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暑熱順化トレーニングに付いて考えてみました。

那須店

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今年の夏は暑いと言っても、さすがに慣れてきた感じで身体の調子は良くなっている感じのスタライドラボ那須スタッフの宮塚です。

最近は暑い夏になると「暑熱順化」と言う言葉を聞く様になりましたが、今までは何となく「身体が暑さに慣れてきた」とか「まだ暑さに慣れない」と感じたりしてましたが、最近は深部体温を測れるデバイスが話題になっています。

5月から6月にかけて急に気温が高くなったりすると、熱中症で倒れる人が多くなります。それはまだ身体が暑さに慣れておらず、急に暑くなってなると、身体はその暑さに対応できず、熱中症で倒れる人が多くなります。

それが7月8月となると徐々に暑さにも身体が慣れてきて、熱中症で倒れる人も少なくなって行きます。
人間は通常、体温を一定に保とうとしますので、病気でない限りは、寒い環境であっても、暑い環境であっても、体温は常に36~7℃に保たれます。

しかし実は身体の深部体温は運動中は体温より高くなっています。それが一定以上に上昇すると熱中症で倒れてしまうようです。
ただ熱中症で倒れるまでなくても、運動中にある一定以上に深部体温が上昇するとパフォーマンスが落ちてしまいます。

つまり我々ランナーは暑い気温のレースで良いパフォーマンスを発揮するには、まず暑熱順化のトレーニングを行い、深部体温が多少上昇してもパフォーマンスが低下しないような身体を作る必要があります。
人それぞれ個人差があり、深部体温が38℃を超えるとパフォーマンスが低下する人もいれば、39℃まではパフォーマンスが低下しない人もいます。
つまり暑熱順化トレーニングは、そのパフォーマンスが低下する直前の深部体温でトレーニングすることで、身体が暑さに順化して行きます。

それが今まで感覚的なトレーニングしか無かったのが、最近は深部体温が測れるデバイスが登場したことで、自分にとって暑熱順化に適正な深部体温を確認しながらトレーニングすることでも出来るようになりましたし、レースのときも深部体温を確認しながらペーシングすることも可能になりました。

最終的には心拍計もパワーメーターも深部体温計も、全てをデバイスからの数値に頼るのはなく、感覚的なものと、デバイスからの数値が一致することが大切なのは変わりありませんが、その感覚を養うためにこのようなデバイスを活用するのはありでしょう。

上のグラフは気温30℃以上の日に、1km6分ペースで45分間走った時のものです。緑のフラフがペース、赤が心拍数、黄色が深部体温です。

ペースも心拍数もほぼ一定ですが、深部体温はずっと上昇し続けています。最終的にはこの日は深部体温は38.3℃まで上昇しました。これがもっと高い強度で走っていれば39℃くらいまで上昇したでしょう。

 

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