2024.04.13
Mt.FUJI 100 直前!レース前の準備は万全!?【ザック編】
こんにちは。STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。
日本を代表する100マイルレース「Mt.FUJI 100」の開催が迫ってまいりました。
出場する皆さん準備は万端でしょうか??
各部門合わせて3,000人以上が参加する 「Mt.FUJI 100」。
UTMFの頃からもう何年も出場していて今年こそ上位入賞を目論んでいる方がいる一方で、今回が初めてFUJI、それどころか初の100マイルレースという方もたくさんいらっしゃるはず。
初めての方はどんなレースになるのか?完走を果たして念願の100マイラーになれるのか!?など期待とワクワクが高まっている頃と思いますが、それと同じだけ「トレーニングは十分なのか」「準備で見落としはないか」など不安も多いことかと思います。
ということで本ブログではそんな初めて100マイルレースに参加する方や、これから100マイル含めロングレースに挑戦してみたい!という方に向けて、基本的なレース情報やレースに役立つトピックをいくつかお届けしたいと思います。
2回目となる今回は、パフォーマンスの出来に直結する【ザック編】をお届け。
ザック選びのポイントからSTRIDE LAB でのオススメ品までまとめてご紹介していきますので、最後までお読みいただき、万全の状態で本番をお迎えください!!
・初めて Mt.FUJI 100 に出る
・ザック選びのポイントが知りたい
・オススメのザックを知りたい
Contents
Mt.FUJI 100 とは?
まずは目前に控えるレース「M t .FUJI 100」についておさらいをしておきましょう。
2012年よりUTMF(ULTRA-TRAIL MT.FUJI)としてスタートし、コロナによる中止期間もありましたが今年で記念すべき10回目の開催!
日本を象徴する山「富士山」の麓を約100マイル(160km)にもわたって巡る、日本最大級のトレイルランニングの大会です。
参加者は国内外から3,000名以上が参加し、世界的に名の知れたトップアスリートから、完走を夢見る一般ランナーまでが幅広く出場する名実ともにまさに日本一の100マイルレースです。
コース
Mt.FUJI 100 は距離によって「FUJI 100mi」と「KAI 70k」の2部門にわかれており、それぞれコースやスタート地点が変わってきます。
当たり前ですが一筋縄で行くレースではなく、二日間に及ぶ長い距離に加えて累積標高は「FUJI 100mi」で7,039m!
序盤は緩やかな下りが続きますが、30kmを超えたあたりの天子山の急騰や150kmを超えてラストスパートというところでの600mほどの登り返しなど随所に難所が待ち構えています。
気になるレース中のエイドは各関門に設置されており全部で8箇所。100キロ付近の関門ではドロップバッグによる装備の入れ替えや補充も可能です。
事前にコース情報を頭に入れて、各エイドをどう活用していくかが完走のカギになりますね!!
必携品リスト
Mt.FUJI 100には以下の必携品が定められています。
すでに準備万端という人も、今一度見直して漏れがないか?見直すべき点がないかチェックしましょう!
- 必要に応じてコースを詳細に確認できる地図。(*1)
- エントリーの際に番号を届け出た携帯電話。救護本部の電話番号(ナンバーカードに明記してあります)を登録し、番号非通知にせず十分に充電し、主催者からのSMSによる緊急連絡を受けられる状態にしておいてください。
- 携帯コップ(150cc以上)。エイドステーションに紙コップの用意はありません。
- 水。スタートおよび各エイドステーションを出発するときには1ℓ以上持っていなければいけません。
- 食料。
- ライト2個、それぞれの予備電池もしくは予備バッテリー。低温では電池の寿命が短くなります。
- 点滅ライト(赤またはオレンジを推奨)。夜間の一般公道で後方からの走行車輌に認識されやすいよう、ザックなどにつけてください。
- サバイバルブランケット(130cm以上×200cm以上、エマージェンシーヴィーヴィーを推奨)
- ホイッスル。
- テーピング用テープ。(*2)
- 携帯トイレ。(*3)
- 雨天に備えてフードつきレインジャケットとレインパンツ。どちらも〈ゴアテックス〉あるいはそれと同等の防水、透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで防水加工してあるもの。
- 保温のためのフリースなどの長袖シャツ。綿素材は認められません。(*4)
- 保温のための足首までを覆うズボンあるいはタイツ。または膝までを覆うタイツと膝までを覆うハイソックスの組み合わせ。いずれも綿素材は認められません。(*5)
