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【ALTRA】ブランド初のドロップありシューズがEXPERIENCE シリーズとなって再登場!どのモデルがオススメ?

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こんにちは。STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。

 

今年の初め、ALTRA初のドロップありシューズとして注目を集めたALTRA FWD EXPERIENCE の後継モデルが早くも登場しました。

しかもスケール感を増して一挙に3型も!これはますます目が離せません。

そこで本ブログでは「EXPERIENCE」シリーズの特徴や各モデルの比較など基本的な部分をまとめてご紹介していきます。

ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

この記事はこんな人にオススメです!
・ALTRAのシューズが気になっている
・ゼロドロップのシューズを履いたことがない
・これからランニングを始めたい
・軽くて快適性のあるシューズを探している

基本スペック

モデル名 EXPERIENCE FLOW

EXPERIENCE FORM

EXPERIENCE WILD

重量 238 g 272 g 283 g
ミッドソール 圧縮成形EVA
アウトソール ラバー ラバー MaxTrac™
スタックハイト 28mm/32mm
フットシェイプ スタンダード

今回からロード2型、トレイル1型とスケールアップしてきました。

ニシカワ
ミッドソール、スタックハイト、フットシェイプなど基本的な特徴は、前身モデルのALTRA FWD EXPERIENCE を継承しています

EXPERIENCE シリーズの特徴

今回一挙に3型が発売となったEXPERIENCE シリーズですが、いずれも以下のような共通した特徴を持っています。

4mmドロップ

ALTRA のシューズと言えばなんといってもゼロドロップが特徴的ですが、このEXPERIENCE シリーズは前身となったALTRA FWD EXPERIENCE から引き続き、いずれも4mm ドロップとなっています。

ドロップってなに?

そもそもドロップってなに?というところから改めて説明すると、

シューズにおけるドロップとは、かかと部分の地面からの高さとつま先部分の高さの差寸のことです。

図で表すと下のような感じ。

普段ランニングをやる方でもないとあまり意識しない部分ですが、実はほとんどのシューズはこのドロップがついています。

ドロップの程度はシューズによって様々で、4mmや8mm、ものによっては12mmといった高ドロップのものも存在します。

EXPERIENCE シリーズは低ドロップの範疇と言えそうですね。
ニシカワ
ニシカワ

それに対し、ゼロドロップシューズというのは文字通りかかととつま先の差寸が0の構造。

ALTRAでは怪我のない自然なランニングフォームを身につけるための手段として、ドロップの無いシューズを推奨しています。構造の利点についてはALTRA公式HP内でも詳細が記載されているのでこちら↓も併せてご覧ください。

「ゼロドロップ」/ ALTRA

 

ちなみにドロップシューズには次のような利点があるとされています。

👍ドロップシューズのメリット

・スムーズな重心移動が可能

・前方への推進力につながる

・クッション材を多く入れられるため足の筋肉への負担が少ない

上記のように自然と前傾姿勢になることで、効率的に前へ前へと進んでいくことができます。

また、かかと部分のクッションも厚みが出せるのでランニングを始めたばかりという方や、長い距離をゆったり走る時の選択肢としてもオススメです。

 

軽量で衝撃吸収に優れたミッドソール

EXPERIENCEシリーズのスムースで快適な乗り心地を実現している理由はドロップだけではありません。

非常に軽く、衝撃吸収に優れたミッドソールを使用しているのもその理由の1つです。

ALTRAといえばクッショニング、反発、耐久性のバランス感に優れた「EGO」、ラグジュアリーな履き心地の「EGO MAX」、レーシーなシューズに採用される高反発な「EGO PRO」など様々あります。これらはいずれもウレタン系の素材を使用しています。

それに対して、EXPERIENCEシリーズのミッドソールには「EVA」素材を採用していて、これがスムースで快適な乗り心地に大きく寄与しています。

EVAってどんな素材?

EVA とは Ethylene-Vinyl Acetate(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)の略で、シューズのミッドソールでは広く使われています。ゴムと類似した性質で次のようなメリットを持っています。

👍EVAミッドソールのメリット

・高い弾力性と柔軟性

・軽量

・紫外線に強く、経年での黄変が少ない

・環境に優しく、安全

・バリエーションに富んだ成形が可能

上記のように多くの利点があります。

ことランニングシューズでいうと高いクッション性と、厚み対しての軽さはEVAソールならでは。

ニシカワ
見た目に対して手に持った時の軽さで驚く方も多いです!

また、EXPERIENCE シリーズに関しては圧縮されたEVAを使用しています。

これによって適度に硬さを残し、EVAにありがちなありがちな着地時にぐにゃっと安定性を欠いたり、使用によるソールのヘタリといったデメリットを抑えてくれます。

 

前への推進力をもたらすロッカー形状

EXPERIENCE シリーズのソール形状は程度の差はありますが、いずれもロッカー(船底)形状になっています。

ロッカー形状とは?

