2025.10.24
【安眠の頼もしい味方!】NEMOのスリーピングマット:テンサーシリーズ
こんにちは、スタッフの安田です。
秋も深まり、山の上では段々と冷え込みが厳しくなってくる季節となってきました。そんな寒い時期にも快適な寝心地を提供してくれるNEMOのスリーピングマット【テンサーシリーズ】について、その特徴と使用感についてご紹介します。
テンサーシリーズの特徴
NEMOのテンサーシリーズは、近年大幅なアップデートを経て、軽量性・断熱性・耐久性のバランスに優れたスリーピングマットとして、ウルトラライトハイカーから冬山登山者まで幅広く支持されています。その理由が使用している素材とマットに組み込まれた独自構造にあります。
⚪︎主な技術・独自構造

• スペースフレーム™バッフル構造:
パッド内で断熱フィルムを吊り下げ、断熱性を向上させた構造。加えて低伸縮性のファブリック製トラス(骨組み)が不快な揺れや跳ねる感覚を抑えて安定した寝心地を提供。また、フィルムが他の層と擦れ合うことがないため、カサカサ音がありません。
• サーマルミラー™フィルム:効率的な断熱性能(R値の高さ)と静音性を両立したフィルムです。
• フラットバルブ:TPU素材でできたバルブ。微調整や素早いセットアップが可能です。
• ポンプサック付属:空気入れが楽で素早く設営できます。

⚪︎テンサーシリーズの種類
• Elite:UL志向の最軽量モデル。グラム単位で削減しつつも快適さを担保。• Trail:コスパ・使い勝手重視のスタンダードライン。• All-Season:人気の汎用型。冬山まで対応するR値と耐久性。• Extreme:4枚断熱フィルム搭載、厳冬期・バックカントリー向け最上位モデル。
実際に使用してみて

9月に出場した6日間の山岳ステージレース「Dragon’s Back Race」の際に使用しました(レースの詳細についてはコチラから)。
選んだのは「テンサーEliteレギュラーマミー」です。この大会はレース中に1日の終わりに受け取れる荷物は15kgまでという重量制限があるため、ギアを選ぶにあたって重量は重要な要素でした。ただし、背負って走る必要があるわけではないので寝具はある程度快適性も重視したい・・・。そう考えたときに思い浮かんだのがエリートのレギュラーマミーサイズでした。全長が183cmあるので全身を収めることができ、それでいて重量は235gという軽さは魅力的でした。
実際に使ってみると、ふわっとした弾力感はありつつも、変に沈み込みが強くなる箇所がなく全身を気持ちよく支えてくれました。これまでクロージングセルフォームタイプのマットばかり使っていた身としては最高の寝心地でした。1点注意したいのが、表面生地が少し滑りやすいことです。今回は対策として持参していた大型ストールをシーツのようにして使うことで、寝返りを打った時でもマットから身体が滑り落ちづらくしました。おかげで6日間通して地面の硬さを気にして目覚めることなく、快適な睡眠をとることができました。
まとめ

NEMOテンサーシリーズは、近年のモデルチェンジでさらに断熱性や耐久性、静音性がアップし、用途や好みに応じたラインナップが揃っています。3シーズンのテント泊登山はもちろん、キャンプから極寒期登山まで快適さを追求する人に特におすすめできます。
モデルによって、通常のマットの幅よりも広くした「ワイドタイプ」、全長を193cmまで伸ばした「ワイド&ロングタイプ」を出しているものや、全身が収まる長さの「レギュラータイプ」だけではなく、お尻くらいまでの長さの「ショートタイプ」を出しているものもあります。ご自身の山行スタイルとどのモデルがマッチするのかを探ってみてください!