REVIEW

商品レビュー

【Teton Bros.】話題のニューカマー SWEET WATER SHIRTS レビュー

公式

  • facebook
  • twitter
  • line

こんにちは。STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。

本日はTeton Bros.のラインナップに今シーズンから新しく仲間入りした SWEET WATER SHIRTS のご紹介。

 

個人的にはノーマークだったのですが、入荷早々周りのスタッフの評判がすこぶる良いんです!

なんでも、このシャツに使っている生地が相当良いんだとか。

いわゆる山シャツっていうとチェックのやつを想像しがちですが、これは見た目も機能も一味違そうです。

 

本ブログでは、そんなSWEET WATER SHIRTS の基本的なスペックから生地に使われるナイロン素材について改めて深堀り。

そして、実際に着用して気になるサイズ感や着用感などをまとめてご紹介していきます。

ぜひ最後までお読みください!!

 

この記事はこんな人にオススメです!
・Teton Bros.が好き
・軽いウィンドシェルを探している
・1枚で何役もこなせるアイテムが欲しい
・山行時はシャツ派の方

 

SWEET WATER SHIRTS とは?

SWEET WATAER SHIRTS とは、春夏のトレッキングから残雪のバックカントリーといった幅広いアクティビティで使うことを目的としたナイロン生地のシャツです。ナイロン生地にはN66リサイクルナイロンを使用し、薄手でありながら非常にタフな1着に仕上がっています。

また、Teton Bros.の名作「Wind River Hoody」に使用される生地と同等の防風性を持ち、表面に施された耐久撥水加工により小雨も弾くなどウィンドシェルとしての活用も期待できます。

 

基本SPEC

SPEC
カラー:Navy , Light Blue
サイズ:XS・S・M・L・XL
生 地:Durable Stretch Nylon(ナイロン100%)
重 量:120 g (Mサイズ)
生産国:中国
ニシカワ
めちゃ軽いですね!!サイズ展開が豊富なのも嬉しい!

Durable Stretch Nylon について

今回ご紹介するSWEET WATER SHIRTS に使われている生地が「Durable Stretch Nylon」。直訳すると「耐久性があってストレッチの効いたナイロン素材」ということで、引裂強度、耐摩耗性、ストレッチ性、通気性に優れているのだとか。

世界でも3社しか製造していないN66リサイクルナイロン糸を使用しており、かつそれにDTY(Drawn Textured Yarn)と呼ばれる加工を施しています。おまけにリップストップ生地にしてさらに耐久性を上げています。

ニシカワ
世界で3社とか言われるとグッときちゃいます…

 

N66ナイロンってなに?

実はナイロンにもさまざまな種類があって、 N66ナイロン(ナイロン66/ナイロン6,6) はその1つ。

デュポン社が世界で初めて開発した合成繊維がこのナイロン66です。

女性用のストッキングの素材として売り出されていて、「鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」というキャッチコピーは当時世界の注目を集めました。

ちなみにコーデュラで有名なインビスタ社の前身がデュポン社です
ニシカワ
ニシカワ

その他のナイロンだと東レの開発したナイロン6や、植物由来のナイロン11などが代表的です。

 

ナイロンのメリット・デメリットとしては以下の通り

👍メリット

・摩擦に強い
・発色性に優れている
・吸水性が低いため濡れてもすぐに乾く
・弾力性がありシワになりにくい
・軽量
・難燃性

👎デメリット

・熱に弱い
・吸湿性が低いため蒸れる場合がある
・日光や経年により黄変しやすい

このような感じになっています。

その中でSWEET WATER SHIRTS に使用されているナイロン66は、上記のような諸特性を持ちながら、

  • 強度
  • 耐熱性

に優れているのが特徴です。

ニシカワ
まさにアウトドアにはもってこいの素材ですね! 

DTY(Drawn Textured Yarn)ってなに?

また聞きなれないワードが出てきましたが、 DTY(Drawn Textured Yarnとは 仮撚糸(かりよりし)のことで、 ウーリー加工 とも呼ばれます。

ウーリーの名前の通りウールのような見た目の糸にすることで、長繊維に撚り(糸をねじること)をかけ、熱でセットした後に撚りを戻す加工です。

こうすることで真っ直ぐの糸が捲縮し、伸縮性とウールのような膨らみ感を得ることができます。ナイロン100%でありながら優れたストレッチ性を持っているのはこれのおかげです。

髪の毛にパーマをかけるような感じ?
ニシカワ
ニシカワ

ストレッチ性があり、シャカシャカ感のないソフトなタッチの生地です。

山で着るシャツ

耐久性、防風性、通気性、撥水性に優れたウィンドシェルと同等の機能を持つ生地でありながら、今回の製品はフルジップやアノラックなどの所謂「ジャケット」ではなく「シャツ」という形を選択しています。

山行での使用を想定したときに、シャツであることのメリットを考えてみました。

 

 ボタンの開閉で換気がしやすい 

ボタンの開け閉めで換気量をコントロールしやすいのがシャツのいいところ。ダブルジップのジャケットでも上だけ開けたり、下だけ開けたりなどはできますが、シャツであれば真ん中のお腹部分だけ開けたりするなどより細く調整が可能です。

 

 軽い 

ジップが必要なジャケットと比較すると軽いです。丸めたときにゴワゴワしにくいのもいいところ。

現にSWEET WATER SHIRTS は120g で軽量のウィンドシェルと比較しても遜色ありません。

 

 フードがない 

これがメリットなのか微妙ですが、個人的にいいなと思ったポイント。

ベースレイヤーの上からインサレーション着て、その上からウインドシェル着て、寒いからハードシェルも着てってやってたら、いつの間にかフードばっかりで渋滞してることないですか…?

