REVIEW

商品レビュー

ストライドラボオリジナル5本指ソックス『Penta』発売スタート

東京本店

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どーも店長です✨

弊社ストライドラボでは、実はオリジナルの商品をいくつか開発しています。
商品開発には『競合』が付き物ですし、なぜそれを作りたいのかと言う『想い』や『不便からの解放』『こんな商品が自分だったら欲しい』など、さまざまなことを考えて開発します。

『ユビソックス ペンタ』が開発されるまで

ストライドラボでここ数年力を入れているのが何を隠そう『ソックス』です。

元々は『ウール』の臭いにくさや抗菌性に着目し、それでいて乾きやすいソックスがあれば最高だ。なんて発想からソックスの開発に入ったと記憶しています。開発に至るまでに、3商品をリリースしています。それぞれの詳しいスペックは商品ページに記載されていますので、気になる方は画像をタップして製品ページにお進みください。

最初に販売したタビソックス

Tabi Socks(以下、タビソックス)は、最初に紹介した『ウール×和紙』という組み合わせから、ストライドラボのお客さまにまず1つ手にとっていただくことができました。
ウールの持つ抗菌性と臭いにくさ、履き心地の柔らかさに加えて、同じく抗菌性を持ちながらも乾きやすい特性を持つ和紙の組み合わせがマッチし、常連さんを筆頭にまず1足選んでいただくことに成功しました。

しかしながら、販売開始から数週間・・・

『まだそんなに使っていないのに破れてしまった』なんて声がチラホラ聞こえるようになりました。

製品化されたものを使用してみると、我々が規格・想像していたよりも強度が弱かったことがわかりました。このため、現在は30%オフでお試し用として販売されています。

 

強度を増した『ユビソックス』

『失敗は成功の母』と言いますが、やはり『強度』の改良に取り組みます。

そして改良してできたのが『Yubi Socks』(以下、ユビソックス)

ユビソックスになってからは強度もさる事ながら、履いている時のドライ感だけでなく脱いだ時に感じる乾きについても大変ご好評いただく形になりました。クチコミで少しずつ着実に選んでいただいている商品です。リピートで買いに来てくださる方も増えてきました。

このユビソックスは、日本でもファンの多い『LUNA SANDALS』(ルナサンダル)の本国アメリカから注文が入り、アメリカに住む多くのルナサンダルユーザーに向けて販売しています。

また、このユビソックスのパッケージについても、アメリカ人が好むようにと近所に住むとっても優秀なデザイナーさんがパッケージをデザインしてくれることになりました。余談ですがNOODOという消臭パウダーのデザインも同じデザイナーさんが手がけてくれました。

 

秋冬に向けた『ユビソックス フラッフィー』

 

『メリノウール×和紙』のコンセプトと共に、次に開発したのが『フラッフィー』です。
フラッフィーは英語で『ふわふわ』という意味なのですが、植物の『あざみ』を乾燥させたものを、機械で回転させソックスに当てることで生地を着毛させています。1つ1つ職人さんが手作業でソックスをプレスし、形を整えてから着毛する工程が動画(後半)に出ていますので、興味がある方はぜひご覧ください。

フラッフィーは読んで字のごとく、足裏に当たる部分を中心にふわふわした履き心地と、『ウール×和紙』を組み合わせて作られた秋冬のトレッキングには極上のソックスです、丈も少し長めにできていたりするので、興味がある方は画像がたくさん載っているので製品ページへとお進みください。

 

発売されたタイミングからあまり表立って告知できていませんでしたが、地味に超〜こだわって作っています。中でもフラッフィーはこだわりが強すぎる作品ですので、ぜひこだわりが強い方は選んでみてくださいね。

 

『ユビソックス ペンタ』の試行錯誤から製品化まで

前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ『ユビソックス ペンタ』について書いていきます。

ここまではいわゆる『足袋』型の商品を開発してきました。足袋型は5本指ソックスと比べると、局所にかかるストレスが大きくなります。そのため強度が出しにくく、和紙とウールをメインにすると非常に難易度が高いんです。皆さまが当たり前に履いている5本指ソックスって実はすごく強度を高く保つのが難しいんですよね。もちろん使う素材にこだわらなければ、少し硬さが残るナイロンやポリプロピレンなどを増やせば強度は高くできると思いますが、『履き心地・乾きの良さ・強さ・臭いにくさ』など、色んなことを1度に叶えようとすると、どうしてもトレードオフの関係が出てきてしまい、そのバランスを保つのは難しいんです。

