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フルマラソン以上の長距離ウルトラマラソンを攻略するには?装備や行動食をチェック!

横浜店

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こんにちは!スタッフ安田です。

これから走る距離を延ばしていこう!とフルマラソン以上の距離に挑戦したい方もいらっしゃるかと思います。
ウルトラマラソンは時間も長く、天候や体調の変化も考慮し持ち物、食料もよーく考えなければなりません。

今回は前回「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン2023参戦記 ~レース当日編~」に引き続き4/16(日)に開催された「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」について、使用した装備・行動食をご紹介いたします。

せっかく100km以上のウルトラマラソンを完走しよう!と練習してきたのに、当日ウェア選びや補給で失敗してはもったいないですからね!
是非参考にしてみてください。

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンとは?

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンは富士山の周囲に点在する5つの湖「山中湖」、「河口湖」、「西湖」、「精進湖」、「本栖湖」を巡るコース設定のマラソン大会です。

それぞれの湖からは走りながら世界遺産「富士山」を眺めることができるのがこの大会の魅力です。
また、「3LAKES(62㎞)」、「4LAKES(100㎞)」、「5LAKES(118㎞)」の3つのカテゴリーに分かれているので自分の実力に合わせて挑戦したいカテゴリーを選びやすいのも人気の理由です。

今回はその中でも「4LAKES」100㎞の部にチャレンジしてきました。

距離:100km
累積標高:900m※
※累積標高はGPSウォッチで計測したデータです。
給水所:4~5㎞ごとに設置
スタート&ゴール:富士北麓公園
制限時間:14時間
出走者数(100㎞の部):1,398名

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン2023の天候・事前の予報

事前の天気予報では午前1時ごろまで「雨」予報スタート時間の4:30には曇りで気温は10℃程度。9時くらいから晴れて日中の最高気温は21℃になるということで、走っている最中に10℃以上の気温差がでる予報でした。

なので今回ウェアを選択するうえで一番気を使ったのが「上半身のウェアリング」でした。
「汗冷えしづらく且つ、日中の日差しと気温でオーバーヒートしないウェア」が必要でした。

写真1:今回着用したウェア&ギア

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン2023で着用したウェア&ギア

ウェア

・上半身:Teton Bros. 「Axio Lite Tee (size:M) 」

Teton Bros. 「Axio Lite Teeはこちら>>

「汗冷えしづらく且つ、日中の日差しと気温にやられてオーバーヒートしないウェア」として選択したのがウール×ポリエステルの生地でできた「Axio」のTシャツでした。

朝方の雨や低温には「気温が低い・雨でぬれる等の状況でも生地からの冷え感が少ない」ウールの特性が、日中の暑さと湿気には「高い調湿性」をもつウールの特性+「拡散・速乾性」に優れたポリエステル繊維の特性が効果を発揮してくれると考えたからです。
結果、スタート時の気温も真冬の寒さではなかったので問題なし。日中の暑さの中で大量の汗をかいて塩まみれになっていましたが、不快感は一度もなく走りきることができました。

今の時期や秋口、アルプスのような標高の高い山のように、寒暖差が激しいときには重宝する一着になりそうです。

・下半身:ULTIMATE DIRECTION 「JASON SHLARB SHORT (size:M)」

ショーツは気温による快・不快よりも「脚上げの良さ」と「ウエストポケットの収納力」を重視して選びました。

このショーツはULTIMATE DIRECTION(以下UD)のアンバサダーと共同開発したショーツで、細かいところにも行き届いたデザインで履いて走っていてストレスなく走り切れました。
使っていて一番良かった点は、ウエストの360度ポケットです。

ジェルを9本、グミ2袋、携帯カップと携帯ボトルなどを収納した状態でもポケットの部分はブレませんでした。「ジェルを60本入れることができた」なんて話もあり、半信半疑でしたが使ってみてその収納力と安定感に納得・感心しました。

よくあるメッシュのポケットのモデルだと生地の強度の問題なのか、下り坂など動きが大きくなった際にポケットに入っているモノが揺れている感覚が伝わってくる時があります。
このショーツに使われているポケットではその揺れる感覚がなく、ストレスなく走っていることができました。

ULTIMATE DIRECTION 「JASON SHLARB SHORTはこちら>>

・ソックス:Dry Max「MAXIMUM PROTECTION TRAIL RUN 1/4 CREW」

前日雨予報だったこと・日中にはかなり暑くなることを考えて「足が汗や水たまりで濡れてもドライな状況を保てる」ようにこのソックスをチョイス。
同じドライマックスソックスの中でも摩擦の少ない繊維「PTFE」をふんだんに使用することで生地と肌の摩擦によってできる「水ぶくれ、マメ」の発生を著しく抑えてくれます。
おかげで足回りは何のトラブルもなくゴールすることができました。

ギア

・シューズ:ALTRA「VANISH TEMPO(size:US10.5)」

ALTRA VANISH TEMPOはこちら>>

ALTRAシューズの中でも「スピードシューズ」に分類されるシューズです。今回は9時間30分でゴールするという目標設定をしていたので、安定感・クッション性よりも「少ない力で推進力を出すエネルギーリターンの高い」シューズを選択しました。

1月から履き始めてレースまでに慣らすようにしました。いつものジョグのつもりで走り始めると、いつの間にかいつもより平均ペースが30秒~1分近く速くなっていてそのエネルギーリターンの良さに驚かされました。

しかし100㎞という長丁場を走ることを想定すると途中でバテて潰れてしまう恐れがあったので、練習の時にはペースを抑えて走る練習を何度か取り入れてVANISHTEMPOに体を慣らすようにしました。

その甲斐もあってレース当日には難なくゴールまで運んで行ってもらえました。うまく使ってあげれば100㎞のようなウルトラでも力を発揮してくれる、強い味方となってくれる1足です。

