2021.09.15
冬のランニングに適した服装はどんなもの?選ぶコツや防寒対策をご紹介
こんにちは!STRIDE LAB 本店の馬場です。
気温が低くなる冬場のランニングでは、防寒対策が大切。
寒さで体が思うように動かなくなってしまうと、怪我をしてしまうことも。
ですが、寒いからと着込みすぎてしまうと体が動かしづらくなったり、走ってる最中に暑くなりすぎたりと、服装選びに悩みますよね。
暑くなりすぎてしまった場合には、汗を大量にかいてしまい、汗で濡れた服から体温を奪われ、低体温になってしまうこともあります。
今回は、寒い冬場のランニングを快適に行うための、服装選び方のポイントや防寒対策についてご紹介します。
冬のランニングに適した服装は?選ぶポイントをご紹介
冬場のランニングでは、しっかりと防寒対策が行える服装選びが重要となります。
防寒対策はもちろん、汗抜け(透湿性、通気性)もとても重要です。
冬の寒さに負けずにランニングを行うために、トップスとボトムスそれぞれの服装の選び方を確認してみましょう。
トップスは体温調節しやすいものを選ぼう
トップスの服装選びで大切なのは、体温調節がしやすいものを選ぶことです。
インナーには、吸汗速乾性のあるシャツを着用しましょう。
吸汗速乾性の高いインナーは、ランニング中にかいた汗を素早く乾かしてくれるため、汗冷えを軽減してくれます。
冬場は気温が低いため、トレーニング後に汗をかいたままにしておくと、体が一気に冷えて体調を崩したりする可能性があるので、なるべく早く着替えるなど対策を行ってくださいね。
ランニング中に着用するアウターは、ウィンドジャケット(ウィンドブレーカー)がおすすめです。
薄手で軽量なウィンドジャケットは、温まった体から熱が逃げるのを防ぐ保温性と、冷たい風による体温の低下を防ぐ防風性で、アウター内外から体を暖かい状態に保ちます。
パッカブルというポケットに収納できる仕様のウィンドジャケットであれば、脱いだ際にポケットに小さくして収納できるため、とても便利です。
体温調節をしやすくするために、レイヤリング(重ね着)を意識することも大切。
インナーに長袖もしくは半袖のシャツ、その上にアウターを羽織るのがトップスの基本レイヤリングになりますので、覚えておきましょう。
ベースレイヤーの素材は濡れても冷えにくいメリノウールや、乾くのが早く、保水しにくい化学繊維(ポリエステル等)をおすすめします。
コットン(綿)の様に保水性が高く、乾きにくいものはおすすめしません。
動きやすく伸縮性の高いものの中には、ポリウレタンを大量に使っているものもありますが、ポリウレタンも保水性が高い素材。
ストライドラボでは、ポリウレタンを5%以下程度に抑えたものか、メカニカルストレッチという、ポリウレタンを一切使わず、織り方で伸縮性を実現しているジャケットも取り扱っています。
また、冬場を暗くなるのが早いため、蛍光色が強い目立った色や反射素材を使った物を選ぶことで、交通安全対策にもなります。
防寒性・防風性のある動きやすいボトムスを履こう
普段着と同じように、ランニングに適したボトムスは冬場と夏場で異なります。
冬場のランニングパンツは防寒性と防風性に優れた製品を選びましょう。
生地の厚さによっては保温性が向上することもありますが、動きにくくなることもあるので注意が必要です。
スムーズな足運びで走れるよう、ストレッチのきいたボトムスを選びましょう。
また、汗で身体が冷えてしまわないよう、トップスと同様に吸汗速乾性のある製品が望ましいです。
強く雨が降っているような状況でなければ、ソフトシェルと呼ばれるストレッチ性の効いたロングパンツがおすすめです。
強い撥水効果が効いているものもたくさんあるので、防風性もありながら、通気性もあるので、寒い環境でも快適に運動を続けることが可能です。
それでは寒く感じる場合はアクティブインサレーション(動的保温)と呼ばれる中綿素材のPolartec Alphaや帝人のOCTAなどの素材を使った温かいパンツもおすすめです。
ランニングタイツについてより詳しく知りたい方は、「ランニングタイツの効果とは?選び方も知っておこう」をご覧ください。
冬のランニングでは身につける小物も重要!
