!