・カップ:HydraPak「スピードカップ」

今回走った「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」の必携装備品。給水所でドリンクを飲む際に使います。TPU素材でできたやわらかいカップなのでつぶしてウエストポケットに収納しておきました。ドリンクを入れると自立してくれるところも良いところです。

・ボトル:HydraPak「ウルトラフラスク スピード500ml」

今回走った「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」の必携装備品。給水所で水分を補給する際に使ったり、走っている際の水分補給のためにドリンクを携帯するのに便利です。

・ テーピング:ニューハレ「New-HALE AKT 5cm×5m」・「エマージェンシーテープ×4枚」

足首の補強と膝周りの安定・補強のために使用しました。過去にがっつり捻挫をしていることもあり、後半になると足首をひねりやすいので予防として巻いています。
膝にはウルトラでかかる関節周りの負担を軽減させるために補強として使いました。

・保護クリーム:TENGU BALM「テングバーム100ml」

擦れやすい内股、脇下、尻、胸などに事前に塗ることで「衣擦れ」を防いで走りに集中できるように使っています。
行動時間が長くなればなるほど皮膚とウェアが擦れます。汗でぬれた状態で動くと、汗でウェアの生地が肌にくっつきやすくなり、余計に「衣擦れ」が起こりやすくなります。
なのでウルトラを走る際には必ず塗り込んで摩擦しづらいコンディションを作って走るようにしています。

今回使用したサプリ・行動食

・スタート前

ZEN NUTRITION「ビフォー トラ4粒入り」×2袋

天然由来のアミノ酸で、体内のグリコーゲン(エネルギー)の燃焼を向上してくれる効果があります。摂ることで体のエンジンをかかりやすくしてくれるので、「ランニング中のエネルギー効率アップ」や「今回のようなスタート前の寒さ対策」として使いました。

大きな身体の変化を感じるわけではないですが、スタートで寒い思いをすることもなく、空腹感でパフォーマンスが落ちるタイミングもなく走り続けられたので摂っておいて良かったサプリでした。

・レース中

GU ENERGY 「LIQUID ENERGY ストロベリーバナナ味」×4、GU ENERGY 「ENERGY CHEWS ソルティッドライム味」×2

GUのシリーズは「補給しやすい」「BCAAが補給できる」などのメリットからチョイス。リキッドのシリーズは通常のジェルと違ってサラサラしていてジュース感覚で摂れるので、今回のような暑い日でも水を持っていなくても摂りやすく重宝しました。

CHEWSは、グミ型の固形物なので、自分のおなかのすき具合で摂る個数を変えられるところが好きで、練習の段階からよく使っていました。今回選んだ「ソルティッドライム」は、ほかのフレーバーと比べてミネラルが2倍近く入っているので、今回のような暑くなる日のミネラル不足対策にもってこい。
ジェルよりもしっかりと食べた感覚があることに加えて味もさっぱりしているので、給水所で水分と一緒に摂っていました。

Mag on 「Magon グレープフルーツ味」×3、「Magon 青みかん味」×2

よくある水あめのようなタイプのジェル。その中でも味付けが「日本人好みの味付け」だったり、体内でエネルギーの産生に関わる「マグネシウム」が入っていることもありチョイスしました。
給水ポイントで水分と一緒に、流し込むようにして補給していました。
GUのリキッドエナジーが1袋で96kcalなのに対して、Magonは1袋で120kcalと少し多くカロリー摂取できるので中盤~後半で使っていました。

・ゴール後

SPURT「SPURT euglena」

1つのパッケージで「タンパク質」「ビタミン&ミネラル」「160kcal」とほしいものがバランス良く摂れるので、レース後には積極的に摂るようにしている補給食です。
トレイルのレースでデポジットポイント(事前に自分で準備を受け取れるポイント)がある場合は、1~2個忍ばせて使うようにもしています。

VESPA「リカバリーVESPA」

コレをとっておくと、次の日の身体のだるさが軽かった経験をしてから、ハードなレースの後には摂るようにしているサプリの一つです。
通常のVESPAと比べて生ローヤルゼリーとプロポリスの含有量を増強したタイプで、肝機能を活性化してくれる効果等が期待できます(上記の使用感はあくまで私個人の感覚で、効果を保証するものではありませんので予めご了承ください。)。

以上が今回のレースで使用したウェア&ギア、サプリ一式です。
今回は使ったモノとトレーニングしてきたことがうまく噛み合ってくれたおかげで、無事に目標のタイムにも手を届かせることができました。今回の作戦を活かしてこれからのレースにチャレンジする予定です。

写真:ゴール後に記念メダルと富士山

スタッフ安田の今後のチャレンジ

今回の「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」をもってロードを走るレースはおしまいの予定です。
ここからは山岳レースに向けて体づくり、トレーニングをする予定です。

次に待っているのは8月に出場する予定の「THE TOPTEN 2023」
制限時間8日間、日本の高い山TOP10を自分の足だけで一気に踏破するレースです。
獲得標高は22,800mと、通常の100マイルトレイルランニングレースの倍以上のアップダウンが待ち受けているので、それに対応できるような山岳スキルやパワーが求められます。

そのあとは9/23・24に開催される「上州武尊スカイビュートレイル128」。
こちらも国内のトレイルレースの中ではアップダウンがキツイことで有名なレースです。
8月に出場した「TOP TEN」で培った山での経験を活かしてチャレンジできればと思っています。

これから待ち受けているハードなレースに向けて自分の体を鍛えるのはもちろん、使ってみて良かった・役に立ったウェア・ギアなどをご紹介できればと思います。

皆さんも自分のチャレンジに向けてお互いに頑張りましょう!

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