2026.01.08
【動的保温着 vs 性的保温着】〜用途で考えるミドルレイヤー選び〜
こんにちは!スタッフの安田です
冬のランニングやウォーキングでは、体を動かしている時間と、ふっと立ち止まる静止の時間で、求められる保温性能がガラリと変わります。STRIDELAB横浜店でも「どんな保温着がおすすめですか?」という相談が毎年とても多いです。
今では保温着と言っても種類がたくさん増えてきています。そこで今回は保温着の中でも用途によって使い分けがしやすいように「アクティブインサレーション」と呼ばれる【動的保温着】と「スタティックインサレーション」と呼ばれる【静的保温着】に分けてそれぞれの特徴を紹介したいと思います!
アクティブインサレーションとは?
走り続けると、真冬でも汗はしっかり出ます。アクティブインサレーションはその汗を行動中にうまく逃しながら、体を冷やさないよう“最低限”の保温力をキープしてくれるウェアです。私個人の感覚でいうと、
「冬場でも着たまま最後まで行動できる」
そんなミドルレイヤーです。速乾性が高い素材を使っていたり、通気しやすい構造になっています。そして着ながら行動することを想定しているので動きを妨げないカッティング・ストレッチ性があるのが特徴です。冬の朝晩のジョギングやウォーキング、登り返しの多いコースのハイキングなどで最適な温かさを提供してくれます。

写真1:アクティブインサレーションを着用してハイキング
どんなものがオススメ?
今回ご紹介するのはアクティブインサレーションの中でも代表的な素材『OCTA』を使ったウェアでご紹介します。
— OCTAシリーズの強み —
軽さと保温性、高い通気性、吸汗速乾性を兼ね備えた中空構造のポリエステル繊維が「OCTA」です。
このオクタを「必要なところだけ温める」という発想でウェアにマッピング配置することでアクティブに使えるようにしたり、全面配置やフリース生地にすることでデイリーユースやゆっくり動く時に使いやすいようにしたり、幅広いアクティビティに対応できるのが強みです。
このオクタを「必要なところだけ温める」という発想でウェアにマッピング配置することでアクティブに使えるようにしたり、全面配置やフリース生地にすることでデイリーユースやゆっくり動く時に使いやすいようにしたり、幅広いアクティビティに対応できるのが強みです。
● TETON BROS.【Run with Octa】
冬の街ラン、ロング走、ハイキング、ちょっとしたトレイルなどに使いやすい保温着です。前面・腕など “冷やしたくない部位”にOCTA、それ以外には動きやすい薄手生地、という絶妙なバランスでOCTAを配置してくれています。あえて背中にOCTAを配置しないことで、バックパックが密着した状態でもオーバーヒートしないです。おかげで「走る」ような激しいアクティビティでも始めから終わりまで温度の乱高下が起こりづらく快適です。
●STATIC【Orbit Winter Pants】
冬場の脚の冷えに悩む方の強い味方。太もも前面やハムストリングの“冷えやすいポイント”にOCTAを当て込み、動きやすいカッティングと防風性のあるシェル素材を表地に当てることで快適性と機動性を両立しています。朝ラン~デイリーユースまで対応できる万能パンツです。

写真2:【Orbit Winter Pants】(左)と【Run withOcta】(右)

写真3:STATICで採用されているOCTA(左)とTETON BROS.で採用されているOCTA
スタティックインサレーションとは?
休憩、ゴール後のクールダウン、夜明け前&日暮れ後のレース会場…。動きが止まった瞬間、汗で冷えた体は一気に体温を奪われます。そうした「止まる時間」がメインのシーンにオススメしたいのがスタティックインサレーションです。空気をしっかり溜め込む構造で、“風・外気から身体を守る壁” の役割を担ってくれます。そのため撥水加工をしたダウンや濡れても保温力が落ちづらい化繊綿を使用して悪天候でも保温力をキープできる仕様になっているものが多いです。
レース本番の前後、山の中での休憩時、通勤ラン後の帰宅時やスポーツの応援・観戦といった日常の中にも1枚あると安心です。

写真4:山頂でダウンジャケットを着込んで昼休憩
どんなものがオススメ?
しっかり暖かい「スタティックインサレーション」の王道といえば【ダウンウェア】。雪山での停滞やクライミングのビレイの時など、野外でじっとしていないといけないようなシーンでは、濡れても保温力をキープしやすい【化繊インサレーション】が活躍します。
それぞれの特徴を紹介したいと思います。
それぞれの特徴を紹介したいと思います。
● ダウンインサレーションの特徴
ズバリ『軽さとコンパクト性』が武器です。軽くて嵩張らないので山行の際や大会に出かける際にザックに忍ばせておけば、停滞している際に助けてくれます。
「御守り」的な意味でも秋冬の寒い時期には「一応持っておきたい」枠として最高です。気温の読みづらい地方遠征にも相性がよく、私も海外遠征での空港内から旅ランまで、様々なシーンで助けてもらっています。

ズバリ『軽さとコンパクト性』が武器です。軽くて嵩張らないので山行の際や大会に出かける際にザックに忍ばせておけば、停滞している際に助けてくれます。
「御守り」的な意味でも秋冬の寒い時期には「一応持っておきたい」枠として最高です。気温の読みづらい地方遠征にも相性がよく、私も海外遠征での空港内から旅ランまで、様々なシーンで助けてもらっています。

写真5:休憩時の汗冷え対策にダウンを着込む
● 化繊インサレーションの特徴
濡れへの強さが最大の武器です。「雪・みぞれ・汗」などウェアの内・外で濡れやすい状況が想定される場面でも保温効果を発揮してくれるため頼りになり、雪山に出かける時や悪天候の中の行動で1着持っていると安心感が段違いです。

写真6:強風の中、稜線を進む。中に着ているインサレーションのおかげで寒さに耐えられる

写真6:強風の中、稜線を進む。中に着ているインサレーションのおかげで寒さに耐えられる
おわりに
以上がアクティブインサレーションとスタティックインサレーションの特徴と用途についての紹介でした。
化繊のスタティックインサレーションが担っていた役割は”アクティブインサレーション”の登場により、スタティックインサレーションとアクティブインサレーションの役割は以下のようにはっきりと分けやすくなりました。
● 行動時間が長い →アクティブインサレーション動きながら着ていても汗や熱を効率よく逃がせて、汗冷えのリスクを最小限にしてくれます。
● 止まる時間が長い/極寒 → スタティックインサレーション休憩・待機の時間には必ずこちらを。特に雪山に出かける際には持っておきたい必須ウェアです。
実感としては、「OCTAシリーズをベースに、真冬はスタティックをプラスでザックに忍ばせておく二段構え」が最も使いやすい組み合わせです。店頭では実際に走ったときの熱の抜け方や、止まったときの冷えの戻り方まで含めて
お話しできます。冬の相棒選びにぜひ活用してください。