2024.05.15
ALTRA / ESCALANTE RACER2 最速レビュー 前モデルから何が変わった?
こんにちは。STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。
本日はALTRA(アルトラ) よりリリースされたニューモデル「ESCALANTE RACER 2」のご紹介!
2018年のリリース以来、その完成度の高さから形を変えずに愛され続けてきた「ESCALANTE RACER」。
移り変わりの早いランニングシューズのカテゴリーで5年以上も同じ形でリリースされ続けるというのは、いかにこのモデルがシューズとして完成されていたかを物語っていると思います。
そんな名作モデルがアップデートしたとなれば、これは只事ではありません!!
そこで本ブログでは、新発売したばかりのESCALANTE RACER を最速レビュー。
基本的なスペックからシューズの特徴、前モデルからの変更点や実際のサイズ感などをまとめてご紹介していきます。
ぜひ最後までお読みください!
前モデル ESCALANTE RACER のレビューはこちら↓
【リピート率NO.1】ALTRA / ESCALANTE RACER 新色レビュー
・薄底の接地感のあるシューズを探している
・怪我なく走りたい
・ランニングフォームを見直したい
ESCALANTE RACER2 基本スペック
まずは基本的なスペックを見ていきましょう。
アッパー :エンジニアードメッシュアッパー
ミッドソール :InnerFlex™ 搭載のレースチューニングAltra EGO™
アウトソール :FootPod™テクノロジー
重 量 :251 g(MENS US10.5)
スタックハイト:22mm
フットシェイプ:Original
展開カラー
シンプルでシックな配色から個性的な大会限定カラーなどこれまで様々なカラーを展開していたESCALANTE RACER ですが、アップデート後初となる今回は以下のような色展開となりました。
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メンズ・ウィメンズともに白と黒を基調としたモデルに仕上がっています。

ESCALANTE RACER2 の特徴
続いて気になるESCALANTE RACER 2 の特徴を見ていきます。
通気性の良いメッシュアッパー
エスカランテレーサーと言えば、ソックスが透けるほどメッシュ状に編まれたニットアッパーが特徴的。ニットアッパーならではの優しく包まれるような感触は快適そのもの。それでいてある程度は強度を持たせたメッシュを使っているのでスピードに乗った状態で着地した際も足がブレることがありません。
また、メッシュ状であることで通気性に優れ、汗ばむ時期でもシューズ内で足が蒸れることは皆無。
足が蒸れると不快なだけでなく、汗で足裏の皮がふやけてマメが出来たりすることもあるので通気性が良いに越したことはありませんね。
そして今作ではそのメッシュアッパーをさらに改良し、より高通気を実現しています。

チューニングした高反発ミッドソール
前モデルから継続してミッドソールはAltra EGO™ を使用しています。
程よいクッション性としっかりとしたエネルギーリターンを得られるウレタン系のミッドソールで、他では LONE PEAK や PROVISION などに採用されています。
ゆっくりとジョギングする際には「柔らかさ」を、少しスピードを出した時には特に「跳ね返り」を感じやすいです。また、衝撃吸収の際には元の形に戻る性質があるため、ミッドソールのへたりを抑える「耐久性」も魅力の1つです。
エスカランテレーサーでは、上記のような特徴を持つAltra EGO™ を圧縮したレースチューニングバージョンを使用しており、それによってさらに高反発なレスポンスが見られるようになっています。結果としてスタックハイトも22mmとアルトラのロードカテゴリーの中でも最薄となっており、接地感が強く、足のどの位置で着地をしたのかが明瞭に把握することができます。

