2021.02.12
milestone と PAAGOWORKS が共同開発した トレイルマスター + ラッシュライト 商品レビューと使用感
どーも店長です✨
milestoneのTrailmasterがPAAGOWORKSのRUSHとコラボいたしました。
これまでウエストライトはUltrAspireのLumen400 / Luen600 / Lumen800 と独占市場でしたが、このトレイルマスター+ラッシュライトは、そんな独占市場に一石を投じる試みとして、この春大変注目度の高い商品です。
このページの目次
トレイルマスター + ラッシュライトってどんな製品
トレイルマスターを扱うmilestone(冨士灯器株式会社)とRUSH LIGHTを扱うPAAGOWORKS(株式会社パーゴワークス)は、商品のデザインから開発まで一貫して作る日本のアウトドアブランドとして、確固たる地位を築いています。その両者が手を組み、トレイルマスターに最適なベルトをイチから企画しているということで、期待が高まりますね。
さて、まずは動画で商品を見ていきましょう。
動画ではライトとベルトが別れていますが、商品はもちろんくっついてパッキングされてきます。
店長の注目ポイントはウエストベルトの伸縮性
ウエストベルトの1番重要なポイントが『伸縮性』のバランスだと個人的に思います。
UltrAspireのLumen400は非伸縮性のベルトを採用、Lumen600が前回のアップデートで伸縮性のベルトになりました。非伸縮のベルトの方がブレ感は少ない感じはしますが、トレイルランなど上りの時に前かがみになったりなど、体勢が変化する場合は、伸縮性のベルトの方がしなやかなフィッティングで着け心地がよく感じられます。
主にロードで使用する場合はLumen400を、トレイルの時はLumen600をとこれまで提案してきました。
このトレイルマスター+ラッシュライトは、その双方のいいとこ取りのような感じで、基本的に非伸縮性のベルトを採用していますが、ウエストの左側(着けた本人から見て)に伸縮のベルトが一部取り付けられています。これにより、長期間使った時のベルトの消耗が少なく、耐久性にもプラスの影響があるといいます。(メーカー談)
トレイルマスター(ライト部分)の特徴
発売から数年経っている中でも色褪せることのない信頼の高い灯りと、気の利いたバッテリー残量表示、スムーズなバッテリー交換、女性にも嬉しい簡単な操作性と、使ってみればどんなランナーに対しても優しくデザインされています。
ご存知の方も多いと思いますが、特筆すべきは暖色系(電球色)の灯りとホワイトのパターンが切り替えられるところ。霧が発生しやすい山域や気候の際に白色系のライトは乱反射しやすく、視界が真っ白になってしまいますが、電球色のライトは車のフォグランプのように白色のライトよりも視界を切り拓いてくれます。また電球色のライトは、使ってみると白色系のライトよりも目が疲れにくく(個人的な意見です)、長時間着けた際の目の周り、首、肩周りの疲労感にも影響してくると感じています。
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スペックについて
メインLED | ナチュラルウォームカラー・クールホワイト |
明るさ | 850 lm (Boost・ブースト時) |
300 lm(HIGH) | |
160 lm(MID) | |
80 lm (LOW) | |
使用電池 | 専用バッテリー(付属) |
電池寿命 | 19 hrs (時間)(LOW) |
9 hrs (時間)(MID) | |
5.5 hrs (時間)(HIGH) | |
防水性能 | IPX5 (防噴流形) |
照射距離 | 約80m |
本体重量 | 75g / 215g(ライト / 電池込) |
付属品 | MS-LB1(専用リチウムバッテリー) |
USBケーブル | |
主素材 | ストレッチメッシュ |
カラー | ミッドナイト(ウエストベルト) |
ウエストサイズ | 57cm〜100cm |
特徴 | 最大850ルーメン |
日本製でシンプルな操作性 | |
2灯のLED(白色、電球色)搭載 |
発売時期 | 2021年3月中旬予定 |
定価(税抜) | ¥14,800 |
※バッテリーの時間表記はこれらの時間の最後の2時間はセービングモード表記になりまして、セービングモードは40ルーメンを維持します。
ヘッドランプのトレイルマスターの方ですが、灯りの色や操作についてはこちらの動画がわかりやすいので、よろしければご確認ください。
商品の細部
画像の通りウエストベルトの上部のジッパーが端から端までフルオープンする形状です。基本的にバッテリーのコードがバッテリーポケットに繋がっていくので、ジッパーは画像の状態が基本形になります。iPhoneを試しに入れてみましたが、かなり大きいモデル(iPhone XS MAX)を薄いケースに入れて使用するとギリギリ閉まらないくらいの容量なので、通常のスマートフォンであれば基本的にどのモデルも入れられると考えて良いかと思います。
