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商品レビュー

【軽くてタフなレインウェア】Teton Bros. Feather Rain Jacket & Pants 世界一過酷な山岳レースでの使用レビュー

横浜店

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こんにちは。スタッフの安田です。

今回紹介するのはTeton Bros.の軽さと強さを両立したレインウェア【Feather Rain jacket/Pant】です。
私がこの9月に挑戦した「Dragon’s back Race 2025」で実際に使用したレインウェアで、今回のレースに選んだ理由や実際に使ってみた様子について紹介いたします。
世界で最も過酷と称される山岳ステージレースを走り切るうえで、なぜこのモデルを選んだのか。そして実際に着用してどのように役立ったのか。レース中の体験を交えながらレビューしていきます。

※Dragon`s Back Raceの詳細については以下のリンクからご確認ください!
https://stridelab.jp/yokohama/staffblog/dragons-back-race-challange.php

なぜフェザーレインを選んだのか?

Dragon’s Back Raceはウェールズの山岳地帯を6日間で縦断する約380kmのステージレースです。過酷な環境の中を長期間にわたり行動することを踏まえて、使うギア&ウェアには以下のことを求めました。

 

軽さの追求1日に走る距離はおおよそ60〜70kmで、累積標高も大きく、制限時間内に走り切るには「身軽さ」と「スピード」が重要になります。荷物が少しでも軽くなれば足腰にかかる負担も減らせて軽快に動ける時間を長く確保することができるからです。そこで今回、ランニングパックに11Lモデルを選び、その中に収められるくらい極力コンパクトにできるものを揃えることを意識しました。フェザーレインジャケットは、3レイヤーながらMサイズでわずか185g。必要な防水透湿性能を備えつつも、この軽さは大きな魅力でした。

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過酷な地形への対応
このレースの大きな特徴は「コースにマーキングがなく、ナビゲーションスキルが必須」という点です。整備されたトレイルだけではなく、岩をよじ登ったり、薮を漕ぎ、湿地帯を突っ切ったりと道のないところを行動することもあり得ます。そのため、ただ軽いだけではなく「耐久性」も欠かせません。フェザーレインは20万回以上の摩擦試験に耐える「Stretch Cordura Super Durable 3L」を採用しており、岩や枝に擦れても破れにくいタフさを備えています。これが大きな安心材料となりました。

 

 

実際にDragon’s Back Raceで使ってみて

 

雨風に対して:レース期間中、初日と3日目が天候が悪く、稜線では遮るものがなく横殴りの雨にさらされる時間が長く続きました。そんな中でもフェザーレインはしっかりと防水性を発揮してくれました。特にフードのフィット感が良く、強風で煽られてもめくれ上がらずに雨の侵入を防いでくれました。中に被っていたキャップもしっかりと押さえてくれたので視界の確保もよく、GPSデータを見ながら行動するときに助けてもらいました。

 

耐久性:レース中は予想していた通り木苺の棘のあるツタやシダを掻き分けながら進むシーンや、牧草地帯の急斜面を滑り降りるような場面もありました。特に、藪を漕いでいる時に木苺の棘にジャケットが引っかかったときは一瞬「ヤバい!」と感じたのですが、脱出したあとに確認してみると生地が引き裂かれていること等なく無事だったのでほっとしました。

 

総合評価とおすすめしたいランナー像

Dragon’s Back Raceのように長時間・多様な環境にさらされるレースで、フェザーレインジャケットは間違いなく信頼できる相棒でした。

• 軽さと防水透湿のバランス• 岩稜・藪・湿地でも破れにくい耐久性• 長時間の着用でもストレスがない快適性

これらを求めるランナーにとっては、他に代わるものがなかなか見当たりません。特に「装備をなるべく軽くしたいけど、耐久性も妥協できない」という方にとって、理想的な選択肢になると思います。ファストパックスタイルで高山を軽快に行動したい人にはいい相棒になってくれると思います。

一つ注意点としては『軽量な分、ウェアの生地が薄いこと』です。生地が薄いと長時間風雨に晒された時に生地から「冷え」が伝わるのは速いです。今回の私の使用シーンのように荒天の中でも常に動き回っている場合は大きな影響はありませんが、動きが遅くなったり停滞しないといけなくなった場合はリスクを伴います。
そのため天候がすぐれない中行動するのであれば、動きながら適度な保温性を提供してくれる「アクティブインサレーションウェア」も持っていっておいて、もしもの時は併用することがおすすめです。

まとめ 〜次回に向けて〜

Dragon’s Back Raceの過酷な6日間を走り切るうえで、Teton Bros.のフェザーレインジャケット&パンツは欠かせない存在でした。「軽さ」と「強さ」を両立し、悪天候でも安心して走れる。この一着があったからこそ、私は最後まで前へ進み続けることができました。次回のブログでは、同じくレースを支えてくれたシューズやベースレイヤーなどのレビューをご紹介します。「実際にどのアイテムが完走を支えたのか?」を引き続きお届けしますので、ぜひご覧ください。

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