より軽量で柔軟性を増したアウトソール
こちらも前モデルから引き続きFootPod™テクノロジーを採用。このアウトソールはソールパターンを見ての通り足の骨や腱をマッピングし、実際に足が曲がるところでソールも屈曲するようにしているなど自然な足の動きを助けるアルトラではお馴染みのもの。
実際に手で曲げてみるとわかるのですが非常に返りがよく、この高い柔軟性はアルトラシューズ全般の特徴の1つです。
そして今作ではソールパターンを改良し、ラバーの部分を減らす(肉抜き)ことでさらに軽量で柔軟なものに仕上げています。
とりわけ上の画像のように横方向の柔軟性がかなりアップ!
これにより足が本来持っているアーチをしっかりと使えるようになり、着地の際の安定性と衝撃吸収性がアップしました。
一方で縦方向はある程度の硬さを残しているので、安定したトゥーオフができるようになっています。
前モデル ESCALANTE RACER からの変更点
特徴が理解できたところで気になる前モデルからの変更点を確認していきましょう。
重さ
ESCALANTE RACER 2 | ESCALANTE RACER |
249 g | 226 g |
※US10.5 で計測 実測値
重さは前モデルより若干増量していました。
それでもアルトラシューズ内でトップクラスの軽量性というところは変わらず。
若干の重さは出ていますが、それを補ってあまりあるくらい通気性、耐久性、安定性といった部分が以前より増していると言えます。
アッパー
より通気性が増したとされているメッシュアッパー。
全体的な印象はシューホール周りなど編み地が詰まっている部分が以前より目の粗いものになっています。
レースホールも1つ減り、スタート位置が中足部に近い位置からになりました。
さらにつま先には補強で裏から編み地を追加されています。
これにより型崩れの防止を図っています。デザイン的にもアクセントになりますね。
後ろから見てみると前モデルが先がすぼまったヤマ型のような形状なのに対し、レーサー2はフラットな見た目に。サイドウォールも前より高い位置まで立ち上がっており、よりしっかりと足周りを包み込んでサポートできるになっています。
とはいえガチガチに固めるという感じでは全くなく、いつものアルトラと同じく指で押せば簡単に倒れるくらいのナチュラルな作り。
ソール
先述した通りソールパターンを変更。
アウトソールのラバー部分を減らし、溝が縦方向にも増えたことでアウトソール自体の軽量化と柔軟性UPを図っています。
また足指のデザインの前作よりも耐久度・グリップ力ともにUPしています!
また見た目はほとんどわからないのですが、以前のエスカランテレーサーと比較してソールが若干湾曲した船底のような作りになっています。(履かないとわからないくらい)
これによりソールの柔軟性が上がりながらも着地の際に足が余計にブレることを抑えられます。
フットシェイプ
アルトラではフットシェイプと呼ばれる、つま先部分の幅の広い作りが特徴的。「オリジナル」「スタンダード」「スリム」と3つの種類のフットシェイプをモデルによって使い分けていますが、そのいずれも足先の開放的な履き心地は共通しています。
この足先が幅広いフットシェイプによって以下のようなメリットを獲得できます。
- 外反母趾、内反小趾といったトラブルを防げる
- 足が浮腫んだ際も窮屈にならない
- 足のアーチ構造をしっかりと使えるためより安定感、衝撃吸収性が出る

そして今作エスカランテレーサー2では一番幅の広い「オリジナル」フットシェイプを採用!
前モデルは「スタンダード」だったのでこれは大きな変更ですね!古くからのアルトラユーザーの方には嬉しい変更ではないでしょうか?
サイズ感
アルトラでは足の実寸よりも約1.3cm程度大きいサイズを推奨しています。
ある程度のスペースを残すことで着地した際の足の自然な動きを抑制しないためです。
前作のESCALANTE RACER は26センチを履いているニシカワですが、
フットシェイプが変わったとはいえ同じサイズで丁度いい印象でした。
甲周りのフィット感は大きく変わらないのと、幅が広がったとはいえ湾曲したソールのお陰で着地の際に横にブレる印象もありませんでした。
足の細い方であればハーフサイズ下げるのもアリかもしれません。
まとめ
以上、「ALTRA / ESCALANTE RACER2 最速レビュー 前モデルから何が変わった?」をお伝えしました。
新しくなった エスカランテレーサー はいかがでしたでしょうか?
薄底ならではの優れた接地感と反応の良さはそのままに、今回のモデルチェンジでより快適性や安定性が格段にアップグレード。以前までは、レーサーの名前の通りややストイックなモデルという印象をお持ちの方も少なくなかったと思いますが、より万人にオススメしやすい1足になった印象を受けました。
スピードを求める方から、ナチュラルなランニングを楽しみたい方、はたまたこれからランニングを始めてみたいという方にまで広くオススメの ESCALANTE RACE 2 。
ぜひお近くのSTRIDE LAB 各店でお試しください!!
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