専用のバッテリーポケットが付いています
バッテリーの揺れを可能な限り抑える工夫としてバッテリーポケットが付属します。
トレイルマスター + ラッシュライト がオススメの人
この商品がオススメの方は、やはり長時間ライトを使い続ける可能性が高い方で、中でもトレイルランニングをされる方が主な対象になります。東京近郊でお話しすると、この春開催予定のUTMF、彩の国100、おんたけ、信越五岳、KOUMI100、上州武尊スカイビュートレイル、ハセツネなどの出場予定者は、ウエストライトがあるのとないので大きなパフォーマンスの違いが出てきます。
トレイルマスター + ラッシュライト がオススメの理由としては、ヘッドライトで照らした時よりも横から照らすので、凹凸がはっきり見えること。特にトレイルで足が上がりにくくなってきた時などは凹凸が見えずにつまづいてしまうことがありますよね。特にこの電球色は影の出方が見やすいのが特徴です。ヘッドの角度も180度変えられるので、上りの時や下りの時なので、ちょうどいい角度に瞬時に変えられるので、そのあたりの操作性も◎です。
実際に着けて走ってきました
上りでの見え方
上りではスピードが落ちるので、主に足元がしっかり見えれば問題ありません。
これでモードで言うと中くらいの灯りなのですが、必要十分な明るさだとわかりますね。
※最近のスマホは必要以上に明るく写ってしまうので、ちょうど見えてるくらいに撮影するのに苦労しました
下りでの見え方
下りで重要な段差の高さがくっきりと影で凹凸がわかります。もちろんフラットの時も凹凸はしっかり出ます。
使用してみた感想
この企画については、昨年の夏くらいからちょこちょことお話を聞かせていただいており、正直ベルト次第かな〜と思っていました。店長はなかなかライトにはうるさいので、UltrAspireさんのLumen600を超えられるウエストライトはなかなか出ないでしょ〜と内心思っておりました。
出来上がった商品を見た目で判断すると・・これはごめんなさい、Lumen600の方がベルトいいでしょ〜!と思っていました。ところがどっこい(昭和感出ちゃいますね)このバンドのミックスがかなり揺れにくい上に安定性がありました。そして、トレイルマスターのバッテリーポケットもちょっとバッテリーが大きいからウエストに干渉するかな?と思っていましたが、昨日1時間程度の着用では全く気になることはありませんでした。むしろヘッドが軽いので揺れにくさの方が際立ちました。
ウエストライトを着用したことがない方向けに少し補足すると、ベルトは限りなく揺れにくいですが、灯りが全く揺れないわけではありません。と言うのは、着地の際にどうしても灯りは多少揺れます。特に下りなど着地の振動が強ければ強いほど灯りは多少揺れますので、そこはお間違いなくご理解ください。
また私が昨日走ったコースはトレイルではありましたが、あまり急な下りがありませんでした。急な下りの際に、ウエストライトのヘッドが下を向いていると太ももが影になりやや見にくくなる状況が訪れます。テクニカルな下りではヘッドは地面と平行くらいにして足元はヘッドライトでバランスを取りながら照らすことも予備知識として押さえておきましょう。
Lumen600の互換性のあるバッテリーはやや魅力的に映る人もいるかもしれませんが、milestoneのTrailmasterが放つ電球色の灯りについては、コスパだけでは語り尽くせない目の疲労感や灯りから感じる安心感、霧が発生した際のフォグランプとしての機能など、それを超えるメリットもたくさんあります。
UTMFに向けて
この商品をこの春1番使用するシーンとしては、真っ先にUTMFがあげられると思います。店長も通勤時間帯など隙間時間でトレーニングを開始しております。今回のUTMFに向けて、このTrailmaster + RUSH LIGHTを新調してレースに挑みたいと思います。
まとめと予約販売について
トレイルランニングにおける日本ブランドの両者が協働したライトであることと、UltrAspire一択であったこのジャンルにチャレンジするために試行錯誤を重ねてきた背景、そして霧が発生しやすい日本のトレイルシーンでのウエストライトの利便性、どの切り口から見てもこの春とても注目度が高い商品です。ストライドラボ本店では店長も実際にテストしておりますので、より細かい情報が知りたい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
予約販売について
リンクのオンラインショップページより予約販売を受け付けます。納品のタイミングは3月中旬頃と言われていますので、3月中旬〜下旬を目安に商品が届き次第最短で発送をいたします。