2022.12.05
APEX 2PROとVERTIX2の比較
2022年11月中旬に「APEX2」、「APEX 2Pro」がリリースされました。
APEXシリーズはトレイル用としてトレイルの絶対王者キリアン選手が2022年UTMBのコースレコードで優勝した際に使用していたモデルです。
そのAPEXシリーズがバージョンアップしたのがAPEX 2シリーズ。
「APEX 2」、「APEX 2Pro」のどちらもバッテリー容量が増えるなど様々な場面や長時間使用しやすくなったので、今回はアドベンチャーモデルとして出ている「VERTIX2」と「APEX 2Pro」比較してみました。
・APEX2ProとVERTIX2 のモデルコンセプトの違い
APEXシリーズはアウトドア用として
VERTIXシリーズはアドベンチャー用としての機能を備えています。
イメージとしては
APEX 2Pro→よりアクティブに登山、トレイルランなどができるモデル
VERTIX2 →長時間のアクティビティにも対応するマルチスポーツモデル。より過酷な環境でも対応する機能を備えているモデル。
それを踏まえた上で細かく比較していきます。
・本体のサイズ
左APEX 2Pro 右VERTIX2
APEX 2Pro
液晶の直径 :約3.3cm
ベゼル、ダイヤル含めた直径5cm
厚み :1.4cm
重量 :53g
(本体46.1g、ナイロンバンド7.7g)
バンドの太さ:22mm
VERTIX2
液晶の直径 :約3.5cm
ベゼル、ダイヤル含めた直径5.5cm
厚み :1.57cm
重量 :90g
(本体61g、シリコンバンド28g)
バンドの太さ:26mm
左APEX 2Pro 右VERTIX 2
(VERTIX 2とSuicaの比較。Suicaの縦の長さが役5.5cm)
着用時(腕の細い女性で撮影)
APEX2Pro
VERTIX2
VERTIX2は様々な環境に対応するため、ひと回り大きいデザインになっています。
腕が細い方や女性の方はAPEX 2Proがフィットしやすいかもしれません。
ではなぜVERTIX2は大きくなってしまうのでしょうか?
下の項目がAPEX 2ProとVERTIX2の性能の異なる点になります。
・本体の耐久度
・バッテリー容量、GPSの精度
・本体の耐久度
APEX2Proもアウトドアモデルなので、ランニング用の「PACE2」に比べると耐久度を上げるためベゼル(画面周りの枠)をやや厚くすることで岩や木などに衝突など内部へのダメージを減らせるようにしています。
VERTIX2はアドベンチャーでの使用を想定しているため、より強い衝撃が加わることが想定されるためベゼルの厚み、素材を変更しています。
また、画面についても硬度の強い素材に変更することで強度を高めています。
APEX 2Pro
ベゼル材質:グレード5チタン合金PVDコーティング(※1)
カバー材質:チタン合金
画面材質 :サファイアガラス(※2)
防水性能 :5ATM(50m防水に相当)
使用温度 :-20℃〜60℃
VERTIX2
ベゼル材質:グレード5チタン合金PVDコーティング
カバー材質:グレード5チタン合金
画面材質 :ダイヤモンドライクコーティングサファイアガラス(※3)
防水性能 :10ATM(100m防水相当)
使用温度 :-30℃〜60℃
※1:軽く、海水への耐性があり、アレルギーの起こりづらいチタンにアルミなどを加えたものを耐摩耗性、耐腐食性向上のコーティングしたもの。
※2:人工サファイアから作られる光透過性が高い高硬度素材。
硬さを示すモース硬度においてダイアモンドに次いで非常に高い硬度を誇る。
モース硬度 ダイアモンド:10(最上級) サファイアガラス:9 ゴリラガラス:5
※3:不変生、耐摩耗性、耐腐食性向上のコーティングしたサファイアガラス。
より過酷な環境で、時には岩に捕まり、時には手でかき分ける藪漕ぎをしたり、海に入った際に時計与えるダメージは少なくなく、つもり重なることで故障を起こす可能性があります。
よりタフに作られているのでVERTIX2はひと回り大きな作りになっています。
逆にトレイルランや日帰り、一泊のハイキングなどは時計にかけるダメージも少ない場合、よりコンパクトで軽量なAPEX2Proが合うでしょう。
・バッテリー容量、GPS精度
山でのアクティビティ中にデータ計測による移動距離や消費カロリー算出だけでなく、標高、気温、ルートナビ機能など様々な機能を使うことができます。そのためアクティビティ中にバッテリーが切れてしまうと行動予定やルートが狂ってしまうことがあり大変危険です。
COROSのGPSウォッチは他社に比較してもバッテリー継続時間が長いブランドですが、その中でも特に「VERTEX2」は飛び抜けてバッテリーが持続します。
時計本体が大きな分、バッテリー容量も大きくなっています。
GPSによる位置計測を行うためにはGPS衛星と数秒おきに交信が必要なため日常使用よりもバッテリーの消費が速くなります。
最近では交信間隔を調整することでバッテリー持続時間をコントロールできますが、GPS精度にも関わってくるため、どのようなアクティビティで、そのアクティビティを何時間ほど継続するのかによりモデルが変わってきます。
特に縦走登山やウルトラトレイルなど長時間にわたるアクティビティにチャレンジする方は、必要に合わせたモデル選びが必要になります。
APEX 2Pro
Ultra Max GPSモード(※1) :未対応
2衛星(※2)標準フルGPS :75時間
5衛星(※3)全システムオン :45時間
全システム+2周波オン(※4):26時間
日常使用 :30日間
充電時間 :2時間
VERTEX2
Ultra Max GPSモード :240時間
2衛星標準フルGPS :140時間
5衛星全システムオン :90時間
全システム+2周波オン:50時間
日常使用 :60日間
充電時間 :2時間
※1:120秒間中30秒間位置情報を取得、独自アルゴリズムにより距離やルートを補正
※2:GPS、QZSS(みちびき)の2種類の衛星に接続でき、1秒おきに位置情報を取得
※3:GPS、GLONASS、Galileo、Beidou、QZSSの5種類の衛星に接続でき、1秒おきに位置情報を取得
※4:5種類の衛星のうち接続状況の良い2つの衛星に同時接続し、精度を高める
バッテリー容量が少ないとGPSなどの計測精度を犠牲に計測時間を伸ばすことになるので、より正確なデータが得られずに行動予定のズレやストレスにつながります。
特に山では地質や地形により衛星の電波が入りづらく計測データに誤差が出やすくなりますので、より正確な計測モードを使用した方がいいでしょう。
また、使用条件によってバッテリー持続時間が前後することがありますので、余裕を持ったバッテリー容量があると安心して使用することができます。
▶︎GPSの誤差を少なくできるアクセサリー「POD2」はこちら
・主要スペック一覧
・アクティビティごとのおすすめモデル
最後にモデルごとのおすすめのアクティビティをまとめました。
APEX 2Pro ▶︎ご購入はこちらから
100kmウォーキング
ウルトラマラソン
トライアスロン
50〜100km以上のトレイルランニング
1日のアドベンチャーレース
日帰り〜1泊のハイキング
VERTIX2 ▶︎ご購入はこちらから
100〜160kmまたはそれ以上のトレイルランニング
2日以上のアドベンチャーレース
2泊以上の縦走登山
クライミング
ウォーターアクティビティ
バックカントリースキー
自分に合うモデルを見てけて安全で、快適なアクティビティを楽しみましょう!
COROSご購入は下記からご購入いただけます。
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