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初めての海外トレイルランニングレースはニュージーランド「タラウェラウルトラマラソン」がおすすめな理由

横浜店

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どうも、学生時代からニュージーランドが大好きで何度も行ったり来たりしている横浜/川崎店の須藤です。

2023年2月、ニュージーランドのタラウェラウルトラマラソン(Tarawera Ultramarathon)100マイルレースに参加してきました。
日本のトレイルランニングレースに出続けて、そろそろ海外のレースに挑戦したい!とお考えのあなた。

初めての海外のトレイルランニング大会として、ニュージーランドのタラウェラウルトラマラソンが最適な理由は多数あります。
このレースは美しい景色と変化に富んだ地形が特徴的であり、約160kmという距離的には過酷な条件下ではありますが、ニュージーランドならではの賑やかな雰囲気でのチャレンジを求めるランナーには理想的なレースです。

以下その理由をお話ししましょう。

その前に、この動画をみてください!もうコレ観れば魅力が分かります。

タラウェラウルトラマラソンの開催場所はどこ?アクセス方法は?

ニュージーランドは東京からニュージーランド航空の直行便で約11時間。ニュージーランドの空の玄関口オークランドから入国します。
(もちろん直行便でない場合は他に入国地はありますが一般的にはオークランドです。)

オークランドから大会があるロトルアはニュージーランドの北島中央部にあり、ロトルア湖の湖畔の町です。
温泉(スパ)の町として知られ、温泉好きの日本人には親しみやすい場所です。

オークランドからロトルアへ行く場合

飛行機

オークランドから国内線で約40分。時間的にオークランドでの乗り継ぎができない場合がありますので時間は要チェックです。
ロトルア空港はロトルア湖湖畔にあるかわいい空港です。

ロトルア空港から受付のある町の中心部まではタクシーで約15分、バスでも30分ほどです。空港でレンタカーを借りていた方もいましたね。

バス

直行バスで約4時間半です。
またホビット村等観光地に寄ってロトルア入りできるバスもありますので、時間に余裕がある方は観光バスもおすすめです。

レンタカー

オークランドからは約230kmなので約3~4時間ほどでしょうか。
人数が多かったり寄り道したい場合はレンタカーが良いでしょう。ロトルアの町でもレストランやスパへ行く場合は自由度が高い車の方がよいです。
日本と同じ車は左側通行なので運転しやすいです。ただし右折優先なので注意しましょう!

東京からオークランドに到着するのは午前9:30頃、入国手続き等を考えると10:00~10:30頃に空港を出るイメージです。
私の場合はバスも飛行機もその日に乗り継げる手段がなかったので、少し面倒でしたがオークランドで一泊し飛行機でロトルア入りしました。

タラウェラウルトラマラソンの特徴

タラウェラウルトラマラソンは、毎年2月にニュージーランド北島のロトルアで開催されるトレイルランニングレースです。
2024年は2月の17-18日に開催されると発表されております。

レースは4つのカテゴリがあり、様々なレベルのランナーが参加できるようになっています。

  • TUM MILER
    距離 100マイル(165.2km)/獲得標高5,470m/制限時間36時間
  • TUM102
    距離 102.3km/獲得標高3,089m/制限時間30時間
  • TUM50
    距離51.74km/獲得標高1,572m/制限時間14時間
  • TUM21
    距離21.8km/獲得標高734m/制限時間9時間

レースは湖畔のトレイル、森林、草原、山道を走り抜け、非常に変化に富み、湖畔の青々とした景色や日本では見たことのないような木々等雄大な景色を見ながら走ることができます。

100マイルでは途中でボートに乗って湖を渡るパートもあったり(手漕ぎではありません!)、山々も1,000mもないので「上ったなぁ」と印象に残る上りは特にありません。終始走り続けられるレースになります。

UTMFが44時間ほどの私でも、このタラウェラウルトラマラソンでは30時間を切ることができるほど、上りが少なく走りやすいコースです。

またドロップバッグのポイントも多く、ペーサーも2人までOK(一人ずつ/無料!)というあまり日本のレースでは見られない、ちょっとユルめなレースです。

ニュージーランドの大会が日本人にとって参加しやすい理由

ニュージーランドは日本から比較的アクセスしやすく、ビザが不要であるため、海外のレースに初めて参加するランナーにとっては特に魅力的な国です。また、ニュージーランドは英語が公用語であり、観光客にも優しい国民性であるため、言葉の壁や文化の違いを感じにくく、比較的ストレスなく観光できます。