という点を踏まえて、5本指ソックスでは和紙ではなく『コーデュラナイロン』を採用することになりました。

そして今年の1月頃に試作品が上がってきました。

1回目:最初に届いた5本指ソックスは、生地が硬くて伸びにくい→没

2回目:次の試作品もまだ生地が硬くて伸びにくい→没
(店長の指は人差し指が親指より1cmくらい長いので、生地の伸びが悪いと窮屈です)

このあたりで気がつきました。『injinji』って5本指で目を瞑って履けるくらいサッと履けてしかも抜群の耐久性で値段も安い。
全然勝てる気がしませんでした笑

3回目:次に、届いた商品は指先の柔らかさが出たので、履き心地がかなり改善されました。しかし強度が心配・・・
強度について『土詰め』と呼ばれる密度を高くして爪先を編んでもらうことになりましたが、指先から何ミリやるかということが焦点になりました。

4回目:土詰めテスト1回目、土詰めの範囲が長すぎて指先が先端まで入らない笑

5回目:土詰めテスト2回目、まだ土詰めが長い

6回目:ようやくベストな土詰めの距離が分かり、耐久性テストを開始することになりました。

 

この間に伸び率を調整したりなどでおそらく最初に規格していた素材の配分ではなくなっていたと思います笑
5本指ソックスって難しいんだな〜と、私はどちらかというと「販売する上で他の商品と比べるとどう」という立場から、素材の配分がどうということにはタッチせず、言いたい放題言わせていただきました。そのわがままを社内で色々調整してくださり、作り手の試行錯誤を横から見せていただく機会をいただきました。

テストについて

さて、出来上がってきたサンプルの強度のテストだけはやらせていただきました。
たまたまUTMFと呼ばれる160kmのトレイルランニングレースに出場することが決まっていたので(結局中止になりましたが)、その練習にと週に1〜2回くらい高尾を20〜30km近く走って試しました。トレイルランニングの場合、通常のアスファルトと違って下りの時などは更に強い負荷がかかります。なので強度のテストには非常にいいチャンス。同じソックスでトレイルのみで約300km、少しだけ表面の生地が毛羽だったかなと感じるくらいで、原型をほぼほぼ変える事なくとどめました。強度としては概ね問題ないだろうということで、無事に製品化する準備が整いました。

 

『ユビソックス ペンタ』の素材構成とコンセプト

ユビソックス ペンタは、ナイロンの7倍の強度を持つと言われる『コーデュラナイロン』とTeton Bros.が開発したポリエステルを独自の編み方で混紡したハイブリッドウールの『アクシオ』をメインに組み合わされています。

アクシオは吸水拡散性非常に優れています。そのため乾きが早く、サラッとした肌触りが特徴的です。また抗菌作用の高いウールでありながら強度もしっかり高く保てるという特徴があります。オリジナルのユビソックスにドライ感では劣りますが、injinjiにも劣らない強度・耐久性と、乾きの良さを同時に叶えてくれました。

アクシオの生地についてこちらで詳しく説明しています

素材
ナイロン:55%
ポリエステル:23%
ウール:20%
ポリウレタン:2%

 

サイズ(実寸ベース)
S  22cm~24cm
M 24cm~26cm
L  26.5cm~28.5cm

 

まとめ

多分、もっと試行錯誤をし続けて製品開発をしているブランドの方がたくさんあるかと思いますが、すでにあるものを組み合わせ、これまでになかった素材や価値を作っていくこと、そして5本指ソックスは想像よりも大変だったということ笑、今回の5本指は耐久性や性能は初期モデルよりも格段になって良くなっていること、色々伝わったら嬉しいですね。せっかくなのでおひとつ試してみてください。

ユビソックス ペンタ サイズを選ぶ

 

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