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商品レビュー

【正統進化】Teton Bros. / Wind River AP Hoody

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こんにちは STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。

 

前回のMOB WOOL のブログから引き続き、Teton Bros.のご紹介。

本日は Teton Bros. スペシャルアイテム 「Wind River AP HOODY」の魅力に迫りたいと思います!

 

基本スペック

  • カラー:BLUE
  • サイズ:XS・S・M・L・XL
  • 生産国:中国
  • 素材:ナイロン87% ポリエチレン13%
  • 重量:99g

 

こんなシーン・人にオススメ

  • 夏のアルプスなど岩陵帯が多い登山
  • 藪漕ぎ、スクランブリング、クライミングなどハードなアクティビティ
  • 気温が低い冬の時期のランニング
  • 丈夫に長く使いたい人
  • 寒がりなのでしっかり雨風をガードしたい人

 

Wind River AP Hoody レビュー

Wind River Hoodyってなに?

Teton Bros.のラインナップの中でも発売以来ロングセールスを続けるウィンドシェルが Wind River Hoody

シェルに Pertex® Quantum Air を使用し、防風性・耐久撥水性を備えながら抜群の通気性を誇る、とにかく蒸れない高機能ウィンドシェルです。

それでいて立体的なパターンやサムホールなどの細かいディテール、Pertex® ならではの軽くしなやかなタッチなど、着心地も抜群!

パッカブルで携行性も抜群なので、一人一個は持っていても間違いないアイテムです。

そして、そんな名品である Wind River Hoody を AP=ALPINE仕様 にバージョンアップしたのが、今回ご紹介する Wind River AP Hoody です。

Wind River Hoody からの変更点

  • 生地をHPPE素材に変更
  • アームホール等各部のサイズを大きく変更

元のデザインが秀逸なので基本となる部分はそのまま、
素材を変更することでさらなるパワーアップを図っています!

 

HPPE素材とは

HPPEとは High Performance Polyethylene:高強度ポリエチレンのことで、繊維業界ではアラミド繊維に続く第2世代のスーパー繊維として注目される素材です。

中々聞き馴れないワードですが、ダイニーマDCFはなんとなく聞いたことがあるという方もいらっしゃると思います。

UL(ウルトラライト)界隈では、バックパックやシェルターに使われるのをよく見かけますね。半透明なアレです。

 

 

ちなみにHPPEが入っていることによって以下のようなメリットがあります!


HPPEのメリット

めちゃくちゃ丈夫

非常に強靭な素材で耐摩耗性対引裂強度に優れていて、強度はなんと鉄の15倍

また引っ張りや折り曲げなどのストレスにも非常に強いです。そのため現場作業用の防護手袋や釣り糸などにもよく使用されています。

あまり人の手が入ってない里山をハイク中、周りの草木がトレイルまで覆っちゃてて、この中を進んで行くのかぁ…って億劫な時ありません??それがおろしたてのウェアを着てる時なら尚更!

そんな時こそHPPE素材の Wind River AP Hoody !

 

とにかく軽い

同じ重量のナイロンやポリエステルよりも約30%ほど軽量で、比重が0.97と水に浮くほどです。

格子状に補強してある分、通常のWind River Hoody より重くなるかなと思いきや重量は殆ど変わりません!!

下の表を見ても、STRIDE LAB 内で展開している同義のウィンドシェルでトップクラスに軽いことがわかります。

 

高い対候性

HPPEは一般的なポリエチレンの分子量が2~30万ほどであるのに対して、それを100~700万にまで高めた繊維です。

そのため防風性耐水性に優れていて、この点でもよりハードな環境やアクティビティでの使用に適していると言えます。

その分通気性はないですが、とはいえこちらは全面HPPEではなくリップストップ状に織り込まれているだけなので、夏の低山など高温下でなければそこまで蒸れを気にし過ぎる必要はありません。


ディテール

ダブルジッパー

ジップは下からも開閉できるので着用時の体温調整がしやすいです。

この手のウインドシェルって軽量化のためにジップが1つしかないのも多いので助かります。

 

サムホール

サムホール付きで手を伸ばした際の袖のずり上がりも防ぐだけでなく、強風時も手の甲までしっかりとガードしてくれるため冷えを感じにくいです。

また、サムホールは袖のシームに穴を開けてるだけの簡易的な仕様ではなく、オフセットして付けられているため袖を通した際スムーズに親指が収まります。

 

パッカブル

背面部分のポケットに生地を押し込むと14cm × 16cm のコンパクトな大きさになります。

パイピング

袖、サムホール、裾、フードはパイピング処理がされており、

軽量なシェルのバタつきを抑えるだけでなく、ナイロン特有の肌に触れた時のヒヤッと感も軽減してくれます。

 

サイズ比較

 

実際に測ってみたところ上のような結果に。
※個体差がありますのでご参考程度に見ていただけると幸いです。

 

Wind River Hoody との比較 (Mサイズ)

HPPEが織り込まれている分のストレッチ減退を考慮して、AP Hoody の方が肩幅・身幅・裾幅・アームホールが若干大きめになっていました。

ただ、もの凄い大きな変化ではないので既に Wind River Hoody をお持ちの方は同じサイズをお選びいただければ概ね問題ないかと思います。

着用感としては Pertex® Quantum Air ほどギュンギュンにストレッチはしないですが、立体的な構造もあって動きを制限される感じは全くありませんでした。むしろ、思い切り身体を動かした際もHPPEリップストップが程よくテンションをかけてくれるので、ハードに動いても大丈夫そうという安心感につながっているように個人的には感じました。

 

サイズ別着用感

175cm 66kg の自分だと M でも L でもいけるなあという感じでした。

見た目はMだとピッタリ、Lだとややリラックスといった印象。袖丈や袖幅の余り具合などはさほど変化を感じませんでしたが、体幹部分で特に裾周りのフィット感は違いを顕著に感じました

ただ、Mでも窮屈な感じは全くないので、サイズ感の好みやインナーにどれくらい着込むかを加味して選んでいただければと思います。

 

なお、HPPEは熱に弱いので、洗濯の際は乾燥機の使用は控えることをお勧めいたします。

 

 

まとめ

以上、

丈夫・軽い・着やすい の三拍子が揃った
Teton Bros. の最強ウィンドシェル Wind River AP Hoody の魅力をお伝えしました!

偉大なる名作に手を加えるのって、往々にして元ネタの方が良かったなんて結果になりがちですが、これは間違いなく良いアップデート。単なる素材替え以上にパワーアップしています。

 

お持ちでない方は是非急ぎましょう!

 

 

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