  • アクセス
    ニュージーランド航空で東京からニュージーランドの空の玄関口オークランドまでは直行便で約11時間。
    また大会が開催されるロトルアはオークランドからレンタカーやバス、飛行機でアクセス可能です。
  • 気候
    ニュージーランドは南半球なので2月は「夏」になります。ただ夏と言っても日本の夏のようなムシムシした夏ではなく、日差しは強いですが日陰に入って風が吹くと少し寒いぐらいな気温です。
    夜はダウンジャケットが必要になる場合もございます。
    今年2月のレースでは朝も夜もずっと半袖で走ることができました。ランナーにとっては暑くもなく寒くもないちょうどよいコンディションと言えるでしょう。
    また、夜は21:00ぐらいまで明るいのでヘッドライトを使用する時間も短いです。
  • 時差
    サマータイムで4時間です。日本が朝9:00の場合、ニュージーランドは午後の13:00。時差が少ないので日本とのお電話や仕事も普通にできるかと思います。
  • スマホのSIM
    到着の空港で〇日間〇GBで〇円でレンタル可能です。滞在する日数や使用GBで数種類から選択し、SIMの交換もスタッフがやってくれるのでとても簡単です。
  • 車の運転
    日本と同じ左側通行です。バスも充実していますがレンタカーの方が自由度が高いです。また複数人で行く場合はレンタカーの方がお手頃の場合もあります。
    ただ大会期間中は世界中からランナーが集まりますので、レンタカーは早めに予約をしておいた方がよいでしょう。
  • 宿
    ロトルアには多くの宿がありますが、大会期間中はどこも満室になります。大会出場が決定したら早めに宿を押さえましょう。
    レースのコースによってスタート地点が異なりますので、スタート地点に近いところ、ゴール地点に近いところ等どこに宿をとるかもレース前から戦いが始まっております。
  • 人々(キウィ)
    本当にフレンドリーです。ニュージーランドは移民の国、アジア人もたくさんニュージーランド人として住んでおりますので、日本人が歩いていても普通に英語で話しかけられます。
    レース中もルールやコースの確認をして来ますので、英語は話せない場合は笑顔で「分かりません!!!」と答えるか、カタコトでも一生懸命話しましょう。
    エイドステーションでは飲み物を持ってきてくれたり、スマホの明かりで照らしてくれたりと本当に親切です。
  • 運営がしっかりしている
    2022年の大会は、大会前に緊急事態宣言が出たほどの大雨が降ったこともあり直前にコース変更があり、周回コースになりました。
    本当に直前だったにもかかわらずコース変更の案内等がしっかりされていたため感心いたしました。
    大会前日のブリーフィング(100マイルは全員参加)ではランナーからの多くの質問にもしっかり回答していました。
    (日本ではあまり見ないですよね、結構皆さん手を上げてバンバン質問をする)

By UTMBの大会なのでランニングストーンがもらえる!

トレイルランニングの世界では多くのランナーが憧れるUTMB(ウルトラトレイル マウンド ドゥ モンブラン)。
スイス、イタリア、フランスの国境にあるモンブランを走る大会ですが、年々出場するためのルールが厳しくなっております。

以前は各国の対象レースを完走するともらえるポイントを集めて抽選に当選すれば出場できました。
が、ちょうど昨年ぐらいから「ランニングストーン」なるものを所有してないと抽選権さえもらえなくなりました。
ランニングストーンの個数で当選確率が上がり、ある程度集めると抽選なしで参加できるようになります。

残念ながらこのランニングストーンをもらえる大会は日本にはありません。なので上記のような理由からニュージーランドでの大会にエントリーすることにした次第です。

TUMMiler(100マイル)完走のコツ

100マイル(160km)で制限時間が36時間だと私のような完走職人には少し厳しいタイムのように見えます。
が、獲得標高が約5,000mほどであり日本では見ない木々やきれいな湖畔を走り、さらにニュージーランドの人々の手厚いおもてなしを受けながらはしりますので、きっと楽しく???走ることができるでしょう。