- 保温のための手袋、耳までを隠す帽子。(*6)
- ファーストエイドキット(絆創膏、消毒薬など)。
- 配布されるナンバーカード、ICタグ。
- 以上の必携品と下記にて紹介する「特に勧める携帯品」を収納できるザックまたはバック。
*1 携帯電話に地図データをダウンロードすることも本年より認めます。ただし緊急連絡時に地図を参照しながら本部と連絡を取れるようにしてください。
*2 捻挫や骨折などケガの救急処置のためだけでなく、ザックのストラップなど、装備が壊れたときの補修など、多くの用途にも使える強いテープです。
*3 使用した場合は次のエイドステーションで未使用のものと交換できます。
*4 保温のための上半身の衣料は=「暖かい空気の層」を作ることができる起毛したミッドウエアと称されるフリースやウール、薄手のダウンなどのことです。薄手のアンダーウェアは認められません。
*5 保温のための下半身衣料は=A.足首までを覆うズボン、B.同じ足首までを覆うタイツ、C.丈の短いタイツとハイソックスのことです。
*6 ウール、ポリエステル製ニットキャップなどのこと。
*必携品とは最低限の装備のことです。この厳しいレース環境で、二昼夜走り続けることを認識し、自らの安全と健全な体調を確保するために、さらに必要と思われる装備を加えてください。
*コース上で疲労、ケガなどで動けなくなった場合、主催者は連絡を受けてから3時間以内に現場に到着できるように活動しますが、要請が多数重なったときや、現場がコースを外れているとき、悪天候のときはその限りではありません。救助隊が到着するまでに6時間以上もかかることもあります。寒風や氷雨の中で6時間コース上で待機しなければならないことも想定して、装備を選んでください。
過酷なレースとなる Mt.FUJI 100 はそれだけ必携品も多いです!
事前にパッキングし慣れておくなどスムースな出し入れができるようにしておきましょう
ザック選びのポイント
・容量は10〜15リットルくらい
・自分の体にフィットする大きさ・形状
・レース環境の変化に対応できる
ザックを選ぶ際は以上の3つを抑えて選んでいくと良いと思います。
では、なぜこの3つが大事かそれぞれ見ていきましょう!
容量は10〜15リットルくらい
ひと口にトレイルランニング用ザックといっても、その大きさは必要最低限の容量に抑えたコンパクトなものから、ファストハイク向きの大型のものまで様々あります。
小さすぎると必携品すら入らないし、かといって大きすぎると中で荷物がブレて走りにくい。それぞれに適した用途があるので、いつものトレランザックを兼用しちゃおう!ではなく、100マイルレース用に最適なサイズのものを新調しましょう。
一応、容量別のオススメ用途をまとめてみました。
▪️8L以下
・半日のトレイルやロードでのロングラン、ウルトラマラソンなどにおすすめ
・最低限の容量のため体がブレない
・5L前後のモデルは、ロードランがメインの方や、ショートトレイルレース、必要なモノの判断のできるトレイル上級者にオススメです。
▪️10L前後
・1Dayでのトレイルや必携品のあるトレランレースにオススメ
・レース必携品に多いレイン上下、ファーストエイドキット、エマージェンシーシート、ライト、行動食を十分収納できる
・各社バリエーションが豊富
▪️15L前後
・100km以上のロングレースや防寒具、着替えを持つ場合にオススメです。
・ちょっとした着替えや食料などランニング時以外の荷物も入れられるくらいの容量
・荷物の嵩張る冬季のランやデイハイクにも使いやすい
▪️20L以上
・トレイルランというよりもハイキング、ファストハイクに使いやすいサイズ
・クッカーやバーナーに、コーヒーセットなど遊び道具を持っていけるサイズ
・ザックタイプがメイン
自分の体にフィットする大きさ・形状
容量が決まったら今度はトレランザックの形を選んでいきましょう!
一般的にトレランザックの種類は「ベスト型」と「リュック型」の2種類に分けられます。
どちらも良い点・良くない点がありますので、自身の好みと照らし合わせながら最適なザックを探していきましょう。
それぞれの特徴をまとめてみました。
・体に密着するためフィット感がよくブレにくい
・ショルダーベルトにボトルや補給食を入れるポケットが充実しており、走りながら補給できる
・軽量
デメリット
・(リュック型と比較して)容量が小さい
・体に密着する分、蒸れる
・容量が多い
・ベスト型に慣れていなくても使いやすい 汎用性が高い
・大型のものはトレイルランニング以外でも使える
デメリット
・容量がある分、走行時にブレやすい
・動きながらの補給がしにくい
スピードを競うレースではベスト型に軍配が上がるようです!