そうならないためにもフードなしのデザインのものがレイヤーに1枚あると重宝します。

 

 袖が捲れる 

袖の長さを変えられるのがシャツのいいところ。行動着として着る時も汗をかくハイクアップ時は袖を捲って発散して、山頂の日差しが強い場所では袖を伸ばして日除けにして、などシャツ一枚で臨機応変にシチュエーションに対応できます。

 

ニシカワ
シャツデザインであることで活躍する場面が抜群に広がりそうですね!!

 

SWEET WATER SHIRTS を着てみた

生地について理解が進んだところで実際に着てみます。

毎度毎度こうして実際に着てみると新たな発見がある Teton Bros. 。今回もただのシャツで終わるはずがなく、、着心地・機能性に富んだディテールが満載でした!

 

ディテール

まずはディテールから見ていきます。

 

ハイドフロントスナップ

フロントの前立てはボタンが表に出ない 比翼仕立て 。すっきりした面構えになり、より一層ソリッドな雰囲気に。機能的にみても風の侵入を軽減できたり、ボタンホールが藪などに引っかかるのを防げるなどいいことづくめです。

オフセットされた肩線

肩線はバックパックを背負った時に肌に干渉しないよう前に振っています。

後身の分量が多いので屈んだ際も突っ張る感じは皆無。

チェストポケット

チェストポケットは2つ。内側に寄った仕様なのでショルダーハーネスにも当たりません。容量も十分でスマホや行動食、ヘッドライトなど小物を入れておくのに便利。

また、片方のポケットにくるくると押し込めば パッカブル にもなります。

ヨーク部のベンチレーション

ヨーク部分にはベンチレーションを設けて換気を促してくれます。

また、アンブレラヨークのように生地が切り替わることで、 肩から滴る雨が背中を伝わず落ちる ようになっています。

袖口のスナップボタン仕様

袖先はカフを省いたシンプル設計。袖口のアキ部分は 2つのスナップボタン で留める仕様になっています。

この手の合繊生地ってシワになりにくい(弾力性がある)分、多少折り返したくらいじゃすぐにシュルルッって袖が元に戻っちゃうことありますよね。その点こちらは2つボタンがあることで1個だけ外せば袖を折り返した時の幅が小さくなるのでクルクルしやすいし折り返しが維持しやすいんですよね。

脇下のベンチレーション

脇下には孔を開けてベンチレーションに。ちなみに袖パーツはシャツのように1枚袖ではなく内と外の2枚で構成されるジャケットに近い立体的な構造になっています。また、アウトドアブランドだとシャツでもジャケットでも脇下から袖先まで一気にガーッと縫っているものが多いですが、こちらは袖を前にずらして縫っています。その分生産の手間はかかりますが袖を前に振り易くする手の込んだ仕様です。

サイズ比較

S M L XL
着丈 69.5 72.5 74 75
肩幅 43 44.5 46.5 47.5
袖丈 62 64 64.5 64.5
身幅 52 55 57.5 59

実際に測ってみたところ上のような結果に。

(平置きで計測 個体差もあるので参考値程度で見ていただけると幸いです)

 

身長175センチ体重66kgのニシカワで今回 Lサイズ を着用しております。

試しにMも着てみましたがそこまで大きな変化は感じずでしたので普段も着れるように大きめサイズにしてみました。袖の長さはウインドシェルとしての運用を見越してか長めの作りな気がしました。

ニシカワ
いつものサイズを選んでおけば間違いなさそうです!!

着用感

薄手のナイロン素材のシャツということで、結構肌にピターッとくっついちゃうんじゃないかと懸念していましたが、リップ生地の凹凸で肌離れが良いのとバックパックを背負った時に密着する肩やチェスト部分にかけては裏にメッシュが貼ってあるので非常に快適!

また、ストレッチ性も抜群で中に保温着を着込んでもストレスにならなそうです。

生地の厚みはウィンドリバーと同じくらいで光に当てると若干透けるくらい。ちなみに私はネイビーをチョイスしましたが、ライトブルーだと下のレイヤーの色が若干響きましたのでそこはお好みで。

まとめ

以上、【Teton Bros.】話題のニューカマー SWEET WATER SHIRTS レビュー のご紹介でした。

 

軽さ・ストレッチ性・肌へのあたりが抜群に良くて、さらに細部の作り込みもバッチリ。

シャツデザインであることも行動着・シェル・日除けと着用シーンの間口を大きく広げてくれている印象で、そりゃみんな絶賛しますよねと納得の1着でした!

気づいたら私もレジへ…笑

 

これは相当な万能選手です!

気になる方はぜひお近くのSTRIDE LAB 各店でお袖を通してみてください!!

  • facebook
  • twitter
  • line