  • 走れるコースだからって最初から飛ばさない、上りはあまりない。
  • ドロップバッグをうまく使う
    ドロップバッグとは着替えや食料等ランニング中に必要になるものをエイドステーションに置ける場所です。
    上記の表のとおりスタートとゴールを除くと5か所ありますので、着替えや食料を小分けにして戦略的に置いておくのもよいでしょう。
  • ペーサーは2人(ひとりずつ)無料
    レース後半にペーサーと合流できるところが3か所あります。またこの大会はペーサーは無料、さらに2名までOKです。(一度にひとりずつ)
    私はペーサーは利用せずひとりで走りましたが、ペーサーに引っ張っていってもらいたい方やお友達で一緒に走りたい方は2名も連れていけますのでそれも面白いですよね。日本ではペーサーも有料が普通ですがタラウェラウルトラマラソンは無料です!
  • 食料は日頃食べているものに近いもの
    エイドステーションで出る食料はサンドイッチや飴、グミやお菓子類です。
    飲み物はスポーツドリンクやコーラ、コーヒーもあります。飲み物はそれほど気になりませんが、食料はやはりニュージーランドのものになりますので、ドロップバッグ等に日本食を忍ばせておくことをおすすめします。
  • ニュージーランドの人々やランナーと会話する
    とにかくエイドステーションの方々が親切です。ひとりで座っていると「何か飲み物、食べものを持ってきてあげようか?」と必ず声をかけてもらえます。
    暗いところでザックをゴソゴソしていると自分のスマホの明かりで照らしてくれたり。
    そして応援もとっても賑やかです。真剣に応援しているという感じ。今年の大会は周回コースだったのですが3回同じところで同じかっこをしたおばさんが早朝や夜中もずっと応援してくれてました。
    本当にステキな人たちです。
    またランナーも多国籍です。当たり前ですがニュージーランドではこちらが外国人になります。本当に話しかけれられることが多かったので、簡単な英語は覚えていった方が良いと思います。
  • 掛け声
    走っていると必ずこんな言葉をかけてもらえますので、是非こちらからも声をかけるようにしましょう!
    「Well done」
    「Good work」
    「Nice work」
    「Keep Going」
    すべて「よくやった、がんばってるね、進み続けよう!」的な言葉です。
    言われた場合は「Thanks mate!(サンクス マイト!)」と答えてあげましょう。
    (ニュージーランドの発音は「エイ→アイ」になる場合があります。)
    とにかく楽しみましょう!

タラウェラウルトラマラソンに限らず100マイルを完走するためには十分なトレーニングと準備が必要です。また、ニュージーランドは日本とは時差が少なく走りやすい気候とは言え、異なる環境条件がありそれらに対応する必要があります。

土日がレースで木、金曜日が受付です。ニュージーランドの気候に慣れるためロトルアには水曜日か木曜日には入るようにしましょう。
オークランドには火曜日か水曜日、ということは日本は月曜日か火曜日に出発するようなイメージです。

注意点

  • ロトルアに入る交通手段は早めに予約しておく
    レンタカーやバスは早めに予約が埋まります。また飛行機の場合その日に近づくほど高くなりますので早めに予約しましょう。
  • 入国の際はシューズ等アウトドアギアはキレイにしておく
    ニュージーランドは植物等の外来種の侵入にとても厳しいです。
    シューズのソールに泥がついていないか、自転車やテント等も厳しくチェックされる場合があります。
    実際私は以前マウンテンバイクを持ち込んだ時、サドルも外され厳しく泥のチェックを受けました。
  • 帰国の際のPCR検査
    帰国時の規制については各自ご確認ください。
  • エントリー費
    飛行機のチケット同様、エントリー費もレースに近づくにつれ高くなりますので、エントリーを決断したら飛行機、エントリーは早めに対応しておきましょう。

まとめ

初めて海外トレイルランニングレースに挑戦したい場合、ニュージーランドのタラウェラウルトラマラソンは最適です!
時差や季節、またUTMBを目指す方はランニングストーンをもらえる対象の大会なので、日本人にとっては参加しやすいレースです。

レースのカテゴリも100マイル、100km、50km、21kmがあり、色々なレベルの方がエントリー出来ます。
レースに出場しなくても観光スポットはたくさんあるので、ご家族でニュージーランドへ行って自分は大会に出て、ご家族は観光する等アレンジもたくさんあります。

ニュージーランドの人々もフレンドリーで、バスやタクシー等交通手段も充実しており、また油断は禁物ですが治安はかなり良いです。

レース後はその他観光スポットもたくさんあるので、バンジージャンプ等楽しまないともったいないです。

是非レースだけでなく、観光も楽しんでいただき忘れられない旅にしましょう!

私は2024年も出場予定です!

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