環境の変化に対応できる
約二日間にもわたるロングレースともなると、その環境は刻々と変化していきます。
とりわけ天候の不安定な山岳エリアを含むトレイルランニングのレースともなると尚更。
例えば当日の気象状況は次のような感じ。
参考:山中湖4月25日気象状況(2016-2020)
山中湖(標高992m) | ||||||
降水量(mm) | 気温(℃) | 風速(m/s) | ||||
平均 | 最低/最高 | 平均 | 最低/最高 | 平均 | 最低/最高 | |
0:00 | 0.3 | 0.0/1.0 | 8.3 | 2.7/13.8 | 0.7 | 0.0/2.2 |
3:00 | 0.4 | 0.0/1.5 | 7.9 | 0.9/13.6 | 1.1 | 0.0/4.1 |
6:00 | 1.7 | 0.0/8.5 | 7.3 | -0.3/13.8 | 1.0 | 0.0/4.0 |
9:00 | 5.0 | 0.0/25.0 | 13.2 | 8.5/18.4 | 1.9 | 0.2/2.8 |
12:00 | 0.0 | 0.0/0.0 | 16.2 | 12.0/19.9 | 3.0 | 1.9/3.7 |
15:00 | 0.0 | 0.0/0.0 | 16.1 | 11.4/21.8 | 2.8 | 1.3/4.4 |
18:00 | 0.0 | 0.0/0.0 | 13.0 | 8.7/17.7 | 1.3 | 0.5/2.3 |
21:00 | 0.0 | 0.0/0.0 | 10.1 | 2.7/16.8 | 0.4 | 0.2/1.0 |
※気象庁データを元に作成
4月後半といえど日中と夜間でかなり気温差があります。
ここから標高の上がる山間部となれば気温は当然下がりますし、場所によっては厳しい風雨に晒されることとなります。
こうした厳しい自然環境に対応できるようしっかりと装備を整えることはもちろん、クイックにレインウェアやインサレーションを出し入れできるような形状のものを選ぶのがオススメです!
また、ザック内の荷物の量という観点でも、スタート時やエイド通過時は荷物がパンパンでも補給や水分を消費すればするだけザック内にも余白が生まれてきます。
余白が出てくると荷物が上下左右にブレて走りにくくなってしまうので、ショルダーベルトの調整だけでなくザック自体もコンプレッションできるタイプのものを選ぶのがオススメです。
STRIDE LAB でのオススメ
では上記のポイントを踏まえた上で現在STRIDE LAB で取り扱っているオススメザックをご紹介していきます。
世界で初めてハイドレーションパックを開発したULTIMATE DIRECTION(アルティメットディレクション)。長年にわたって探求してきた機能性は折り紙付きで細部に渡って使い勝手にこだわっています。
そんなUDの中でオススメのこちらは容量13.4Lの「マウンテンベスト」。
大きく開く開口部でアクセスが容易で、ショルダーベルト部分のポケット周りも充実。
さらに「コンフォートシンチ」を始めとしたベストの随所に配置されたコンプレッションにより、ベスト内の容量の変化にスピーディに対応し、いつでも変わらない背負いごこちを実現します。
ウルトラトレイル用のトレランパックをベースに量産したのがこちらの「ラッシュ 11R」。
パーゴワークスといえばの上部にかけて広がっていく独自の形状。これにより重心の位置を高く保つことが可能で、ブレを少なく装備の重さも感じにくい仕様になっています。
またポケットのレイアウトもショルダーべルトからバッグ下部にかけて流れるように配置されており、収納力も十分です。
リュック型がいいという方にはこちらもオススメ。
ショルダーの作りはベスト型と同じく脇から背面にかけて包み込むような作りのため、リュック型でありながら走行時のフィット感が非常に良いです。
また、本体生地には引き裂き強度の強い高強度ポリエチレンのリップストップを使用しているため耐久性は抜群。
まとめ
以上、Mt.FUJI 100 直前!レース前の準備は万全!?【ザック編】をお伝えしました。
ザックは走りのパフォーマンスの良し悪しに直結するだけに、これだ!というモデルを慎重に選びたいところです。とはいえぶっつけ本番というわけにもいきませんので、もしまだレース用ザックを決めかねているという方がいたら急ぎましょう!!
万全の対策をしてMt.FUJI 100 の完走を果たしてください!
そしてまだ準備が終わってないという方はぜひお近くのSTRIDE LAB 各店までお立ち寄りを!
スタッフがあなたに合うぴったりなご提案をさせていただきます!!