冬場、快適なランニングを行うためには小物選びも重要。
小物はファッションとしても楽しめますので、確認してみましょう。
グローブ
冬場のランニングでは、手先が温まりにくく、かじかむと集中して走ることができません。
保温性や防風性に優れたグローブを着用することで、外気に直接触れる手や指先の冷えへの防寒対策になります。
保温性や防風性以外にも、吸汗速乾性のあるものなど種類が豊富にあります。
寒さに応じて薄手のものから厚手のものなど、使い分けると便利ですよ。
帽子
冬のランニングでは保温性と通気性に優れた帽子を被ることで、防寒対策ができます。
キャップタイプは夏でも冬も活用できますが、寒さが厳しい日には耳まで覆えるニットタイプの帽子がおすすめです。
デザインも豊富なため、日常使いできるものも多くあります。
機能性やデザイン性などから、自分好みの帽子を選びましょう。
ネックウォーマー(ネックゲイター)
ネックウォーマーは、冷たい空気から首元を守り、温めてくれる効果があります。
また、首元は汗をかきやすいので、吸汗速乾性に優れたものがおすすめです。
ハイネックのシャツなどを着用するランナーもいますが、ネックウォーマーだと着脱できるので便利です。
ランニングの邪魔にならないよう、軽量でフィット感に優れたものを選びましょう。
冬のランニングで服装以外の防寒対策もチェック!冬ならではの注意点も
冬場のランニングでは、特に体調管理に気をつける必要があります。
服装以外にも寒さへの対策方法や、冬のランニングでの注意点を紹介します。
しっかりと準備体操をしよう
冬場は気温が低く、準備体操をして体をしっかりと温めてからランニングを開始することが大切です。
体が冷えていると筋肉が硬くなり思うように体を動かせないため、肉離れや捻挫といった怪我のリスクが高まります。
また、寒くて運動に集中できず十分なパフォーマンスを発揮できないこともあります。
怪我の予防や、ランニングの効果を高めるためにも、寒い時期には準備体操の時間を多めに確保しましょう。
最初はウォーキングを行い、体が温まってきたらランニングを行うなど、体を運動モードへ慣らしてから運動負荷を高めていくと良いですね。
準備体操前に、白湯など温かい物を飲むと、血流が良くなり体が温まりやすくなるためおすすめです。
気温の変化による血圧の上昇に注意しよう
暖かい室内から寒い外へ出ると、血管が収縮して血圧が上がります。
血圧が上がると体への負担が大きくなり、「ヒートショック」を起こす可能性があります。
「ヒートショック」が起こると、心臓や血管に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中の危険性も…。
血圧は朝起きてから徐々に上昇していきます。
寒い冬場は、起床直後すぐに運動するのを避けることで、急激な血圧の上昇を防ぎ体への負担を少なくすることができます。
ですが、起床と同時に分泌が促進される「コルチゾールホルモン」の影響で、起床時が最も血圧が高くなる場合も少なくありません。
血圧が高くなった状態で、更に高負荷な運動を突然行うことで、血管に対して更なる負荷をかけてしまうこともあります。
特に朝にランニングを考えている方は、まずはご自身の状況を把握し、体に高い負荷がかかってしまわないよう注意が必要です。
冬場も脱水症への対策が必要
夏場は汗をかくため、意識して水分補給をする方も多いと思いますが、実は冬場も脱水症状が起きます。
冬場の空気は乾燥しているため、徐々に体の水分は減少してしまいます。
冬場に肌が乾燥しやすいのはこのためです。
脱水症状にならないためにも、走る前には水分補給を忘れないようにしましょう。
走った後、汗で濡れた服はすぐに着替えましょう。
それから、温かい飲み物で体を内側から温めるのが良いですね。
冬場は体調も崩しやすいので、十分注意をしてランニングを行ってくださいね。
寒い冬でも快適に走れる服装でランニングをしよう!
寒い冬でも、防寒対策をしっかりと行うことでランニングを快適に楽しむことができます!
ランニングウェアは、吸汗速乾性が高く保温性や防風性に優れた製品を選びましょう。
トップスは、体温調節がしやすいように重ね着しておくのがポイントです。
ボトムスは、足の運びがスムーズになるようにストレッチ性のあるものを選ぶのがポイントです。
ただし、ストレッチ性が強すぎるものは保水性も高いため、ストレッチ性と保水性のバランスを考えて選ぶことが大切です。
より快適に走るためには服装だけでなく、グローブ、帽子、ネックウォーマーなどの小物も便利ですよ。
また、冬場のランニングでは、準備運動などで体をしっかり温めることが大切です。
脱水症状にならないように水分補給をするなど、体調に気を配りましょう。
ぜひ、冬場に適した服装でランニングを楽しんでくださいね!