ロッカー形状とは、シューズのソール面が船底のように湾曲している形状で、これによりスムーズな重心移動を促すことができます。広い意味だと前足部が反っているだけのものもロッカーと表現することがあります。

一般的に、ランニングをする際は最後につま先で地面を蹴り出す(トゥーオフ)ことで前へと進んでいきますが、ランニングを始めたての人はこの動作が難しかったり、マラソンのような長い距離を走ると次第に脚の筋肉を消耗し段々と最初のペースが維持しづらくなってきます。

それに対してロッカー構造のシューズであればソールが曲面になっていることで前傾姿勢を作るだけで「転がるように」前へと進んでいくためあまり蹴り出しの力をかけずに効率的なトゥーオフができるようになります。

トランジションシューズ

なぜゼロドロップを推奨してきた ALTRA がドロップ差のあるシューズを出してきたのか疑問に思うALTRAユーザーの方もいらっしゃるかと思いますが、その理由を創業者であるブライアンは以下のように回答しています。

「創業時から、多くのランナーがドロップ差のあるシューズに慣れていることを考慮し、ドロップ差のあるインソールとシューズの試作品を作成してきました。ゼロドロップへの移行には時間が必要だと考えていました。」
実は、ALTRAが初めてシューズを開発する際から、ドロップ差のあるデザインを考慮していました。
多くのランナーが普段10mm前後のドロップを持つシューズを使用しており、いきなり0mmドロップのシューズに切り替えると、一部の人には違和感が生じることが予想されました。

 

 

しかし、ALTRAは創業当時から現在に至るまで、0mmドロップが最も自然な走り方を促し、怪我のリスクを減らすという考えに変わりはありません
そこで、0mmドロップへの移行をサポートするためのトランジションシューズ(移行期間用のシューズ)として、低ドロップのシューズの開発を進め、ようやく満足がいくシューズが開発できたため、発売に至りました。

引用: ALTRA

ニシカワ
より沢山の人にALTRAの良さを知ってもらいたい。そんな思いで生まれたシューズなんですね!!

そのため、ALTRA らしい特徴である

  • 外反母趾などの足のトラブルを防ぎ、足指やアーチ機能をしっかり使うためのフットシェイプデザイン
  • ランニング中の複雑な足の動きに追従するソールの柔軟性

といった部分はしっかりとシューズデザインに反映されています。

このように、今まで他社のドロップありシューズに慣れていた方にもALTRAの良さをわかっていただくために提案しているのが、トランジションシューズであるEXPERIENCE シリーズなのです。

3つのモデルの違いは?

EXPERIENCE シリーズの大まかな特徴がつかめたところでそれぞれのモデルがどう違うのかをみていきましょう。

EXPERIENCE FLOW

24SSシーズンで登場した ALTRA FWD EXPERIENCE の流れを汲んでいるのがこのモデル。

4mmドロップとロッカーにより心地よく前へと進むことができ、EVAソールが高いクッション性とクイックなレスポンスを両立してくれます。

また、軽量かつアッパーの通気性も抜群にあるため、快適性という点ではALTRAのラインナップでもピカイチ。

ALTRAを初めて試してみたいという方やゆったりとしたペースでのランニングやジョグ、長い距離のウォーキングなど幅広く活躍する一足です。

EXPERIENCE FLOW

EXPERIENCE FORM

PARADIGM PROVISION といったALTRAの中では「ガイダンスシューズ」と呼ばれるカテゴリーに登場した初のドロップシューズとなるのがこの EXPERIENCE FORM。

このガイダンスシューズのカテゴリーでは、各モデルで効き具合の違いはありますが、「GuideRail™」というサポート機能が備わっています。

人間の足には着地の衝撃を吸収するためにかかとの内側に倒れ込む「プロネーション」という動作があるのですが、これが過度に倒れすぎると着地が不安定になり(オーバープロネーション)、怪我の原因となります。

この過度な倒れ込みを抑制して自然で正しいランニングフォームを身につけられる機能が「GuideRail™」です。

EXPERIENCEシリーズの特徴である快適性に加えて、GuideRail™によって正しいランニングフォームの獲得をサポートしてくれるため正にガイダンスシューズの名に相応しく、これからランニングを始めてみようという方にぴったりな一足です!

EXPERIENCE FORM

EXPERIENCE WILD

トレイルカテゴリー初のドロップシューズがこの EXPERIENCE WILD。

アウトソールはALTRAではお馴染みのMaxTrac™を採用。グリップ力、耐久性のバランスに優れたソールで粘りのあるコンパウンドがトレイル上でしっかりと地面を捉えてくれます。

また、つま先から側面にかけてオーバレイのパーツを細かく配置することで、つま先を保護しつつ、柔らかく通気性に富んだメッシュアッパーの特徴を損なうことなくトレイルでもしっかり走れる仕様になっています。

トランジションシューズとしてはもちろん、スタンダードフットシェイプのためフィット感もよく、軽さと推進力を活かして気持ちよくトレイルを走りたい方にもぜひお試しいただきたい一足です!

EXPERIENCE WILD

まとめ

以上、「【ALTRA】ブランド初のドロップありシューズがEXPERIENCE シリーズとなって再登場!どのモデルがオススメ?」でした!

スケールアップして登場した「EXPERIENCE」シリーズはいかがだったでしょうか?

どうしてもドロップというところに目が行きがちではありますが、個人的にはそれだけではなくソールの軽量性やアッパーの快適性など魅力が沢山詰まったシリーズだと感じています。

とりわけこれからランニングを始めたいという方にはまず最初の選択肢に上がってくる1足ではないでしょうか?

気になる方はぜひお近くのSTRIDE LAB 各店でお試しになってみてください!!

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